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知っておきたい教育用語:ESD

知っておきたい教育用語:ESD ニュース解説
ニュース解説
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今日の言葉は【ESD】
Education for Sustainable Developmentの略です。訳は「持続可能な開発のための教育」です。

 

どのような教育活動かというと、

現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉え、人類が将来の世代にわたり恵み豊かな生活を確保できるよう、身近なところから取り組むことで、問題の解決につながる新たな価値観や行動等の変容をもたらし、持続可能な社会を実現していくことを目指して行う学習・教育活動です。

 

「持続可能な」と聞くとSDGsを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。もちろんこのESDはSDGs実現に向けて、ユネスコまた国連で採択承認されたものです。

 

ユネスコのレポートには5つの優先行動分野というのがあります。

1.政策の推進
2.学習環境の変革
3.教育者の能力構築
4.ユースのエンパワーメント(能力開化や権限付与)と動員
5.地域レベルでの活動の促進

 

ESDが目指すことは2つあって、

(1)持続可能な社会づくりを構成する「6つの視点」を軸にして、教員・生徒が持続可能な社会づくりに関わる課題を見出します。
持続可能な社会づくりの構成概念
1. 多様性(いろいろある)
2. 相互性(関わりあっている)
3. 有限性(限りがある)
4. 公平性(一人一人大切に)
5. 連携性(力合わせて)
6. 責任制(責任を持って)

 

(2)持続可能な社会づくりのための課題解決に必要な「7つの能力・態度」を身につけさせます。
ESDの視点に立った学習指導で重視する能力・態度
1. 批判的に考える力
2. 未来像を予測して計画を立てる力
3. 多面的・総合的に考える力
4. コミュニケーションを行う力
5. 他者と協力する力
6. つながりを尊重する態度
7. 進んで参加する態度

 

詳しい内容・具体的な内容:

持続可能な開発のための教育(文部科学省)

 

学校における持続可能な発展のための教育(ESD)に関する研究〔最終報告書〕(国立教育政策研究所)

 

またESDを進めているユネスコのホームページでもESD for 2030という資料が出ています。英語が得意な方は、ぜひそちらも併せてご覧下さい。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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