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【教育実習シリーズ番外編】教育実習アフターインタビュー(その3)

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中学校音楽の教育実習ガイドを公開中!

【中学校音楽の教育実習生・実習生を受け入れる指導教員の先生へ】
指導教員経験を踏まえて、実習前から実習後までの中学校音楽の教育実習のポイントを網羅的に紹介。

【科目問わず全ての教育実習生へ】
STEP2「教育実習中の心得」・STEP6「教育実習が終わったら」では、指導教員へのお礼状や実習校でのマナーなど実践的知識を紹介。

中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

私が教育実習を担当した3名の方に、

教育実習前後の心境の変化
教育実習前の準備内容
実習期間中の苦労とやりがい

などについてのアンケートに回答いただきました。

これから教育実習を迎える学生の皆さんの参考になるかもしれません。3回の記事に分けてお届けしますので、ぜひご覧ください。

 

 

 

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簡単な自己紹介と現在の様子(研究・進学・就職など)

専攻、研究内容、基礎実習以後の実習や授業
将来に向けての動き

・教育学部音楽科 4 年ホルン専攻

・コロナのせいで応用実習が中止になり、基礎実習の成果を活かす機会がなくなってしまいました。 (次に教壇に立つのは実際に教員になった時と思うと、すこし不安があります)

・1か月後に迫っている教員採用試験に向けて今出来ることを進めています

 

 

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教育実習前の前ー去年の今頃(ガイダンス前)の心境

実感がわいた/わかない・やばい/余裕・楽しみ/不安

・6 月頃はクラスコンサートがあったり、自身は 5 月末にアメリカに行っていたり、正直実習のことはほとんど何も考えていませんでした

・大学の授業で実習班ごと模擬授業をすることもあり、実習メンバーとは定期的に意見交換や情報共有はしていました。

・塾講師をしていたので、授業すること自体にそこまで不安はなかったのですが、音楽を教えることは初めてだったのでうまくいくか不安でした 。

 

 

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教育実習前ー7月・8月(ガイダンス後)の準備や心境

いつからエンジンがかかったか。
どれくらい教材研究や実技練習をしたか。
大学2年生までと同じこと・ちがったこと。
世中班で集まったり、情報交換したりしたか。

・指導教員から合唱曲が送られてきてからは、すこしずつ伴奏、弾き歌いの練習は進めてました。

・8 月頭に、自身の所属するオーケストラの合宿、本番があったので、それが終わってから実習に準備にとりかかりました 。

・実技練習にはあまり時間を割けられなかったが、教材研究に関しては、8 月後半くらいから基本的にずっと図書館にこもって図書を読んだりしていました。

 

 

・初回授業の勧進帳の鑑賞は、実習メンバー同士で模擬授業をして意見を言い合いました。

実習中に指導案に追われるのは避けたかったので、なるべく実習前にすべての指導案を作ろうとしてました。
(実際 7 割くらいは作れましたが、授業の反省を反映させるなど、なんだかんだ実習中も指導案作りに追われてました)

 

 

・家でも一人でパワポを使いながら模擬授業をして時間を計ったりしてました (パワポ作りも結構時間かかりました)

 

音楽教員のためのワークシート・板書・パワーポイントの作り方については以下でお話しています。
音楽教員のためのワークシートの作り方
音楽教員のための板書の仕方
音楽教員のためのパワポの使い方
音楽教員のための板書とパワポの使い分け

 

・何もすることのなかった大学 2 年の夏休みから一転、やらなければいけないことがどんどん溜まっていく状況に焦りはしましたが、優先順位を決めてコツコツとこなしていきました。

 

 

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教育実習中の心境

印象に残っていること(授業/学級/原口の指導??)
挫折、喜び、達成感、今だから言える懺悔など

・実習校が遠かったため、早起き頑張りました。(実習メンバーの O さんには、ほぼ毎日モーニングコールしてあげてました)

・久しぶりの中学校生活にふれてみて、自分の想像していた中学生よりも大人びているところもあれば幼い一面も垣間見れて、とても新鮮でした。

・初回授業が 8 時間中 8 時間目で、事前に同期の授業を見て良いところ、悪いところが見えた中での初めての授業だったので始まる前はめちゃくちゃ緊張してましたが、実際生徒の前に立って授業を進めてみるとすごい楽しくて、50 分があっという間でした。

・しかし、授業が終わって振り返ってみると、自分一人で突っ走ってしまったり、生徒の意見をしかっり聞けていなかったりする部分がたくさん浮かび上がってきて、実習 1 週目の金曜日は結構悔しくて自信をなくしてました。

・2 週目以降は、自分の音楽観をたくさん生徒に伝え、生徒からも沢山吸収しようと思い、授業用原稿は作らず、その場で考えて話すようにしたところ、気持ちにも余裕ができ、臨機応変に対応することができました。

自分の中では、基本的に音楽は楽しく学ぶものだと思っているので、授業内で新しい発見があった時の生徒の明るい顔や、音楽を体全体で表現しているときの空気感は、疲れを吹き飛ばすような最高の瞬間でした

・学級活動にはあまり参加できませんでしたが、合唱の練習の際には一緒に歌って生徒と交流を図れたのも良い思い出です。(合唱練習に男子が全然参加しないのも中学生あるあるだなあ、と思いました)

・原口先生の指導は、いつも的確で、かつすぐに実践に活かせるアドバイスをしてくださるので、3 週間という短い期間でも本当にたくさんのことを学ぶことができました。

 

 

教育実習後の心境

考え方が同じこと、変わったこと(大学の授業/ピアノや歌、楽器/将来)

・一番の変化は、教員になりたい気持ちがより強くなったことだと思います。

・どう工夫したら音楽の楽しさが生徒に伝わるか、この教材から何を伝えるべきかなど、音楽の授業を考えることの楽しさを感じた反面、自身の音楽知識の浅さを痛感しました。

 

【教育実習シリーズ】教材研究
教材はその授業の道具でしかありません。「教材を何にするのか」ではなく「何を教えたいからこの教材を使うのか」という風に考えてみてください。

 

知っていることと理解していることは全く違う為、まずは自分自身が本物に触れ、体感し、心から音楽を楽しむことができなければ、生徒に何も伝えられないんだと思い、広い範囲のジャンルに興味を持ち、まずは積極的に演奏会に行こうと思いました。

・合唱の授業では、弾き歌いができることの強みを感じました。 (教師が一緒に歌うことは生徒の積極性にも関係してくると思います)

 

【教育実習シリーズ】管・弦・打楽器専攻の皆さん」のなかで、教育実習におけるピアノについてお話しています。今は、YouTubeを活用するという方法もあります。

 

 

現在と実習を迎える学生に伝えたいこと

今だから思える、実習前・中に欲しかった情報、これから実習を迎える学生に言いたいこと

・実習前に細かい生徒の情報であったり授業の注意点であったりを言ってもらうより、実際に授業をしてみて、自分自身の体で成功も失敗も体験することが大切だと思うので、実習前の情報量としては、今回の実習は適当であったと思います。

・漠然と実習を迎えるのではなく、何を吸収したいのかを自分の中にしっかり持っておくことが大事だと思います。

・他教科の授業は、音楽に活かせることがたくさん散りばめられているので、積極的に参観に行った方がいいと思います。

ネットや本の情報・専門家への問い合わせでは解決しないことありませんか?
公立・国立の学校現場を知っている経験を生かして、机上の理論と学校現場の皆さんとをつなぎます。現実的に学校での対応が可能な施策を一緒に考えましょう。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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