音楽教員歴10年の原口直です。
今日は副教材の選び方について話をします。
音楽教科における副教材とは
今日お話しする副教材とは、教科書以外に用いる教材のことです。
教科書は無償で配布されますが、副教材を買ってもらう必要があります。そのために必要な選定方法や気をつけることをお話しします。
まず副教材を選定する上で大事な事は予算です。
市区町村によって持っている予算や副教材に使っていい予算が違いますので注意が必要です。自分が使いたいと思っても予算の範囲を超えてしまうと使うことができませんので注意が必要です。
それから例年の傾向を知っておくことも大事です。
新任の場合は去年どのように使ったかを見ておくといいと思います。また、去年使った物を今年も使うとか3年間にわたって同じ教材を使うと言うこともあります。
今日は副教材の4つのタイプについて話をします。
1つ目はワーク系、2つ目は資料系、3つ目は合唱曲集、4つ目はファイルなどです。
まず、ワーク系・資料系・合唱曲集全てに言えることですが、著作権上では学校でのコピーは良いとされていますが作った人に被害を及ぼすようなコピーはいけません。見本をいただくと思いますが、それをコピーして使うと言うときには充分注意しましょう。
ワーク系副教材・資料型副教材の選び方
まずはワーク系と資料型の副教材について話をします。
まず教科書で事足りるならそれが1番です。教科書に何が書いてあって、何が不足しているかを確認しましょう。
副教材の中で3分の2程度を使うかが選定のポイントだと思います。数学・英語のようにワークを買って全て使うわけではないと思いますので、そのワークの無駄になるページがないように選ぶ必要があります。
それから、調べ学習に使えるか、1人1冊必要か…例えば図書室に資料があってそれを代用できる場合もあります。そういったことも選定のポイントにおきましょう。
楽譜系副教材(合唱曲集)の選び方
次に3つ目の楽譜系の教材についてです。
近年様々な種類の合唱曲集が出てきています。各社いろいろな工夫を凝らして合唱曲集を作ってくれています。注目すべきポイントがいくつかあります。
まずは掲載曲数=何曲載っているかと言うことです。
実際私はこの掲載曲数を最も重視していました。なぜなら、合唱コンクールの選曲に使うからです。他には合唱曲集によって傾向があります。
NHKコンクールの課題曲が載っている場合もあります。最新のものが載っていたり過去のものが載っていたり、たくさん載っていたり1曲しか載っていなかったり、NHKコンクールの課題曲を授業や合唱コンクールで使う場合はこれを有効だと思います。
それから最近増えているのが、J-POPのアレンジです。
何曲ぐらい載っていて、その選曲が適当であるか、生徒の授業に答えているか、自分の好みであるか、そういったものを見てみるといいと思います。
忘れてはいけないのは、昔からある歌い継がれる合唱曲です。
《大地讃頌》《時の旅人》など昔から歌い次がれている曲が載っているか、自分が必要であれば確認が必要です。他にも最近はア・カペラ曲やゴスペル曲を掲載している曲集もありますので、それぞれの合唱曲集の特色を自分の目で耳で確かめて選定してください。
それから最近では〇〇先生が選んだとか、〇〇先生が協力したとかそういうことを売りにしている合唱曲集もあります。
ファイル系副教材の選び方
副教材4つ目はファイルです。
音楽のファイルを使う場合はその大きさや素材が重要です。
まず大きさについて。
楽譜やワークシートをどの大きさにしたいかによって、ファイルの大きさが変わってきます。はじめに選んだファイルの大きさが、1年間の楽譜やワークシートの大きさに直結しますので気をつけましょう。
種類もいろいろあります。
パンチ穴タイプや、クリアホルダータイプもあります。少し値段は張りますが、ファイルに紙を入れたまま書き込めると言う斬新なクリアフォルダーもあります。
それから、机がない場合はファイルを下敷きがわりにできる素材を選ぶと言うのも重要です。
後は色です。学年カラーやクラスカラーがあればそれに統一すると良いですが、他の教科と被る場合があるのであえて全て外すと言う手もあります。実情に合ったファイル選びをしてみてください。
まとめ:音楽の副教材の選び方
今日は副教材について話をしました。
市区町村によっては、選んだ副教材を申請する場合があります。なぜそれを選んだのか、絶対に必要なのか、授業でどのように使うのか、きちんとビジョンを持って選びましょう。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽の副教材の選び方」も是非ご覧ください。
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