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【教育実習シリーズ】中学校の音楽の授業とは

一歩先ゆく音楽教育(教育実習編)
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中学校音楽の教育実習ガイドを公開中!

【中学校音楽の教育実習生・実習生を受け入れる指導教員の先生へ】
指導教員経験を踏まえて、実習前から実習後までの中学校音楽の教育実習のポイントを網羅的に紹介。

【科目問わず全ての教育実習生へ】
STEP2「教育実習中の心得」・STEP6「教育実習が終わったら」では、指導教員へのお礼状や実習校でのマナーなど実践的知識を紹介。

中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

本時の内容です。5つのカテゴリーに分けて話をします。

 

1.中学校音楽科とは?
2.生徒アンケートより
3.模擬授業『浜辺の歌』
4.音楽家と音楽科のちがい
5.教材の適切な使い方

 

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中学校音楽科とは?

自己紹介の箇所は省略します。詳しくは原口直のプロフィールをご覧ください。

 

(スライド4)

中学校音楽科は危機に瀕している

まず、中学校の音楽科は今、危機に瀕しています。

中学校で音楽を学ぶことについて、学習指導要領が改訂されるたびに音楽科がなくなるのではないかと議論に上げられていて、とても危機感を持っています。この議論はずいぶん前、もう30~40年前から議論がなされていることですが、毎回何とか生き残っていると思っています。

「音楽科が必要だと訴えていかなければいけない」という危機意識を持ちたいと思っています。

 

私が音楽科は必要だと考える理由は「音楽という教科の必要性を知る【音楽の授業いる?いらない?】」で話しました。「中学校に教科として音楽が必要なのかな?」と疑問に思う方、「生徒に『どうして音楽を学校で学ばなければいけないのか』と聞かれた時に何て答えたらいいのかな?」と思う方はご覧ください。

 

音楽を義務教育として学ぶのは中学校が最後

これは義務教育課程の最後という意味です。

中学校までは必修で音楽がありますが、高校に上がると芸術選択と言って選択で音楽・美術・書道や工芸の中から選ぶという形になります。と言うことは、音楽を高校で選択しなければ中学校の音楽が音楽を学ぶ場としては最後になる可能性があります。最後の音楽の先生になるかもしれないということです。

なので、言いたいことは中学校で言い切る必要がありますし、身につけさせたい技術・伝えたいことをこの3年間で伝える必要があります。

 

中学校音楽教員と高校音楽教員の違いについては「【中等教育課程の教育実習生の皆さんへ】中学校音楽教員と高校音楽教員の3つの大きな違い」の動画でもお話しています。

 

その音楽の成績が生徒の人生を左右するかも

中学校の成績は高校進学を大きく左右します。

例えば、皆さんが生徒に3をつけるか4をつけるかで、その子が志望する進学先・受ける学校が違ってきてしまうかもしれませんし、ひいてはその子の人生を左右する可能性があります。出す評定や評価は、その子の進学に直結します。

特に都立高校の場合、5・4・3・2・1であらわされる評定は実技教科は2倍にして加算されます。なので、音楽で4をつけるか、5か、3かでその子が都立高校に進学できるかできないか、希望の学校に行けるかどうかを大きく左右します。そのつもりで成績をつけるという心構え、覚悟が大事です。

 

中学校では新しい学習指導要領になり評価の方法も変わります。4観点から3観点になるというのが大きな変化です。「音楽教員のための学習評価のポイント」では、現場レベルで私自身が評価の時にどんな点に気を付けていたかを紹介しました。

 

 

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中学生が教育実習生に求めること(実習を受ける生徒からの要望)

生徒はどのような合唱指導の授業を望んでいるか?

(スライド4)

生徒にアンケートを取りました。附属世田谷中学校の生徒は、附属世田谷小学校から進学する子も約6割います。なので、教育実習生を受け入れるプロだと言えます。

3年生の1クラスに合唱指導について、どのような授業にしてほしいか、何を教育実習生に求めるか、アンケートを取りました。

 

どの校種・学年でも活用することができる基礎的な合唱指導方法について「10分で理解する合唱指導の3つのポイント【学校種・学年・先生の専攻は不問の合唱コンクール対策】」でお話しています。

 

自由教材を使って教育実習生に何を教えて欲しいか?

