音楽の先生必見:ワークシート作りで授業が変わる3つの秘訣

音楽授業におけるワークシートの作り方 音楽の授業力アップ
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今回のテーマは、音楽授業における「ワークシートの作り方」です。ワークシートは、授業の記録だけでなく、生徒の知覚・感受・批評といった個々の表現を受け止める大切なツールです。また、評価においても非常に重要な役割を果たします。

この動画では、効果的なワークシート作成のコツを3つご紹介します。PowerPointの作り方や板書の方法、板書とPowerPointの使い分け方については、別の記事でも解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

音楽授業をより良くするためのヒントとして次の記事・動画も参考になると思います。是非ご覧ください!
音楽授業のパワーポイントの作り方」(動画はこちらから)
音楽授業の板書の書き方」(動画はこちらから)
音楽授業で板書とパワーポイントの使い分ける」(動画はこちらから)

 

 

2021年から新学習指導要領となり評価方法も変わります。現場ではどのような点に注意すれば良いかについて「音楽教員のための評価の注意点」で解説しました。

 

 

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ポイント1:「不親切さ」が生徒の主体性を引き出す

ワークシート作成の最初のポイントは「不親切さ」です。

これは教育実習生にもよく伝えている考え方です。授業や生徒への不安から、つい親切すぎるワークシート、つまり見ただけで内容が分かるものを作りがちです。

しかし、細かく項目が書かれていたり、文章の穴埋め形式になっていると、生徒は教科書を見ながら機械的に記入してしまい、その時間に本当に聞いてほしい話や考えてほしいことに集中できません。

「1.」「2.」「3.」と番号を振るだけ、大きな四角や線だけを描くといった、何を書けばいいかが明確でないワークシートの方が、生徒は話を聞きながら自分の考えをまとめ、授業と連動してワークシートを進めるようになります。

私も初任の頃には、「ベートーヴェンは●年にドイツの●に生まれた」「●歳から●が悪くなった」といった、教科書を見れば答えられる穴埋め形式のワークシートを作っていました。しかし今では、「1.」とだけ書き、「ベートーヴェンの生涯について特徴を書きなさい」とするだけで十分だと考えています。

 

1時間の音楽の授業のためにどんな準備をすればいいのか、どのくらい準備をすればいいのかということを「音楽授業準備のコツ|時間確保・濃淡・超先取りで効率UP!」でお話しています。

 

 

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ポイント2:フォーマットの統一で分かりやすく整理

2つ目のポイントは「同じフォーマット・形式」で作ることです。

私は副教材としてファイルを年度初めに配布しており、その際にサイズを統一することが求められます。

フォントや全体のデザインも統一しておくことで、後からまとめて見返す際に整理しやすく、重要な点が一目で分かるようになります。また、他教科のワークシートと混ざった場合でも、音楽のものだとすぐに識別できるのが利点です。

Wordなどのソフトを使って「規定に設定」機能を活用すれば、作業時間を短縮しながら、毎回同じ形式で作ることが可能になります。

 

マイクロソフトOfficeの使い方を身につけることができれば効率的に働くことが可能です。「【短時間で習得できる】教員におすすめの学校で役立つ知識・技能3選」の動画では、学校で働くにあたって事前に身に付けることをすすめたい技能・知識を紹介しました。

 

 

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ポイント3:「後で見やすい」ことで授業の継続性を確保

3つ目のポイントは「後で見やすいワークシート」にすることです。

音楽の授業は週に1〜2時間程度しかないため、生徒が前回の授業内容を覚えているのは困難です。

その間に他教科の学習、塾、習い事、家庭の用事、部活動など多くのことが挟まります。だからこそ、ワークシートが前回の授業内容を思い出すきっかけになります。

前回の内容を思い出しやすいように構成されたワークシートは、授業のつながりを保ちやすくし、復習の時間を節約できます。

 

実際に私が作成したワークシートを「【音楽の新学習指導要領】音楽科で教える知的財産権の指導方法の実践例」でも紹介しています。

 

 

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おわりに:ワークシートを活用してより良い授業へ

今回は、音楽授業でのワークシート作成に関する3つの秘訣をご紹介しました。

  1. 「不親切さ」で生徒の主体性を育てる
  2. 「フォーマットの統一」で整理と識別を助ける
  3. 「見返しやすさ」で授業の継続性を支える

これらを意識してワークシートを作成することで、より効果的な授業が可能になります。PowerPointや板書に関する解説も今後の動画でご紹介していきますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。

 

音楽授業をより良くするためのヒントとして次の記事・動画も参考になると思います。是非ご覧ください!
音楽授業のパワーポイントの作り方」(動画はこちらから)
音楽授業の板書の書き方」(動画はこちらから)
音楽授業で板書とパワーポイントの使い分ける」(動画はこちらから)

 

学校に必ずある図書室はただの本の保管室ではなく、授業で活用すると便利な場所です。詳細は「【全教員に知ってほしい】教員のための学校図書館・司書教諭活用のススメ」でお話しました。

 

この記事は動画「音楽教師必見!生徒が集中する『ワークシート作り』3つの秘訣」をもとに作成しました。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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