教員のスケジュール管理術:週案と手帳をフル活用する5つの視点

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このワイトでは、音楽教員のための指導や生活に役立つ情報を発信しています。今回は、教員のスケジュール管理についてお話しします。
特に「手帳」と「週案」の使い方について具体的に紹介していきます。

 

 

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デジタル手帳の活用:家族との情報共有に便利

最初に、プライベートの予定を管理する「手帳」についてです。以前はアナログな紙の手帳を使っていましたが、ここ2〜3年はすっかりデジタルに切り替えました。デジタル手帳の良いところは、家族と情報を共有できる点です。

私は「Googleカレンダー」を使用して家族と予定を共有しています。特に土日や祝祭日、長期休みの情報は家族と共有しておく必要があるため、デジタルの方が便利だと感じています。

 

 

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週案とは?学校でのスケジュール管理の基本

次に学校の予定を管理する「週案」についてです。これは都道府県や学校によって異なるかもしれませんが、私の経験を元にお話しします。

公立学校に勤務していた際には、学校から配布される「週案」と呼ばれる週ごとのスケジュール帳があり、週に1回校長先生に提出してチェックを受けていました。この週案には、以下の5つの要素を明確に書き分ける必要があると考えています。

 

授業の記録と反省

  • 何曜日の何時間目、どの学年・クラス、単元、進度を記録
  • 授業の感想や気になる生徒のこと、自分の指導の反省も記入
  • クラスごとに進度が異なる場合は、その差を明確に記載
  • 次の授業で何をするかが分かるように詳細に記録
  • 授業の変更や欠課時にも対応しやすくなる

 

10分でわかる!合唱指導の3つのポイント|全学年対応の簡単コンクール対策」の動画では、どの校種・学年でも活かすことができる基礎的な合唱指導法を紹介しました。

 

生徒情報については、イニシャルなど学校のルールに従い記載し、表現にも注意が必要です(例:「やばい」「まずい」などの言葉は避ける)。

 

クラス運営に関する記録

  • 欠席者への対応(保護者への連絡の有無、保健室への報告など)
  • 生徒の様子、クラスの進捗状況
  • 配布・回収物の管理(誰が未提出かなど)

授業とは混ざらないように、色分けやマークで区別し、視認性を高めることが大切です。

 

音楽科教員が学級担任を持った時の話を「音楽教員が学級担任を持つ際の3つのポイント」でしました。工夫をしたり仕込んだりしておかないと、音楽科教員というだけで関わりが薄くてなかなか距離を縮められなかったりします。しっかり計画を練って、学級経営を考えてみてください。

 

部活動や委員会の予定

  • ブラスバンド部や合唱部など、音楽系部活動に関わる予定を記録
  • コンクール申し込み、楽譜発注、楽器修理、備品購入などのタスク
  • 委員会活動では、行事の準備や締切を週案に明記

うっかり漏れを防ぐためにも、色分けして視覚的に分かりやすくしておくことをおすすめします。

 

楽器屋さんとの付き合い方については「【学校を支える人】音楽教員のための楽器屋との付き合い方」の動画で、音楽科関連の備品購入については「音楽教員のための授業で必要な教材・教具の購入方法」で解説しています。

 

部活動は顧問である自らの工夫でブラックにしないこともできると思います。「音楽教員のための部活動の持ちかた(負担を減らすための工夫とは?)」の動画では、どのような点に注意して部活を持てば良いのかについて解説しています。

 

校務分掌のタスク管理

  • 会議の日時、書類の提出日・提案日などを記録
  • 特に文化祭などの学芸的行事に関わることが多く、外部との連絡も必要
    • 保護者・OBOG・来賓・企業との連絡
    • 機材の貸し出しや写真・録音業者とのやりとりなど

大きな行事における情報の漏れを防ぐためにも、週案に詳細に記録しておくことが大切です。

 

文化祭や合唱コンクールの運営主は音楽科教員です。音楽科がそのコンクールの全てを決めるのと同時に、音楽の指導をしていかなければなりません。「教員のための学校行事運営の3つのコツ(合唱コンクール・合唱祭・文化祭)」では、どのようなことに気をつければいいか解説しました。

 

週案に書くこと5 プライベート

  • 平日夜の予定(食事会や病院など)は週案に記入
  • 土日・長期休み中の旅行なども記載しておくと便利

学校にいる間はスマホや私用の手帳を見る機会が少ないため、週案にメモしておくと忘れ防止になります。部活や会議の予定とも調整しやすくなります。

 

ストレスの多い仕事ですが趣味・プライベートが充実していると、気分を切り替えて仕事に集中できるのではないかと思います。動画「音楽教員にとっての趣味(趣味が音楽教育の教材につながるかも)」では私の趣味と実益についてお話しています。

 

 

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まとめ:教員のための効率的なスケジュール管理術

今回は、教員のスケジュール管理として「手帳」と「週案」の使い方についてご紹介しました。

  • デジタル手帳で家族と情報共有
  • 週案には授業、クラス、部活動・委員会、校務分掌、プライベートの5項目を明確に記録
  • 色分けやマークを使って視認性を高める

週案については市町村や都道府県によって仕組みやルールが異なる、あるいは存在しない場合もありますが、「スケジュール管理」という視点でぜひ活用してみてください。

 

【教員の働き方改革】残業時間を減らすための教員の1日の時間の使い方」の動画では、教員の1日の時間の使い方についてヒントとなる話を紹介しました。「忙しい」という自慢、「昔は~」「自分の時は~」ということはもう止めにしたいですね。

 

この記事の内容は「【教員の時間術】週案×手帳で忙しさを乗り切る!5つの視点で徹底管理」をもとに作成しました。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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