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教育実習生の授業を受ける生徒の本音(指導教員が実習受入校でアンケート)

教育実習生の授業を受ける生徒の本音(指導教員が実習受入校でアンケート)一歩先ゆく音楽教育(教育実習編)
一歩先ゆく音楽教育(教育実習編)
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中学校音楽の教育実習ガイドを公開中!

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中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

今日は子どもたちが教育実習生に求めることについてお話をします。

これまで何人もの教育実習生の授業を受けてきた子どもたち。実際にどんなことを思っているのでしょうか。
「合唱」「自由教材」「共通」の3つの分野に分けて、具体的なエピソードと共にお話しします。

 

 

合唱の授業に対して生徒が望むこと

■たくさん歌いたい
■パート練習
■バランス・ハーモニー
■発声練習・地声と裏声・声量

 

これらが合唱に対する子どもたちの意見です。

合唱コンクール前の授業に生徒が望むのは歌う時間

合唱コンクールを控えた子どもたちが合唱の授業に望むこと。それは「たくさん歌うこと」と「パート練習」

どういうことかと言うと、合唱コンクールを控えて練習する中で音楽の授業というのは週に1時間しかありません。それ以外で練習する際には、放課後や朝練習など自分たちで時間を作って生徒だけで歌の練習をします。
音楽室を使えるということは、指揮者や伴奏と合わせることができたり、それに対して音楽の先生からコメントをもらえるということで、歌う時間がたくさん欲しいのです。

またパート練習についても、教室にはキーボードがあっても1台・多くて2台だと思います。パート毎にあるわけではありませんので、ピアノがたくさんある音楽室・キーボードなどが使える音楽室では、「パートごとに分かれて音を丁寧に取る練習をしたい」また「そのパート練習に対して先生からのコメントが欲しい」という希望が多いです。

「当たり前じゃないか?」と思うかも知れませんが、教育実習生の授業は特に自分が伝えたいことが多すぎて、先生が話す時間が多くなってしまいがちです。生徒が歌う時間をたくさん作ってあげましょう。

 

10分で理解する合唱指導の3つのポイント【学校種・学年・先生の専攻は不問の合唱コンクール対策】」の動画は、校種・学年・先生の専門に関係ない合唱指導のポイントを解説しています。

 

プロの指導者である先生の指導を受けたいというニーズに答える

続いて「バランス・ハーモニー・発声練習・地声と裏声・声量」です。

いずれの項目もやはり「音楽のプロである先生から指導を受けたい」「指摘を受けたい」という内容です。
自分たちの練習の中だけでは気づきにくいところ、また解消の方法・解決の方法を知りたいという項目です。こういった生徒のニーズに合った合唱指導も必要です。

 

 

自由教材を使う音楽の授業に対して生徒が望むこと

■演奏
■日本と世界の音楽
■様々なジャンル

 

教材を自由に自分で選んで授業をできるという内容の場合の、子どもたちや望むことです。

まずは「演奏」
こちらは器楽だと思いますけれども、鑑賞だけにとどまらずに自分たちで演奏したいという希望があるようです。

また「日本と世界の音楽」や「様々なジャンル」については、やはり教育実習生が持っている個々の知識や思考に基づいた色々な音楽。普段の音楽の先生だけではない、様々な視点のジャンルの音楽を聴きたいという希望だと思います。

 

一昔前の教科書だとほとんどが西洋音楽いわゆるクラシックでしたが、現在の教科書にはアジアの諸民族の音楽、海外の音楽も現代のものも載っています。もちろん、日本の音楽もたくさん載っています。「民族音楽はこう教える!「西洋音楽」以外を音楽の授業教材として取り上げる際に気をつけること」の動画では、民族音楽を指導する際に留意点を解説しました。

 

 

音楽の教育実習生に対して生徒が望むこと(全般)

■声を大きくしっかりしゃべって欲しい
■活動したい、参加型、グループワーク
■ピアノを完璧に、歌のうまさ
■時間のメリハリ、テキパキ

 

