【視聴者の質問②】音楽が嫌いな生徒・生徒を引きつける話し方・教育実習期間中のスケジュール(全4回)

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中学校音楽の教育実習ガイドを公開中!

【中学校音楽の教育実習生・実習生を受け入れる指導教員の先生へ】
指導教員経験を踏まえて、実習前から実習後までの中学校音楽の教育実習のポイントを網羅的に紹介。

【科目問わず全ての教育実習生へ】
STEP2「教育実習中の心得」・STEP6「教育実習が終わったら」では、指導教員へのお礼状や実習校でのマナーなど実践的知識を紹介。

中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

音楽教員歴10年の原口直です。

今日は皆さんからいただいた質問に答えます。(2回目/全4回)

 

 

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教育実習期間中のスケジュールについて

Q1.教育実習期間のスケジュール(実習生は、実習期間中にいくつ授業を任されるのか、いくつの授業を参観するのか、児童が下校した後のスケジュール等)を知りたい。

 

教育実習生はいくつの授業を任されるのか

校種、学校、何人の教育実習生が配当されるかによって違う。

中高は音楽の授業のコマ数が決まっているので、そのコマを実習生に配当します。だいたい、平均で1人5コマくらいだったかなと思います。

同じ授業を他のクラスでする、まったく違う授業をする。また、合唱を指定することもあれば、自分の好きな教材でいうこともありました。これも学校によって色々です。

 

教育実習生はいくつの授業を参観するのか

音楽科と音楽科以外の2つに分けて話します。

音楽科の参観は、運よくタイミングが合えば指導教員の授業を参観できます。他の実習生の授業はすべて参観しますので、音楽科の授業はすべて参観します。

次に音楽科以外について。授業がない時や学校の生活に慣れていた2・3週目くらいは他の教科の授業を参観するよう勧めていました。

特に必ず行って欲しいと言っていたのが、実技教科である美術、保健体育、技術・家庭科。これは学ぶことがたくさんあると話していました。
それから、実技と言っていいのが理科の実験。これも勧めていました。実験までの準備、過程の説明、集団(小集団・大きな集団)の動かし方を学べるいいチャンスです。

また、板書で勉強になるのは、国数英社理の5教科です。板書についてものすごく考え込まれていますし、効率の良い板書をしています。板書を見てくると良いと話していました。

 

他の教科に比べると軽視しがちな音楽の板書。しかし、音楽の授業でも板書は使い方によってはとても有効です。他の国語や数学などは板書を徹底的に研究していますし本などもたくさん出ています。「【3つのコツ】音楽の授業における板書の仕方」の動画で、音楽の板書について私の考えを3つお話ししてます。

 

あとは、自分が音楽の授業を担当する子どもたち、そのクラスの違う教科。自分が配当になった学級の音楽以外の教科でやっていることを見てくるのもいいと伝えていました。特に中高では、授業によって生徒の姿が全く違います。音楽の時には生き生きしているけど他では…という場合、また逆パターンもあります。

色んな生徒が教科によって色んな顔を見せるので、音楽以外の授業を参観するのも勉強になります

 

子どもが下校した後の教育実習生のスケジュール

これも小学校と中高では少し違います。中高の場合を話します。

中高は部活動が放課後にあるので、音楽室が空きません。なので、音楽室でできること…模擬授業、パワーポイントを写してみる、音響の確認等は生徒が部活動が終わった後になります。

それから、生徒がいる中でも放課後にやることは研究協議です。授業が終わった後、1コマにつき30~60分間くらい研究協議を行います。参観した人の記録や意見、授業者の自評、指導教員の考察といった研究協議があるので、放課後も意外と忙しいです

 

教育実習生の学校での振る舞い方の基本について「【教育実習生のための実践的マナーの紹介】指導教諭が教える学校でのあいさつ・コミュニケーション・帰り方」で紹介しています。学校に行く前にチェックしておいてください。

 

 

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教育実習生の心構えについて

Q2.教育実習生の心構えはどういうものが必要か、備えておくべきか知りたい。

 

実習前に、その実習で何を自分が学びたいかを明確に持っておくことが大切です。

「授業ができるようになりたい」「音楽科教育について考えたい」「学級運営を知りたい」「先生のスケジュールを知りたい」など何を学ぶかを明確に持って、実習に挑むといいです。

あと心構えとして「学ばせていただく」という気持ちが大事です。単に指導教員だけでなく、学校そのもの、生徒からも学ばせてもらうのだという気持ちが大事で、これを持っていると1つでも多く学ぼう、1つでも多く持って帰ろうという気持ちになってくるので大事です。

 

大切なことは事前準備です。「【教育実習生必見】中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)」では、実習前・実習期間中・実習後に押さえておきたいポイントをまとめています。

 

 

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音楽科目が苦手な子どもについて

Q3.
・音楽が苦手、嫌いな子どもたちにどういうパターンがあるのかについて知りたいです。どうして苦手、嫌いになるのか、またそういった子どもたちが授業中にどういう行動をする のかなどを教えていただきたいです。
・音楽が苦手な生徒に対してはどのような授業、またはどのような対応を行ったらよいのか教えてください。

 

