音楽教員歴10年の原口直です。
6月に公開する動画は「教育実習シリーズ」として、いくつかのカテゴリーに分けて教育実習に役立つ情報を発信します。教育実習シリーズは教育実習生はもちろん、教育実習生を受け入れる先生方にもぜひ見ていただきたいものです。
教育実習シリーズのもくじ
教材研究の方法
実習生の所属する大学別の情報
・教員養成系大学で学ぶ皆さんへ送るアドバイス
・音楽大学で学ぶ皆さんに送るアドバイス
実習生の所属する課程別の情報
・初等科課程でも大丈夫!新学習指導要領の評価観点から小学校と中学・高校での教育実習を比較
・同じ中等教育教員養成課程とは思えない!中学校と高校の大きな違い3つ/中学・高校の違い
実習生の所属する専攻別の情報
・ピアノ専攻の皆さんへ送るアドバイス
・声楽専攻の皆さんへ送るアドバイス
・管・弦・打楽器専攻の皆さんへ送るアドバイス
・音楽教育・音楽学・作曲などを専攻する皆さんへ送るアドバイス
教育実習のガイダンスの内容
6年間で約50人の教育実習生を指導しました。その際に必ず行っていたガイダンスをお話しします。
大きな考え方から小さな考え方になっていきます。
働くとは
自分の技能や知識の対価としてお金をもらうということです。もちろん、教育実習生にはお金は出ませんが、同じように責任感を持つ必要があると話しました。
教員とは
全労働者のうち、教員はたった3%しかいないという話をしました。
特に教員養成系大学に通っている人は、周りが教員志望や教員ばかりで小さな世界だけが見えがちですが、教員の世界はとても狭いんだという自覚が必要だと考えています。あとは具体的に採用試験の数値などを見せて、教員になるための試験について話しました。
中学校の教員とは
教科教育だけでなく、学級経営、校務分掌もあります。教育実習で学べるのは、この中の「教科教育」と「学級運営ちょこっと」です。校務分掌や学級経営のほとんどは教育実習では触れられません。だからこそ、教科教育に集中できる教育実習期間を大切にしてほしいと話しました。
中学の音楽の教員とは
音楽の教員ですから、きちんと学習指導要領を読む。特に教科書に従って順々に学ぶ教科ではないので、学習指導要領をしっかり読み込むのが大事だと話しました。ともすると、自分の好きなことや自分の考え方に偏りがちになってしまうからです。自分が考えたこと、使う教材が学習指導要領のどの点にあたるのかを常に意識するように話しました。
時数も話します。中学校1年生では週1.3時間。2・3年生は週1時間=年35時間。たった35しかないのです。その35時間のうち、あなたに〇コマ任せるのだから責任をもって取り組んでほしいと話します。
〇〇中学校の音楽の教員とは
その中学校でできること。音楽室の設備、教材や教具、楽器、生徒の様子、こういったものを確認しました。
具体的な時間割
日時、クラス、授業内容、担当のコマ数を決めました。合唱をする、合唱以外のことなど具体的な内容も話を詰めます。
これらがガイダンスでおこなうことです。
まとめ:【教育実習生必見】教育実習ガイダンス(実際に教育実習生にお話した内容です)
教育実習シリーズを色々発信しますので、実習前にぜひ活用してください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「【教育実習生必見】教育実習ガイダンス(実際に教育実習生にお話した内容です)」も是非ご覧ください。
コメント