音楽教員歴10年の原口直です。
管弦打専攻の皆さんは器楽や鑑賞については自信を持っている学生さんが多いです。
他の領域や授業内容でどのような点に気をつけたらいいのか3つお話しします。
教育実習における合唱(歌唱)指導について
歌に自信がない、伴奏に自信がないという学生さんがいます。
歌はしっかり練習をした上で自信をもって取り組んでください。普段、声楽専攻の人の独唱や合唱を聴いていると自信を失くしてしまうかもしれませんが、中学生・高校生と比較したら、もちろん皆さんはうまいのです。なので、きちんと練習をして自分に自信を持って中学生・高校生の前で歌ってください。
自信なさげに歌っているとバレてしまいます。「精一杯、練習したんだ。歌えるんだ。」という気持ちで生徒の前で歌ってください。
教育実習におけるピアノ演奏について
中にはピアノが苦手だという人もいるかもしれません。歌唱や合唱ではピアノの伴奏が必要になることもあります。
ピアノの伴奏というのは、必ずしも完璧である必要はありません。時に完璧な伴奏が合唱指導では邪魔になることさえあります。必要なのは授業のその場面で何を求められているかということです。
もし、完璧に伴奏が難しいというのであれば、コード進行・バス音、生徒に任せてしまうという手もあります。それから、CDやYouTubeに伴奏があることもあります。これも機材さえそろっていれば使うのもありだと思います。機材がそろっているというのは、CDの再生・停止だけでなく、速度を変えたり、再開する部分を細かく決められたりという場合です。
もちろん、ピアノの練習も努力が必要ですし、努力を重ねる。これは大事ですが、もし完璧に弾けないなとか、授業に支障が出るほど自信がないという場合は他に頼ってみるのも大事です。
教育実習で部活指導するのは難しい
吹奏楽やオーケストラなどに青春を注いできた人が多いと思います。教育実習では部活指導はできないと思ってください。
部活指導を期待して教育実習に来る学生もいるのですが、最優先は授業です。授業そのものだけではなくて、学習指導案の指導や模擬授業、授業の後の研究協議など授業1つの周りには色々やることがあります。
次に重要なのは学級指導です。例えば、合唱練習、そうじ、学級担任の先生から指導をいただいたり、ということがあるので、授業・学級を優先すると部活の時間はどうしても取れません。部活指導を期待する学生さんには申し訳ないのですが、教育実習期間中は部活指導はできないと思っていてください。
その代わりに、4年次に行く応用実習や指導員として入るという他の手段もありますので、部活指導をしたい場合は基礎実習以外の機会を使ってください。
まとめ:【教員を目指す人へ】管弦打楽器専攻の教育実習生へ送るアドバイス
皆さんが身につけた楽器の知識や技術は教育実習に必ず活かされます。器楽や鑑賞はもちろん、自分が取り組んできた楽器へのこだわりなども必ず生徒に伝わります。
自分の専攻を活かした、教育実習の準備をしてください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「【教員を目指す人へ】管弦打楽器専攻の教育実習生へ送るアドバイス」も是非ご覧ください。
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