音楽の先生なる人は考えることが難しいと思います。なぜなら、自分が音楽が得意で好きだから音楽の教員になろうと思っているはずだからです。

音楽科目が苦手・嫌いな子どものパターン

そもそも音楽が嫌いがベースの子どもがいないと思います。何かがきっかけで嫌いになってしまったり、普段聴く音楽は好き・カラオケは好きなのに授業の音楽が嫌いだったりします。

きっかけとなってしまうのが授業だったらそれは良くないし、悲しいことです。例えばテストでいい点を取れなかったとか、歌やリコーダーのテストで緊張して失敗してしまったとか、そういうことが苦手のきっかけになることがあります。

 

音楽科目が苦手・嫌いな子どもへの対応方法

どういう行動をするかは、顔を見ればわかります。「歌いたくない」「活動に参加したくない」顔に書いてあります。

どういう風にすればいいか…歌を歌うことに対して、音程を正しくとることがすべてではないし、それだけが正解ではないと伝えられる、認められる授業をするのがいいです

他の動画でも話していますが、歌が歌えない子どもたちの中には、「調子が悪い」「声変わりで悩んでいる」ということもあります。

歌わない子に対して「何で歌わないのか」「なぜ声を出さないか」と言うのは一番良くないことなので、歌わない子に対してそれを認めて歌ではない部分でその子を評価してあげられるところを見つけることが大事です。今日ダメでも、次に歌えるかもしれないし、次の次に歌えるかもしれないので長い目で見ていくのが大事です。その場だけで叱る、指導するのではなく、広い目で長い目で見てあげましょう。

 

音楽の「苦手」「嫌い」にはどのような理由があるのか、具体的に生徒に対してどのような対処をすればいいかを「音楽の授業が苦手・嫌いな生徒への対応【音楽教員には意外に難しい!?】」で紹介しています。

 

 

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音楽の授業づくりで大切なこと

Q4.授業で自身の意図したことが出てこなかった場合、どのように対応しますでしょうか。授業づくりで大切にしていることはどのようなことでしょうか。

授業の中で意図したことが生徒から出てこなかった場合

学習指導案を作った時には生徒の反応をたくさん考えて、自分の意図したことに誘導するように授業を作りますが、そうではないことやその方向に行かないことは出てきます。

 

学習指導案の書き方については様々な著書が出てきますのでそれを見てください。「音楽科の学習指導案の書き方(応用編)」の動画では学習指導案について私が現場で気を付けてきたことを話します。

 

1,2年目や実習時は、それが出てこないのが失敗・恐怖だと思っていました。3,4年目以降になると、それがおもしろいと思えるようになってきます。

自分が全く想像しなかったことを生徒が考えたり発表したりすると「なるほどそう来たか」「これが授業のおもしろさだな」と感じれるようになるので、始めのうちはきちんと反省改善することが大事ですが、イコール失敗ではないので諦めずに色々なことを考察するといいです。

 

音楽の授業づくりで大切にしていること

「生徒がやりたい音楽」と「自分がやりたい音楽科教育」このせめぎ合い、バランス、塩梅…この辺が授業づくりで大事にしていたことでした。

生徒がやりたい音楽…例えばボカロ・アイドル・K-POPなど好きな音楽はあります。音楽科教員がやるべきこと…学習指導要領の内容、教材、教科書などがあります。そのギリギリの線を責めるところを大事にしていました。

 

2021年度から完全実施されている中学の新しい学習指導要領。「音楽教員のための新しい学習指導要領(3つの改訂ポイント解説)」の動画では、現場レベルではどのようなことに注意したらいいのか要点を押さえてお話ししました。

 

 

生徒の興味を惹くための教員の話し方

Q5.生徒の興味を惹く話し方とは。

 

整理されていることが大事です。今日何をするか、これから何をするか、今何をするかが明確であることが大事です。

授業に引き寄せていくという意味では、「授業に関すること」と「生徒の生活・社会に関すること」が離れている場合、一度生徒側に歩み寄って「生徒の生活・社会に関すること」から「授業」に引っ張り込んでいくのが大事なので、架け橋になる部分をきちんと話してあげるのが重要です。

根本的な話し方という意味では、私はお笑いが大好きなので芸人さんの話し方、落語家さんの話し方をよく聞いていました。もちろんそれがマネできるわけはないですし、彼らはプロですので訓練を積んで、慣れや経験もすごく大事ですが、聞いているだけでもすごく勉強になりますので、うまい話し方をする人の話し方を学ぶのは良いと思います。

 

教員だからこそ、子供たち以上に社会のこと(お金・著作権・出来事)を知っておく必要があると感じます。「教員になる前に社会のことをもっと知ろう!日経平均・文科省予算・著作権を理解してますか?」で、そんな話をしていますので、参考になさってください。

 

ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「視聴者からの質問に回答②〜音楽科目が苦手・嫌いな生徒がいたらどうする?」も是非ご覧ください。

ネットや本の情報・専門家への問い合わせでは解決しないことありませんか?
公立・国立の学校現場を知っている経験を生かして、机上の理論と学校現場の皆さんとをつなぎます。現実的に学校での対応が可能な施策を一緒に考えましょう。

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この記事を書いた人
原口直

元東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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