音楽教員歴10年の原口直です。
普段楽器や歌に向かうよりも机に向かうことが多い学生さんたちに、教育実習の時にはどのような点に気をつけたらいいのかその特徴を話します。
教育実習における合唱(歌唱)指導について
教育実習では合唱指導が入る場合があります。その際、歌もピアノもあまり自信がないという人もいるかもしれませんが、ぜひ自信をもって取り組んでください。
歌については普段声楽専攻の人が周りにいて、独唱や合唱を聴いているので自信を失くしてしまうかもしれませんが、生徒よりはもちろんうまいのです。努力をして、自信をもって生徒の前で歌ってほしいです。
自信がないと思ってしまうと必ず行動や顔に出てしまいます。そしてそれを、生徒は察知してしまいます。自分なりに努力して自信をもって歌ってください。
教育実習で専攻・研究内容を語りすぎない!
特に鑑賞の授業においては、自分の専攻したこと研究したことを授業に活かそうという人が多いです。その際、熱がこもるあまり語りすぎてしまうことがあります。
特に気をつけなければいけないのは、ワークシートや板書・パワーポイントの作り方です。
文字をたくさん使いすぎずに、「不親切なワークシート」「不親切なパワーポイント」を作って欲しいと思います。ワークシート・板書・パワーポイントの作り方や使い方は他で動画を作っています。そちらもご参照ください。
■音楽教員のためのワークシートの作り方
■音楽教員のための板書の仕方
■音楽教員のためのパワポの使い方
■音楽教員のための板書とパワポの使い分け
好きなことだとどうしても語り過ぎてしまうのですが、1つの授業で教えることは1つか多くても2つと思ってください。
学習指導案を作った時に、自分のしゃべりと生徒の活動が50分の授業のうち半々くらいであるかというのが一つの目安です。自分が語りすぎてしまうチョーク&トークの形にならないように、生徒が活動する…生徒が考えたり、話し合ったり、意見を発表したりするという時間がきちんと授業の中で確保されているかということを意識して、指導案を作ってみてください。
教育実習中は積極的に生徒の中へ飛びこもう!
普段研究をしていると、どうしても一歩引いて俯瞰で見ようとしたり、分析しようとしたりということがあります。教育実習の期間はいったんその頭を置いて、生徒の中に飛び込んでみましょう。
子どもと同じ目線で、時にハメを外したり、バカなことを言って笑ったりということをしてもいいと思います。研究・分析だけでは身につけられないこと、わからないことが学校にはたくさんあります。ぜひそれを楽しんで過ごしてみてください。
「教員が生徒と仲良くなる方法【生徒からの質問「何が好き?」に3つの回答を用意するワケ】」
少ない授業数での生徒との関わり方、距離の取り方について話をしました。
「教員のためのキャラづくり【他人に自分を強く印象付けるためのノウハウ】」
どのようなポイントでキャラクターを作ったらいいか、もしくは持っているキャラクターを活かしたらいいか、ということを話しています。
まとめ:【教員を目指す人へ】音楽教育・音楽学・作曲などを専攻する教育実習生に送るアドバイス
皆さんが今まで身につけてきた技術や知識、視点は教育実習でも必ず活かされます。教育実習で自分の身につけてきたこと、専門性を発揮できるように準備を進めてください。
ウェブサイトの記事の内容は動画と同じです。
動画「【教員を目指す人へ】音楽教育・音楽学・作曲などを専攻する教育実習生に送るアドバイス」も是非ご覧ください。
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