(スライド5)

自由教材について、どのようなことを知りたいか、教育実習生に何を教えてほしいか、の結果です。

 

【教育実習生必見】指導教員が教える音楽の教材研究のやり方のコツ」で解説の通り、教材研究は100やっても授業で活かせるのは2か3です。それくらいたくさんの教材研究をして何が授業に良さそうか?何が中学生に向きそうか?ということを考えるのが大事です。

 

その他、生徒が教育実習生に求めること

(スライド6)

そして、共通で教育実習生に求めることはこちらです。

「声を大きくしてしっかりしゃべって欲しい」これがとても多かったです。

つまり、授業の内容や知識・技能の豊富さよりも、とにかくしっかりしゃべって欲しいというのが基本です。
今までにたくさんの実習生を見てきた彼らだから言えることだと思います。

 

(スライド7)

それから「がんばれ」「緊張しないで」なぜか上から目線ですが、こういったアドバイスもあります。

「時間を守って欲しい」これは彼らにとっては、とても重要なことです。
なぜなら、時間割の中で1日4~6時間。彼らは1時間ごとにめまぐるしく教科を渡り歩いていきますので、音楽の授業が延びてしまうと、例えば次が体育だったりすると着替えや移動が入るので、とにかく時間を守って欲しいようです。特に教育実習生の授業は時間が延びてしまうことが多いので、願いが切に出ています。

 

「優しく教えて欲しいけど、言うことは言って欲しい」
どうしても初対面での授業ですし生徒との関係性を作る時間がないので、強く出たりはっきり指摘したりすることをしにくい実習生もいるかもしれませんが、「言うことは言って欲しい」つまり「違うものは違う」「ダメなものはダメ」と言って欲しいと出ていますので、そこは躊躇せずきちんと指導してほしいということです。

 

教育実習生がいつもつまずくところ・誰もがつまずくようなところを「【教育実習でよくある失敗を先取り】6年間指導してわかった実習生が毎年つまずくところ」で紹介しました。事前に知っておけば、その不安を少しでも解消できて、充実した教育実習の期間を過ごせるのではないかなと思います。

 

 

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模擬授業「浜辺の歌」の合唱指導から考察

 

(スライド4)

『浜辺の歌』教科書に載っている共通教材の一つです。

まずこだわりとしては

一貫性
自己分析
説明

この3つのこだわりをもって授業をします。

 

音楽授業における指導の一貫性

(スライド5)

新しい曲に取り組むときは7つの項目を必ず指導する(常時活動)

私のこだわりは7つの項目。これをどの曲でも、領域でも必ずおこないます。

それは著作者を意識してほしい、著作者を大事にしてほしいということからこの7つの項目をやっています。内容については、「【音楽の授業 実践例】新しい曲に取り組む授業で指導した「7つの項目」(こだわりの常時活動)」の動画で紹介していますのでご覧ください。

 

 

常に授業中の雑音を許さない

例えば私語を絶対に許さないとか、きちんとした姿勢で歌うとか、服装をきちんとさせるとか。許さないことは一貫して許さない。これは4月当初から一貫していることです。

私の口ぐせは何かと生徒に聞いたら、きっとみんな同じことを言うと思います。
雑音なし」という口ぐせです。

これがどういう意味かは別で動画を作っています。「中学校音楽における授業規律の指導方法」「1年間の授業を楽に進めるための初回授業(ガイダンス・アンケート)の3つのポイント」をご覧ください。

 

 

常にピアノを大切に扱う

演奏ではなくピアノをピッカピカに磨いておくというこだわりです
それから、ピアノの上に色々荷物を絶対に置かない。授業が終わったら撤去してきれいな状態にしておく。これもこだわりです。

これは生活指導について、先生から習った時にピアノのキレイさで生活指導が行き届いているかを象徴していると聞きました。ピアノを大事にしているということが生徒に伝われば、生徒も楽器を大事にしてくれます。
こういった小さなことでこだわりをもって、ピアノを磨くことで、生徒に意思を伝えるということも大事だと初任校で習いました。

 

音楽の先生が長時間過ごすことになる音楽室を、快適な空間にするためにどんなことに気をつければよいでしょう。「音楽教員のための音楽室の作り方【快適な音楽室作りのヒントを紹介】」の動画で紹介しました。

 

ずっと大切にしてきたことです。

では、『浜辺の歌』を歌いましょう。

 

「なぜ歌えるのか?」を自己分析する

(スライド6)

歌い終わったとします。

皆さん、今『浜辺の歌』を歌いました。なぜ歌えるのかを自己分析しましょう。

私たちは何ができていて歌えているのか。これを分析できないと、できない生徒への手立てを思いつくことができません。何ができているかがわかって初めて、手立ての源ができてきます。

私たちはどうして歌えるのか、考えてみてください。どうぞ!

いくつくらい出てきましたか?
生徒が歌わない時、できない時、その理由は私たちができる何かができないから、歌わない・できないわけです。

 

「音楽が苦手・嫌い」という思いにはどのような理由があるのか、どのような対処をすればいいかを「音楽の授業が苦手・嫌いな生徒への対応【音楽教員には意外に難しい!?】」の動画で話しています。

 

(スライド7)

私が考えたものを紹介します。

『浜辺の歌』の楽譜は1段目が歌唱、2段目が伴奏右手、3段目が伴奏左手。この3本の5線譜が大譜表となっています。私たちが歌う旋律は1番上の段のト音記号の旋律。これを左から右へ読んでいく。
そして段が変わる時には、すぐ下の伴奏を飛ばして下の歌唱の段を読んでいく。こういった楽譜の仕組みをわかっています。

