【音楽科の指導案】「あるある」な失敗を回避!現役教員が教える3つの鉄則

音楽科の学習指導案の書き方(応用編) 音楽の授業力アップ
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中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

今日のテーマは、多くの先生方が一度は悩むであろう『学習指導案の書き方』です。

教育実習では毎時間のように書く学習指導案ですが、現場の教員になると、全ての授業で作成することは少なくなってしまうかもしれません。

この機会に、改めて学習指導案と向き合ってみましょう。

学習指導案の基本的な書き方については、様々な書籍が出版されていますので、そちらをご参照ください。この記事では、私が年間に約10人、これまで多くの教育実習生(1人5コマとすると年間約50授業分)の指導案を指導してきた中で感じたこと、現場で特に気をつけてきたことをお話しします。

 

 

 

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学習指導案作成で注意したい3つのポイント

手戻りを防ぐ第一歩は『フォーマットの事前確認』

学習指導案と一口に言っても、そのフォーマットは様々です。教科によって異なったり、記載する項目が非常に多かったり、逆に少なかったりと、色々な形式があります。

良かれと思って時間をかけて作成したフォーマットが、提出先で『この項目は不要』『あの項目が足りない』などと指摘され、大幅な修正が必要になっては本末転倒です。

学習指導案を書き始める前に、まずは提出する相手に「このフォーマットでいいか」ということを確認すると良いでしょう。

 

何を教えたかった?「目標」をブレさせないこと

教材や目標、評価、授業の内容などを色々と考えていくうちに、だんだん煮詰まってしまい、「自分が何を教えたかったのか」が分からなくなってしまうことがあります。

「教材をこれにした方がいいのではないか」「指導はこのようにした方がいいのではないか」と考え始めると、本来教えなければいけないことを見失ってしまいます。

はじめに立てた目標は変えないこと。
目標がブレることなく、最後まで初志貫徹することが大事だと思います。

 

授業準備に必要な時間・その時間のねん出方法・効率的な授業準備のやり方について「音楽授業準備のコツ|時間確保・濃淡・超先取りで効率UP!」で解説しました。

 

意識していますか?「学習指導要領」との関連

目標や評価の項目で、「学習指導要領のこの点に沿っている」ということを書くことがあるかと思います。

しかし、音楽という教科は、他の教科に比べて学習指導要領に厳密に縛られるという意識が薄れがちな特性があるかもしれません。だからこそ、改めて学習指導要領を確認し、「学習指導要領のどの部分を教えているのか」という自覚をきちんと持って授業に取り組んでみると良いでしょう。

他の教科に比べると縛りが少ない分、自分で意識して学習指導要領を考えておかないと、自分の好きなことや思い込みに、どんどん偏ってきてしまいます。気をつけて計画を立ててみてください。

 

中学校では2021年度から新学習指導要領が完全実施となります。学習指導要領をもう一度見直して、特に新しい項目は何かを把握しておきたい人は「【音楽の新学習指導要領】音楽教員のための3つの改訂ポイント解説」の動画もご覧ください。

 

 

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まとめ

今回は、学習指導案について、現場レベルで気をつけてほしい点をお話ししました。

基本の書き方は、たくさんの書籍や大学の授業などで学べると思います。ぜひ、今回お伝えしたポイントを意識して、自信を持って指導案作成に取り組んでみてください。

 

この記事は動画「【時短術】音楽科の指導案、もう迷わない!現役教員が教える3つの鉄則」をもとに作成しました。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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