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記事紹介:LGBT教育に求められる取り組みとは 日本の現状と残された今後の課題

ニュース解説
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2019年度の公開研究会では中学校音楽科でジェンダーを扱いました。

当初全くの無知で「LGBT」「ジェンダー」「SOGI」など、言葉の定義を知るところから始まりました。
一般の報道が明らかに多くなり社会の関心が高まったことから、自分自身が興味を持って「教育」や「音楽科」という文脈から解釈していきました。

授業に落とし込む際、記事本文にあるように「性差」に関わる言葉が学習指導要領に載ってなくて困った困った。

 

平成29年(小・中学校)・平成30年(高等学校)に公示された新学習指導要領には、「性の多様性」は盛り込まれず、これまでと変わらない「思春期になると異性への関心が芽生える」という記載が教科書に残ったままです。

 

そこで、中学校音楽科の目標

⑴ 曲想と音楽の構造や背景などとの関わり及び音楽の多様性について理解するとともに,…

の中の「音楽の多様性」にひもづけることにしました。(下線は筆者。以下同じ)

 

本文中では、

我が国や郷土の伝統音楽及び諸外国の様々な音楽の特徴と,その特徴から生まれる音楽の多様性

という使われ方をしているので、性差として解釈するのはなかなか力技でしたが…

 

また、本文の鑑賞にある、

音楽表現の共通性や固有性

も力技で解釈しました。

 

でも、人や本に出会うたび、調べて学ぶたび、どうしても授業で扱いたかったし扱わなきゃいけないと使命感をもって取り組みました。
ここで培った人脈や考え方は今でも生きています。

 

多様性=ダイバーシティは社会的にも重要な項目です。「教員のための生徒への配慮(学校内での多様性への対応)」「教員のための授業で気をつけたいワード…人権・宗教・政治に関することを発言する際には細心の注意を払いましょう!」の動画でポイントを解説していますので、これを機会に一つひとつの項目について、深く学んでみることをおすすめします。

 

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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