教育実習は、教員を目指す上での大切なプロセスです。
しかし、初めて学校現場に立つ教育実習生にとっては、緊張と不安もつきもの。
この記事では、教育実習を成功させるために押さえておきたい基本マナーについて解説します。
特に「あいさつ」や「コミュニケーション」、そして「学校からの帰り方」など、実習期間中に必要な実践的なポイントを具体的にお伝えします。
実習期間をスムーズに、そして気持ちよく過ごすためのヒントを見つけてください。
最初の一歩はあいさつから:教育実習生が心がけるべきポイント
教育実習で最初に求められるのは、「あいさつ」です。
学校の先生方は日頃から子どもたちに「あいさつをしなさい」と指導している立場です。そのため、教育実習生のあいさつも自然と厳しく見られることを意識しておきましょう。
しかし、怖がる必要はありません!大切なのは、元気よく何度でもあいさつをすることです。
職員室や研究室に入る際には、教科名と名前をはっきり伝えながらあいさつをするのがポイントです。また、出勤時はあいさつの大きなチャンス。特に朝の挨拶は、自分の印象を良くするきっかけになります。
出勤時の注意点
出勤時間にも気をつけましょう。時間に余裕を持つことは大事ですが、早すぎる出勤はかえって迷惑になる場合もあるので注意が必要です。
早めに登校する場合は、必ず指導教員に事前に確認を取りましょう。
あいさつに加えて意識すべきマナー
学校によっては、教室の掃除や職員室でのお茶くみといった文化が残っている場合もあります。周りの様子をよく観察しながら、あいさつをしっかり行い、礼儀正しい態度を心がけることが大切です。
児童・生徒との良好な関係を築くために
教育実習を通じて、児童・生徒との良い関係を築くことは非常に重要です。しかし、小学生と中高生では接し方に違いがあるため、それぞれに適したアプローチが求められます。
小学生との関わり方
小学生は実習生に対して自然と興味を持ち、向こうから近づいてきてくれることが多いです。そのため、休み時間などを活用して一緒に遊んだり話をしたりするだけで、すぐに仲良くなれます。
子どもたちのペースに合わせて、笑顔で接することが大切です。
中高生との関わり方
一方で、中高生は自分から積極的に近づいていかなければ、関係を深めるのが難しい場合があります。自分の好きな音楽や趣味について話すことで、興味を引くのがおすすめです。
例えば、「この曲が好きなんだけど、みんなはどう?」といった形で話題を広げると、自然な会話が生まれます。
キャラづくりを意識する
中高生と関わる際は、自分のキャラクターを意識することも重要です。親しみやすく印象に残るキャラクターをつくることで、児童・生徒との距離をぐっと縮められます。
詳しい方法については、「教員のためのキャラづくり【他人に自分を強く印象付けるためのノウハウ】」を参考にしてください。
先生方とのコミュニケーションで意識したいこと
教育実習では、児童・生徒との関係だけでなく、先生方との良好なコミュニケーションを築くことも成功のカギとなります。 教育現場で経験を積む中で、先生方とのやり取りを通じて多くの学びが得られるはずです。
授業参観で交流のきっかけをつくる
先生方との距離を縮める第一歩として、積極的に授業参観を行いましょう。
授業を見学した後は、参観のお礼を伝えたり、授業の感想を率直に伝えることが大切です。これにより、先生方との自然なコミュニケーションが生まれます。
雑務を活用して親しみやすさを演出
授業外の場面でも、コピー取りや簡単な雑務を手伝う際に、軽い雑談を交わすことで距離を縮めるチャンスが生まれます。
「この資料、素晴らしいですね」「次の授業ではどんな内容を扱うんですか?」など、ちょっとした会話を通じて信頼関係を深めることができます。
指導教員との関わり方
特に指導教員との関係は、教育実習をスムーズに進める上で欠かせません。具体的なアドバイスやサポートを受けるためにも、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
指導教員との接し方に不安がある方は、動画「【元指導教員が語る】教育実習生は指導教員とどのように接すれば良いのか?」をご覧ください。
教育実習生の「帰り方」で気をつけるべきマナー
教育実習は通常、2~4週間程度続きます。
毎日の実習後、学校から帰る際のマナーも実習生として重要なポイントです。ここでは、気をつけるべき帰り方のマナーについて解説します。
ダラダラ残らない!効率的な帰り方を意識
学校現場では、教員の勤務時間が限られているため、長時間だらだらと居残るのは避けましょう。
私が教育実習生を指導した際には、「やるべきことを終わらせたらスパッと帰る」という合言葉を大切にしていました。効率よくタスクを終わらせ、きちんと帰ることを意識しましょう。
指導教員よりも先に帰るのはOK!
「指導教員より先に帰るのは失礼ではないか」と心配するかもしれませんが、実習生が先に帰るのが基本です。
指導教員は実習生が帰った後に残務を行うことが一般的なため、やるべきことを終えたら、「お先に失礼します」と挨拶をして潔く帰りましょう。
残務がある場合は一言添える
帰る前に、もし翌日にやるべき残務がある場合は、一言伝えておくと丁寧です。
例えば、「今日の授業のワークシートは明日添削します」や「明日は模擬授業をしたいので〇分お時間をいただけますか」などの声かけを行うことで、信頼関係を築くことができます。
働き方も意識しよう
教育現場では働き方改革も進められています。時間管理やスケジュール管理を意識することで、効率よく動くことができます。関連する内容については、以下の動画もぜひ参考にしてください。
- 教員がワークライフバランスを改善するための3つの取り組み(動画はこちら)
- 【教員の働き方改革】残業時間を減らすための教員の1日の時間の使い方(動画はこちら)
- 教員のための効率的なスケジュール管理術(動画はこちら)
まとめ:教育実習をスムーズに進めるための秘訣
いよいよ迎える教育実習。指導案の作成や授業準備といった業務も大切ですが、教育実習をスムーズに進めるための最も重要なポイントは、人とのコミュニケーションです。
あいさつを元気よく行うことから始まり、児童・生徒との関係を築くこと、そして先生方や指導教員との円滑なやり取りを心がけることが、充実した実習期間のカギになります。また、帰り際の挨拶や残務の管理など、細かなマナーも忘れないようにしましょう。
教育実習は緊張する場面も多いですが、準備をしっかり行い、日々の実習を楽しむことが大切です。 実習期間中に得た経験は、今後の教員生活に大きな糧となるはずです。
見た目やマナーにも配慮を
人とのコミュニケーションに加えて、見た目やマナーへの気遣いも忘れずに。詳細については、「【教育実習生必見!】指導教諭が教える学校現場での身だしなみ・マナー・メイク」の動画をご覧ください。
教育実習は学びの場であり、未来への一歩を踏み出す機会です。丁寧な準備と前向きな姿勢で、実りある実習期間を過ごしてください。
この記事の内容は動画と同じです。
動画「教育実習生必見!あいさつ・コミュニケーション・帰り方で好印象を残す方法」も是非ご覧ください。
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