音楽教員歴10年の原口直です。
教員がいかにしてお金を管理したらいいのか、どのように使っていけばいいのか、貯めていけばいいのかをお話しします。
ステップ1.自分がわかること・理解できることだけにする
教員になると給与を手にして、その給与を狙って、色んな人・企業が近づいてきます。例えば、保険会社、銀行など色々な人が色々なことを勧めてきます。その中で株、投資信託などは自分が理解できる物だけにしておきましょう。
例えば、何千万円もの死亡保険が必要か。よくよく考えてみてください。誰に残すための何千万か。もし、それが「親」なら本当に親はそのお金を必要としているのかをきちんと自分で考えたり、親と相談したりして考えましょう。
ステップ2.貯金・保険の考え方
貯金額の目安と効率的に貯める方法の紹介
貯金は、生活費の6ヶ月~1年分あればよいとされています。
その貯め方は、①財形貯蓄 ②積み立て定期 という方法があります。両方とも自動で給与から一定額が天引きされる方法です。
財形貯蓄で貯める
職場にある制度で事務さんなどから教えてもらいます。
積立定期で貯める
銀行などがおこなっているものです。
いずれも給与から一定額が自動で引き落とされて、知らない間に貯金ができているという方法なのでおすすめです。
教員が保険の加入を検討するときは、まずこれ!
職場の福利厚生の保険
事務さんが持ってくる書類がこれにあたります。これを検討するのが第一歩です。
教職員共済
死亡保険、医療保険、自動車やケガ、物を壊したなどの保険があります。それから、教員独特の保険としては訴訟保険(教職員賠償保険)があります。私は訴訟保険(教職員賠償保険)にずっと入っていました。他に入っている先生がいたかどうか聞いたことがないのでわかりませんが、私は入っていました。
教職員賠償保険とは
業務中ことが原因で賠償責任を負うことになったときに賠償してくれる保険。訴訟にならなくても賠償請求をされたときは、損害賠償金や弁護士への相談費用なども補償の対象になる
例)賠償保険の支払い事例
・給食の止め忘れ
・卒業アルバムの校正ミスで修復が必要になった
・家庭訪問中に自転車で他人に衝突
こういった ①福利厚生・②共済 を保険として使うといいと思います。
保険商品、保険会社はたくさんありますし、勧められることもよくあります。まずはこの2つを軸に考えてみるといいと思います。
基本はステップ1で話したことと同じ。自分が理解できることだけとしましょう。
ステップ3.社会保障制度と税制を理解する&投資してみる
余裕がある人、興味がある人向けです。
国の制度(社会保障制度・税制)
国には様々なお金の制度があります。社会保障制度、税制を理解すること。これに興味がある人は色々調べてみるといいと思います。具体的には年金、健康保険、雇用保険などです。
健康保険はケガや病気に使えるのはもちろんです。雇用保険、これは意外と知られていませんが、万が一退職した後の保険だけでなく、在職中にも資格試験、セミナー参加の費用などが出たりすることもあるようです。興味がある人は調べてみてください。
【参考】国の制度について理解するためのおすすめ本
投資で積極的にお金を増やす
NISA・iDeCoという言葉を聞いたことがあるでしょうか。最近ではCMでもよく言われている言葉です。これが投資の1つの方法です。
もちろん、銀行や証券会社、保険会社などが勧めてくるNISA・iDeCoもありますが、金融庁や東京証券取引所のサイトなどを見てまず基礎を覚えてから、色々な商品を見てみるといいと思います。長期・分散・積立の考え方で、銀行に預けるよりも持っている金額が増えることがあります。
【参考】投資について理解するためのおすすめ本
興味・余裕がある人はこの2つをやってみるといいと思います。
まとめ:教員が最低限身につけるべきお金の知識~貯金・保険・投資~
もちろん私も始めは全然知識がなく、興味もありませんでした。しかし、色々なことを知っていく中で、自分が持っているお金の使い方に興味を持ったり、行方や行く先に興味を持ったりしました。
これも1つの社会勉強です。自分のため、周りの人や家族のために何を準備したらいいかを考えて運用してみてください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「教員が最低限身につけるべきお金の知識~貯金・保険・投資~」も是非ご覧ください。
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