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音楽教育サポートPJ【冬】:教育実習生・教員初任者からの質問と回答を紹介(オンライン面談・チャット)

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音楽教育サポートプロジェクト
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中学校音楽の教育実習ガイドを公開中!

【中学校音楽の教育実習生・実習生を受け入れる指導教員の先生へ】
指導教員経験を踏まえて、実習前から実習後までの中学校音楽の教育実習のポイントを網羅的に紹介。

【科目問わず全ての教育実習生へ】
STEP2「教育実習中の心得」・STEP6「教育実習が終わったら」では、指導教員へのお礼状や実習校でのマナーなど実践的知識を紹介。

中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

2021年春からスタートした「音楽教育サポートプロジェクト」教育実習生や若手教員を支えています。
メンターやアドバイス、支援金、つながりといったサポートを続けています。

参加して下さっているのは

・公立中学校・初任・近畿地区の先生
・公立高校・初任・関東甲信越地区の先生
・今年度教育実習をした大学4年生

この3人をサポートしています。
普段はチャットのやりとりなどをしていますけれども、今回は冬休みということで実際にZoom上で顔をあわせて「皆さんがどういった状況なのか?」「どんなことでお困りなのか?」を聞いてみました。

ここからは3名の先生方から聞き取った内容をランダムにお伝えいたします。

 

 

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GIGAスクールの状況

小・中学生1人1台端末です。

授業で使用するアプリやソフト

どのようなアプリやソフトを使えばいいのか。
私の知っている中ではソングメーカーやビスケットなどを使っているという情報がありましたので、それを共有しました。

 

ネット接続に不安

私もZoomで講演をする時などには「ネット接続、大丈夫かな?」と不安になります。
一度テストをしても、やっぱり「授業でうまくいかなかったらどうしよう…」と二の足を踏んでしまうところです。こちらは安定的なネット環境の整備が求められます。

 

GIGAスクール時代の学校での著作権(オンライン授業で出来ることと出来ないこと)」の動画では、GIGAスクール時代の今知ってほしい学校での著作権のあり方について解説しました。

 

 

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研究授業

秋に研究授業を行った先生の報告です。

パワーポイント・ワークシートへの指摘

どのような指摘をいただいたかと聞いたところ、パワーポイントやワークシートの作り方などご指導をいただいたそうです。研究授業で様々な先生に観ていただき、様々な観点から指摘をいただくのはとてもありがたいことです。

 

音楽授業をより良くするためのヒントとして次の記事・動画も参考になると思います。是非ご覧ください!
音楽授業のワークシートの作り方」(動画はこちらから)
音楽授業の板書の書き方」(動画はこちらから)
音楽授業で板書とパワーポイントの使い分ける」(動画はこちらから)

 

先生のクセへの指摘

その研究授業で明らかになったのはその先生のクセ。この先生は「手を組んで話すというのがクセ」というのを他の先生から言われて初めて気付いたそうです。

そのクセが気になってしまって、授業に集中できないことのないように、何か持つものも準備したり話す位置を決めるなどして、他の事に気が取られないようにするといいと思います。

これもきっと私自身も気付かなかっただけで、たくさんあったのかもしれません。生徒は気づいていそうですね。

 

研究授業の計画・運営・アフターフォローの方法」では、研究授業をより多くの方に参観いただくためのコツを紹介しています。

 

 

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中学3年生への授業をどうするか?

3学期の音楽の授業をどうするか?

第一優先は卒業式です。卒業式が3年生を送る会などで音楽をする場合には、その取り組みが最優先です。

特に《君が代》については他に動画「音楽科教員は知っておきたい「君が代」」を出していますので、そちらを是非ご参照くださいまた。
《卒業式の準備》についても話している動画「音楽教員のための卒業式準備の5つのポイント【着物でピアノ・草履で階段】」があります。卒業式の準備を最優先に考えること。

 

 

それから3年生の3学期というのは全員がそろって授業が行えるという回数がとても限られています。
3学年の先生方に「どのようなスケジュールで動くのか」また「どのような心情で3年生が授業に参加をするのか」ということを、スケジュールをきちんと把握して組むといいと思います。

 

最後の授業で何を伝える?

3年生の最後の授業。ここで何を伝えるかという話も出ました。

中学校3年生の最後の音楽の授業。
高校では選択になるため、もし高校で音楽を選択しなった場合には音楽の授業・音楽の先生は最後になります。
一番最後に伝えるべきこと、義務教育の音楽科で学んできたもので「何を学んで欲しかったのか」ここにぎゅっと詰め込みたいものです。

私も毎年、試行錯誤を重ねながら「3年生の最後の授業に何を伝えるべきなのか」ということを考えてきました。

 

 

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部活動の指導

コンクール後の生徒のモチベーション

夏休みが終わって2学期。コンクール後のモチベーション。こういったものを保つのは非常に難しいものです。
もちろん発表の場があればいいですけれども、発表の場がなかったり、緊張感がなかったりすると、なかなかモチベーションを保てないものです。

子どもたちの中にきちんと目標を立てさせて「何を目的に部活動を行うのか?」また「来年のことを見据えて、どんなことを今からすればいいのか?」
特に音楽は一朝一夕でできるものではありませんので「これからどのようなことを積み重ねていけば、来年の夏に成功に導けるのか?」ということを考えるのも一つだと思います。

