中学校音楽のワークシート作り方ガイド|3つのポイントを徹底解説

音楽授業におけるワークシートの作り方 一歩先ゆく音楽教育(授業編)
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中学校音楽の教育実習ガイドを公開中!

【中学校音楽の教育実習生・実習生を受け入れる指導教員の先生へ】
指導教員経験を踏まえて、実習前から実習後までの中学校音楽の教育実習のポイントを網羅的に紹介。

【科目問わず全ての教育実習生へ】
STEP2「教育実習中の心得」・STEP6「教育実習が終わったら」では、指導教員へのお礼状や実習校でのマナーなど実践的知識を紹介。

中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

音楽教員歴10年の原口直です。

 

音楽授業をより良くするためのヒントとして次の記事・動画も参考になると思います。是非ご覧ください!
音楽授業のパワーポイントの作り方」(動画はこちらから)
音楽授業の板書の書き方」(動画はこちらから)
音楽授業で板書とパワーポイントの使い分ける」(動画はこちらから)

 

ワークシートの役割は授業の記録はもちろんですが、知覚や感受、批評などといった個々の表現を受け止めるのはワークシートです。また、大事な評価についてもワークシートがとても重要になってきます。

 

2021年から新学習指導要領となり評価方法も変わります。現場ではどのような点に注意すれば良いかについて「音楽教員のための評価の注意点」で解説しました。

 

どのようなワークシートを作ればいいのか、そのコツを3つお話しします。

 

 

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ワークシート作成のコツ1:具体例を含めないデザイン

これは教育実習生を指導する時などにもよく言いますが「不親切なワークシート」これが大事です。

授業や生徒に対して不安があると、どうしても「親切なワークシート」つまり、「見てわかる」「読んでわかる」ワークシートを作りがちです。しかし、項目の細かなタイトルがあったり、文章の穴埋めになっていると、生徒は話を聞いてくれません。

教科書を見て次々と穴埋めをしてしまうと、今聞いてほしいこと、今考えてほしいことをその時間にやってくれないんです。

なので、「不親切なワークシート」つまり、項目は1.2.3.とか大きな四角とか、線だけとか、これからそこに何を書くのがをわかりにくいワークシートの方が生徒が話を聞きながら、授業と並行してワークシートを進めてくれるコツだと思います

私も初任のころはいわゆる「親切なワークシート」文章の穴埋めのようなワークシートにしてしまっていました。

 

例えば、

ベートーヴェンは( )年にドイツの( )に生まれた。( )歳から( )が悪くなった

といったようにその穴が教科書を見ればわかってしまうようなワークシートです。

 

そうではなく、

1.大きな四角、そこに「ベートーヴェンの生涯について特徴を書きなさい」

これでいいんです。

「不親切なワークシート」これが1つ目のポイントです。

 

1時間の音楽の授業のためにどんな準備をすればいいのか、どのくらい準備をすればいいのかということを「教員のための授業準備術【準備時間はどれくらい?・時間のねん出方法・効率的なやり方】」でお話しています。

 

 

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ワークシート作成のコツ2:統一されたフォーマットの重要性

副教材としてファイルを年度初めに配っていますので、サイズはもちろん統一する必要があります。サイズ以外にも、フォントやつくり。これも統一しておくといいと思います。

フォントやつくりが統一されていると、後でまとめてみた時にすっきりしていますし要点がわかりやすいです。

また、他の教科のワークシートと混ざってしまった時にフォントやつくりがいつも決まっていると、音楽のものだとわかりやすいです。同じフォーマットで毎回作るのが大事です。

そのためには、Wordで作る時に「既定」に設定するという機能がありますので、こういった機能を使って時短で作れるようにしてみましょう。

 

マイクロソフトOfficeの使い方を身につけることができれば効率的に働くことが可能です。「【短時間で習得できる】教員におすすめの学校で役立つ知識・技能3選」の動画では、学校で働くにあたって事前に身に付けることをすすめたい技能・知識を紹介しました。

 

 

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ワークシート作成のコツ3:後で見やすくするための工夫

音楽の授業は週に1,2回しかありません。
今日したことを次回まで覚えていることはとても無理なことです。

生徒はその間にたくさんの教科を学んだり、塾があったり、習い事があったり、家庭のことがあったり、部活動があったり。次の音楽の授業までに様々なことがはさまってしまいます。そうなると思い出しやすいというきっかけづくりにワークシートは有効です。

ワークシートを見ると前の授業の続きから考えることができるように設定しておくと、授業のつながりもしやすいですし、復習の時間が余計に取られずに済むと思います。

 

 

 

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まとめ:中学校音楽の効果的なワークシート作り方

これからパワーポイントや板書についての動画も他に作りますので、ぜひそちらも併せてご参照ください。

 

音楽授業をより良くするためのヒントとして次の記事・動画も参考になると思います。是非ご覧ください!
音楽授業のパワーポイントの作り方」(動画はこちらから)
音楽授業の板書の書き方」(動画はこちらから)
音楽授業で板書とパワーポイントの使い分ける」(動画はこちらから)

 

学校に必ずある図書室はただの本の保管室ではなく、授業で活用すると便利な場所です。詳細は「【メリットだらけ】教員のための学校図書室活用のススメ」でお話しました。

 

この記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽授業のワークシートの作り方」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

元東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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