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【音楽の新学習指導要領】『音楽を形づくっている要素』の指導に使える教材

【音楽の新学習指導要領】『音楽を形づくっている要素』の指導に使える教材 一歩先ゆく音楽教育(授業編)
一歩先ゆく音楽教育(授業編)
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中学校音楽の教育実習ガイドを公開中!

【中学校音楽の教育実習生・実習生を受け入れる指導教員の先生へ】
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中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

今日は「音楽を形づくっている要素」がわかりやすい教材3つを紹介したいと思います。

平成20年・21年改訂の学習指導要領から「音楽を形づくっている要素」の言葉が整理されて、平成29年改訂の学習指導要領でもその言葉が生かされています。

「音楽を形づくっている要素」とは、音色やリズム、テクスチャーや構成、強弱などといった言葉です。
この言葉を説明する時にどんな教材を使ったらいいのか、私の10年の実践からお話をします。

この動画では「音楽を形づくっている要素」を指導するのに、すぐに使える動画・教材をお話しします。
また説明がさくっとできる教材ですので、日々の授業の中に差し込めるものだと思います。

 

この動画の他には、

【教育実習生必見】指導教員が教える音楽の教材研究のやり方のコツ
教材は道具でしかないということをお話ししています。

 

また教員の本分である授業準備については、

教員のための授業準備術【準備時間はどれくらい?・時間のねん出方法・効率的なやり方】
1コマに何分かけているのか、かけるべきなのかという話をしている動画です。

 

これらの2つも是非ご覧ください。

 

 

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安室奈美恵さんの《Hero》で「リズム」「速度」

作詞・作曲が今井了介さん・SUNNY BOYさん。演奏は安室奈美恵さんです。
この曲で指導できる要素はリズム・速度

 

 

この曲は同じ主旋律で、前半部分はリズムが大きな2拍子。そして後半は8ビートになるというリズムの変化がわかりやすい曲です。そして、リズムと速度という言葉、1番生徒が混合しやすい言葉。この使い分けがしやすいのです。

子どもにとってはリズムの細かさ、それと速度の速さについて認識がつかみづらかったり、言葉の使い分けが難しかったりします。こんなときにこの《Hero》はとても役に立つ教材です。

また《Hero》にはミュージックビデオがあり、それがNHKの公式にアップされています。4000万回以上再生されていますが、そこにアップされているので非常に使いやすいです。
1分52秒からのリズムの変化。そしてミュージックビデオで安室奈美恵さんの歩く速度が変わるので、非常に視覚的にも分かりやすくなっています。

この《Hero》ぜひ活用してみてください。

 

YouTubeを授業で活用する前に著作権について理解しておくことも大切です。まずは「【学校で使うYouTube】授業目的公衆送信補償金制度の紹介とYouTubeを授業で活用するコツ」をご覧ください。

 

 

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ショパンの《雨だれ》で「旋律」「音色」「形式」

正式名称はF.ショパン作曲24の前奏曲作品28第15番変ニ長調です。
この《雨だれ》では旋律、音色また形式。これも教えやすいという教材です。

曲全体を貫いているラ♭=Asの連打が長調As durにも短調cis mollにも効いてくるというのが非常にわかりやすい曲です。「旋律」の要素の言葉の中に調がありますので、調を教えるには同じ音の連打の中で長調/短調がガラっと変わるのは、非常にわかりやすい教材です。

また、長調→短調→長調という曲の流れ…場面転換がわかりやすく、A-B-Aの三部形式である形式という言葉を教えるにも非常に分かりやすいです。

《雨だれ》1つ使ってもいろいろな要素の言葉を説明しやすい、まさに名曲です。ぜひ活用してみてください。

 

 

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ディズニーのデュエット曲で「音色」「テクスチュア」

ディズニーデュエット曲では音色・テクスチュアはという要素の言葉が教えやすいです

デュエット曲の名曲だとアラジンや美女と野獣、ライオンキングなどが挙げられます。
私は《花》の二重唱を中学3年生で行っていましたが、2人で歌うことの楽しさ・重ね方・工夫などがこのディズニーのデュエット曲からわかりました。

《A Whole New World》を映像付きで鑑賞した時には、見つめ合えば重ねやすいのだということに気づいたペアもあって、《花》二重唱の時に見つめ合って歌っているなんていうこともありました。

それからテクスチュアと一口に言っても、いろいろな重なり方があるということがこの曲からわかります。一緒にハモるということもあれば、追いかけっこのように重ねる。また2人でユニゾンで歌うといったいろいろな重ね方というのもデュエットソングでは分かりやすいです。

音色という意味では男性の声と女性の声の音色。男性だけど高い声、女性だけど低い声というのもあります。音色やテクスチュアを教える。また曲の鑑賞へグッとハードルを下げるためにも、ディズニーのデュエット曲はおすすめです。

 

2021年度から完全実施となる中学校の新学習指導要領。この機会に改めて学習指導要領を見直して、特に新しい項目は何であるかを把握した授業づくりをしてみてはいかがでしょうか。新学習指導要領のポイントを「【音楽の新学習指導要領】音楽教員のための3つの改訂ポイント解説」で解説しています。

 

 

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まとめ:【音楽の新学習指導要領】『音楽を形づくっている要素』の指導に使える教材

この他にも私は「常時活動」として、毎週必ず1曲何か曲を聴かせてその中から要素の言葉を学び取らせていました。

 

常時活動として、毎回授業の始めに私が薦める1曲を生徒と鑑賞するという時間を設けていました。曲を聴かせる時には批評を書かせますが、そこで必ず音楽を形づくっている要素の言葉を使わせていました。詳しくは「音楽の授業における常時活動(中学校での事例紹介)」で解説しました。

 

定番の曲もありましたが新しい曲も含んでいましたので、自分が常にアンテナを張ってどんな曲が再生されているのか、流行しているのかということを知る。それが第一歩です。
視野を広げてぜひいろんな曲を聴いてみてください。

 

記事の内容は動画と同じです。
動画「【音楽の新学習指導要領】『音楽を形づくっている要素』の指導に使える教材」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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