またこれは息抜きという点でも大事なことです。
緊張感がないのを逆手にとって例えばクリスマス会をやるとか、送別会をするとか。そういったちょっとお楽しみを作ってもいいかもしれませんし、部活内での発表会などを作ってもいいかもしれません。

 

生徒の人間関係

また同じく部活動の中では生徒の人間関係についてもお悩みが出ました。

部長やパートリーダー、セクションリーダーなど、生徒をまとめる役割を持っている子どもたちと、どのように顧問が関わっていくかというのはとても大事なところです。

私の場合はノートなどを使って交換日記のようにしていましたけれども、様々な交流の方法があると思います。
部活動に付きっきりになれるわけではありませんので、部活動の生徒の人間関係を把握するのは、何か他に手段が必要です。

また、生徒の人間関係によって「部活がつまらない」とか「音楽が嫌いになってしまう」ということがあっては悲しすぎます。
生徒の人間関係をしっかり見つめた上で、音楽に向かわせる「何のために悩んでいるのか」「何のために苦しんでいるのか」ということを考えさせるのもいいと思います。

 

音楽教員のための部活動の持ちかた(負担を減らすための工夫とは?)」の動画では、部活動の顧問を務めるときの留意点についてお話しました。

 

 

教育実習の指導

今年度はオンラインでの実習、オンラインでの授業もあったようです。

生徒と関わりのない状態で急にオンライン教育実習

なかなかハードルの高いものです。
もちろん直接の対面の授業であっても、関わりがない状態からスタートするのは非常にレベルが上がります。

まずは自己紹介。導入できちんと関係性をほぐして、そして授業に持って行きたいものです。
大学生は様々な子どもが興味を引きそうな引き出しを持っているはずです。音楽はもちろん、音楽以外のことでも生徒の興味を引きそうな話題から、実習の授業に入っていくといいと思います。

 

授業の導入の作り方については、「始めの5分が左右する!生徒を惹きつける授業の導入の作り方」の動画で解説しました。

 

柔軟な対応

「2コマで考えていた授業を1コマで行わなければいけなくなった」ということもありました。柔軟な対応が必要になります。
もともと2コマで考えていたものを1コマにまとめるというのは、とても技術がいることです。しかし、実際にあります。

授業の曜日の関係や並びの関係などで、「このクラスは2コマできたけど、もう一つのクラスは1コマでやらなければいけない」というのは、現場ではよく起こることです。そういった時に柔軟な対応ができるようにするのは、応用的な力として必要だと思います。

 

ワークシートの評価

ワークシートに作った文章を書く欄について、文章がうまかったり、また文章そのものが多かったりする場合。それは=高評価になるのでしょうか。

文章がうまい生徒・文章が多い生徒はとても良いとは思いますけれども、やはり評価はきちんと「教員が触れて欲しいところ」たとえ一言だとしても、たとえ1行だとしても、授業者が「ここに触れられればA」 というふうに決めればAでいいのです。
逆に文章が長い・うまいと思っても「ここに触れてほしい」というところに触れていなければB・Cが付くかもしれません。

文章のうまさ・多さに惑わされないワークシートの評価をするためには、学習指導案の段階で『評価の軸』をきちんと作っておくことです。

 

ワークシートの作り方は「音楽授業におけるワークシートの作り方」の動画で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

 

 

その他の共通する話題

評価の難しさ

上で出た様なワークシートの評価はもちろんですが、3年生に対して評価をつけるときに、それが「進路に直接結びつくということ」を自覚して評価をつけなければいけません。
当然、子どももしくは保護者に説明を求められたときに「なぜこの成績なのか」ということを、きちんと納得させられる材料が必要です。

私は動画で話している通り、きちんと証拠を取っていました。録音をしたり、評価したシートを手元にきちんとを持っておくことです。子どもに説明を求められた時に「こうこうこうだから、あなたはA・Bなのだ」ということを、きちんと説明できる力が必要です。

 

【音楽の新学習指導要領】音楽教員のための学習評価のポイント」の動画で、評価のポイントについて解説しました。

 

生徒が意外とできること/意外とできないこと

これは、あるある!と思ったことですが「意外とできる、そして、意外とできない」です。

生徒の活動の予測はもちろん立てますけれども、自分が思っているよりも、とても上手にできたり、意外とおもしろい角度で発言が出たり、「意外とできる場合」があります。また、時間かかるだろうなぁと思ったところが、意外と早く済んでしまうということもあります。

また逆も然りで「意外とできないこと」もあります。簡単に出来るだろうと思ったことが、意外と時間がかかってしまったり、戸惑ってしまったり。そういったこともあると思います。

これは経験を積んでいけば、およそが見えてくるものです。
経験を積んでくると、この「意外と」が出てきた時に楽しめるようになります。楽しめるまでには3年?5年以上??かかるかもしれません。

経験を積み重ねていけば、必ずできるようになりますし、楽しめるようになります。

 

 

まとめ:音楽教育サポートPJ【冬】:教育実習生・教員初任者からの質問と回答を紹介(オンライン面談・チャット)

今日は音楽教育サポートプロジェクト冬の個別相談として3人の先生方とお話ししたことを共有しました。
来年度もサポートプロジェクトのメンバーを改めて集めたいと思いますので、興味のある方は情報のフォローをぜひお願いします。

 

この記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽教育サポートPJ【冬】:教育実習生・教員初任者からの質問と回答を紹介(オンライン面談・チャット)」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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