附属学校で毎年100名以上の教育実習生を受け入れ、指導教員として見てきた経験から言うと、男性実習生の服装で「これは注意が必要」と感じる場面は意外なところにあります。
この記事では、靴・服装・カバン・髪型について、教育実習生としての「ちょうどよい」ラインを具体的にお伝えします。「どこまでOKか」「何を買い足せばいいか」が、読み終わった後にはっきりするはずです。
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教育実習生の服装は「教員でも生徒でもない」ラインがある
まず前提として押さえておきたいのは、教育実習生には「教員でも生徒でもない、独自の常識のライン」があるという点です。
教員はスーツを着ていないことも多く、生徒には校則という明確な基準があります。しかし実習生には、生徒ほどの厳格さはないけれど、教員ほどの自由度もありません。その絶妙なラインを自分で探していくのが、実習における身だしなみの基本姿勢です。
靴の選び方|上履きはコンバースがおすすめ
下履き(外履き)はスニーカーで問題ない
結論から言うと、下履きは普段履いているスニーカーで構いません。
スーツに革靴でなければいけないと思う方もいるかもしれませんが、上履きに履き替える学校であれば、下履きを誰かにじっくり見られる機会はほとんどないのです。登下校中の生徒が目にする程度で、先生方は実習生より早く学校に入っていますし、チェックされることもありません。
ただし、外での活動がある場合は注意が必要です。朝礼・集会の外開催、運動会や文化祭の準備、部活動の見学など、予想外に外に出る機会はあります。履き慣れた靴であれば問題ありませんが、サンダルは避けましょう。
上履きはコンバース(ローカット)一択
上履きで最も重要なのは「走れること」です。
緊急時や生徒が倒れたときに、すぐに動ける靴でなければなりません。かかとを踏み潰すような履き方をしている靴や、スリッパ型の上履きは避けましょう。
新しく買う必要がない場合はそれで構いませんが、もし買うならコンバースのローカットをおすすめします。上履きとしても下履きとしても使えて、実習が終わった後にも普段履きとして使い続けられます。生徒が使うゴム底の上履きを買ってしまうと、実習後の使い道がなくなってしまうのです。
▼たとえばこのようなスニーカーがおすすめです(下履き・上履きどちらでも使えると思います)。
服装の選び方|スーツが必要な日は意外と少ない
スーツを着るのは初日・最終日・研究授業の日
出退勤はスーツというところが多いと思いますが、スーツが本当に必要な日は限られています。初日と最終日、そして研究授業などの特別な日です。夏の実習であれば、初日にジャケットとネクタイを学校に置いてきてしまうくらいでいいかもしれません。それ以外の日はワイシャツとスラックスで十分です。
トップスはノンアイロン素材を3枚用意する
学校では汗と汚れは避けられません。また一人暮らしの場合、毎日洗濯してアイロンをかけることは現実的ではないでしょう。
おすすめは、形態安定(ノンアイロン)加工のワイシャツです。洗濯機で洗えて、干すだけで着られるものを選びましょう。最低でも2〜3枚用意しておくと安心です。ユニクロの「ファインクロス スーパーノンアイロンシャツ」が一例として参考になります。
ボトムスは消臭・シワになりにくい素材を
ボトムスはトップスほど毎日洗えないものです。消臭効果があり、シワになりにくく、週末に洗濯機で洗えるものを選びましょう。座ったり立ったりを繰り返す校務の動きに耐えられる素材が重要です。ユニクロの「感動パンツ」のグレーや黒・紺系は、スーツのボトムスとも合わせやすくおすすめです。
靴下は色無地でくるぶし丈でないものを選んでください。
カバンの選び方|見た目より大容量を最優先に
ビジネスバッグ(A4サイズの平べったいカバン)はスーツには合いますが、教育実習には不向きです。
理由は荷物の多さにあります。実習中は靴・日誌・お弁当・教材など、想像以上のものを毎日持ち運ぶことになります。そうなると、見た目の「スーツに似合うか」よりも「大容量かどうか」が最優先になるのです。
大容量のリュック、ボストンバッグ、部活動で使うようなエナメルバッグ——どれも全く問題ありません。靴と同様に、出退勤中に先生方にカバンを細かくチェックされることはありませんし、注意されることもないのです。
髪型・髭・爪・においについて
髪型はツーブロックも問題なし
ツーブロックが話題になることがありますが、あれは生徒に向けた校則の話です。実習生には適用されません。奇抜でなければツーブロックも整髪料の使用も問題ないでしょう。
髭・もみあげは整えておく
髭はきれいに剃っておきましょう。もみあげも耳くらいまでスッキリとしておくと好印象です。
爪は短く・清潔に
生徒の近くで指をさして説明する場面は多くあります。指先まで清潔にしておきましょう。
においには無香料のアイテムを
生徒と距離が近い場面が多いため、においが気になる方は無香料のデオドラントを控室で使う程度であれば問題ありません。生徒の前でスプレーをするのは避けましょう。
まとめ:最低限必要なものはこれだけ
| カテゴリ | 結論 |
|---|---|
| 靴 | コンバース(ローカット)1足。上履き・下履き兼用で実習後も使える |
| 服装 | スーツ1着+ノンアイロンシャツ2〜3枚+スラックス(ユニクロが使いやすい) |
| カバン | とにかく大容量のもの。リュック・ボストンバッグ可 |
| 髪型 | 奇抜でなければツーブロックも整髪料も可 |
| 髭・爪 | 清潔にしておく |
迷ったときは、就職活動の基準を参考にしてみてください。先生方や生徒の身だしなみは参考にならないことが多いです。「教育実習生としての自分のライン」を、この記事を参考にしながら自分で見つけていただければと思います。
「【元指導教員が語る】教育実習生は指導教員とどのように接すれば良いのか?」
「教員が生徒と仲良くなる方法【生徒からの質問「何が好き?」に3つの回答を用意するワケ】」
の動画で紹介しています。
よくある質問
Q. スーツは毎日着なければいけませんか?
A. 初日・最終日・研究授業など特別な日以外は、ワイシャツとスラックスで十分です。スーツが毎日必要という認識は、実習の実態とは少し異なります。
Q. 上履きはどんなものを選べばいいですか?
A. 最優先は「走れること」です。緊急時に素早く動ける、かかとのある靴を選びましょう。コンバースのローカットは上履き・下履き兼用で使えるのでおすすめです。
Q. 大きなリュックで出退勤しても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。教育実習は荷物が多くなるため、大容量のリュックやボストンバッグが現実的です。先生方が出退勤時のカバンをチェックすることはほとんどありません。
Q. ツーブロックや整髪料は使えますか?
A. 実習生には生徒向けの校則は適用されませんので、ツーブロックも整髪料も基本的に問題ありません。奇抜な印象を与えないよう整えておけば十分です。
この記事は動画「教育実習の服装・靴・カバン・髪型【男性編】指導教員が教える身だしなみの選び方 」をもとに作成しました。









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