どんな教材でも生徒がこのようなことを望んでいるという内容です。

 

実習生が毎年つまずく「声の大きさ」

まずは「声を大きくしっかりしゃべってほしい」
これも「当たり前じゃないか?」と思うかもしれませんが、緊張する教育実習生の授業では、なかなかこういった普通のことができません。生徒が望むのは授業内容ではなく「声を大きく、しっかり」こういった基本的なことなのです。

 

【教育実習でよくある失敗を先取り】6年間指導してわかった実習生が毎年つまずくところ」の動画で紹介している実習生が毎年つまずく3点の1つが声量です。その他の2つも大切なことなので、是非動画を見てください。

 

生徒が希望する授業形式をくみとろう

次に「活動したい・参加型・グループワーク」といった授業の形式に関わることです。

「先生が話すだけ」「鑑賞教材が流れるだけ」「生徒は書くだけ」という風にならないように、生徒が参加できる・みんなで授業を作り上げるという形の授業を望んでいます。合唱・器楽・創作は自然にそうなりますが、鑑賞の場合は気をつけましょう。

 

眠い目をこすりながら楽曲を聴いて感想書くというのは「鑑賞の授業」ではありません。「生活と社会」を感じる、そして参加する、何かを学ばせる。そういった鑑賞の授業をぜひやってみてください。「10分で理解する音楽鑑賞授業の3つのコツ【定番曲「魔王」のチェックポイントも紹介】」の動画で鑑賞授業のポイントを話しました。

 

 

実習生の専攻は生徒には関係ない

「ピアノを完璧に」「歌のうまさ」

これは教員の技能に関わる部分です。教員にも教育実習生にも専攻があります(ピアノ専攻や声楽専攻)。しかし生徒にとってはそんなことはどうでもいい。すべて知っている音楽の先生は1人だけなのです。

苦手な分野があっても研鑽を積んだり練習を積み重ねたりして、生徒の前ではきちんとを示してあげましょう。とは言っても私もピアノとっても苦手でしたので、完璧に弾けない場合は生徒の伴奏者を使ったり、コードをきちんと弾けるようにしたり。歌のうまさも自信が無い人も「生徒よりは上手い」という自覚を持って指導にあたりましょう。

「自信なさげ」が伝わってしまうのが1番良くないです。

 

 

授業規律を守る

そして「時間のメリハリ」「テキパキ」という言葉。

「時間通りに授業を進めることがこんなに難しいことか」というのを教育実習生は初めに痛感すると思いますが、時間のメリハリ=「今何をする時間なのか?」ということを明確にしましょう。特に音楽の場合は、声を出していいという他の教科には見られない特異性があります。

いつどんな声を出したらOK、今はどんな声はダメということをきちんとと示せるようにしましょう。

最後は応援にも似たコメントです。
教育実習生といえど授業を1時間を任されているのですから、きちんと責任を持ってほしいということ。また「言うことは言って欲しい」「騒ぎすぎない」といった授業規律に関する希望も出ています。

 

音楽の授業がうまくいくもいかないも、「どのように授業規律を設定するか」「規律を生徒と共有するか」ということが大事です。「中学校音楽における授業規律の指導方法」で詳しくお話しました。

 

 

まとめ:教育実習生の授業を受ける生徒の本音(指導教員が実習受入校でアンケート)

生徒にとっては大事な時間の音楽の授業しかも週1回だけです。完璧な授業というのは難しくても、お互いに楽しく授業を進めて、成果がある「音楽の授業を受けて良かった」「先生の話を聞けてよかった」と思えるような授業を作っていきましょう。そして指導する側も授業をやって良かったと思える授業を作りたいものです。

例えば「合唱でできなかったことができるようになった」とか「知らなかったことを知らせることができた」そういった1時間を作りましょう。

 

サイトの記事の内容は動画と同じです。
動画「教育実習生の授業を受ける生徒の本音(指導教員が実習受入校でアンケート)」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

Google認定教育者/東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

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