コレ、当たり前じゃないです。
歌唱の段がわかっていて、段が変わった時にパッと目を向けられる。これは私たちが訓練で培った賜物です。
生徒が初めてその楽譜を見た時、特に普段楽譜に慣れていない生徒は、「楽譜を見て歌いましょう」と言われて、どこを見るかということはわからないわけです。

もし、歌えない・わからないとなった時に、楽譜の見方がわからないかもと思ってください。

 

(スライド8)

まだまだあります。私たちが歌える理由です。

3つめ「息を吸う箇所がわかる」

休符、ブレス、最初。こうした息を吸う箇所がわかるから、歌えています。
また、つなげて歌うためにどれくらい息を吸って、吐いていけばいいか調節ができます。

4つめ「音程を取るための体の使い方がわかる」

自然と背筋を伸ばしたり、眉間を上げたり、跳躍の時には体の準備をしたり、こういうことがわかります。

5つめ「強弱をつけるための体の使い方がわかる」

例えば、クレシェンドの前なら息をたくさん吸っておくこと。少し始めはセーブしてだんだんお腹を使っていくこと。これらがわかります。

最後「出している声が正しいかを聴き取れる」

出している声が正しいかを聴き取れない生徒もいます。いわゆる音痴と言われる生徒もいますが、自分が心地よく出しているつもり、合っているつもりが間違っているということもあるのです。

こういったことができるから、私たちは歌える。
逆を返せば、どういう点でつまずいているからできないかを理解しなければ指導につながりません。

 

視聴者からの質問に回答③〜音程が取れない子どもをどのように指導する?」では、動画を見た教育実習生の方からの質問に回答しています。音程が取れない子どもの指導方法、どうすればよいでしょう?

 

(スライド9)

「歌いたい気分である」

歌いたい気分じゃない時、ありますよね。私たちでもありますし、中学生ならなおさらです。前の時間にメチャクチャ怒られたとか、前の日に嫌なことがあったとか、こういう気分の時もあります。
「本当は歌えるけど、今は歌いたくない」こんな時もあります。

「歌うべき環境が整っている」

初めましての人の前で全力で歌うのは、我々も相手が誰か、どのような人かによって歌えないかもしれません。
指導者へ信頼感があるから歌える。前の時間、前の日に先生や友達とどんなことがあったのか。家庭もです。朝ごはん食べたのか、昨日ちゃんと寝られたのか、体調がいいのか。不和とは友人関係や家族関係です。その歌うべき環境、気持ちがあるかというのも大事なことです。

 

生活指導の必要な生徒には色々な特徴・特性があります。「【配慮事項】生活指導の必要な生徒への対応」の動画で私の対応方法を紹介していますが、ひとくくりに考えないで一つの例として参考にしてください。

 

「評価される」

成績がつくのを恐れる場合もあるし、いきいきと歌う場合もあります。評価されるのが怖くて歌いたくないという子もいるかもしれません。

 

 

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音楽家と音楽科の違い

 

(スライド4)

音楽家と音楽科

両方とも「オンガクカ」と発音する単語ですが、1文字違いが大違いという話をします。
混声4部合唱を演奏する場合を例にとります。音楽家に必要な技術と、音楽科に必要な技術はどう違うかという話をします。

 

「歌っている子をうまくする」「歌わない子を歌わせる」この違いが「音楽家」「音楽科」とも言えます。「【教員を目指す人へ】音楽大学で学ぶ教育実習生へ送るアドバイス」でもお話しています。

 

音楽家に必要な技術

(スライド5)
音楽家に必要な技術は何か。

皆さんが合唱を歌う時には、歌唱者・指揮者・伴奏者どれかの立場であると思います。2つの枠が空いていますが、ここには何が入るでしょうか。

 

歌唱者の比較

(スライド6)

音楽家の歌唱者は3つの点ができていればいいです。音楽科の歌唱者は「4パート」を歌える必要があります。

ソプラノの場合、音楽家なら自分のパートを歌えればいいですが、音楽科は4パートをすべてを歌える必要があります。ソプラノであろうが、アルト・テノール・バスすべてのパートを歌える必要があります。これが音楽科の違いです。

 

指揮者の比較

(スライド7)

音楽家、音楽科も同じです。

 

伴奏者の比較

(スライド8)

音楽家なら2つのことについて完璧にする必要がありますが、音楽科の伴奏、つまり先生が伴奏を弾く場合に何を気をつけるか。「ある程度」正しく弾く。完璧に毎回正しく弾く必要はありません。

2つ目は同じ。

3つ目は「弾く旋律を選ぶ」
合唱を聴き取って、テノールが薄いなと思ったらテノールを弾いてあげる。バスが音取れてないと思ったら、バスを弾いてあげる。ソプラノ・アルトのハーモニーがごっちゃになっているなと思ったら女声のハーモニーを右手で弾きながら左手は伴奏する、といった伴奏者としての力が必要です。

 

(スライド9)
音楽家に必要な技術はこれらの3つです。

 

音楽科に必要なこと

(スライド10)

では、音楽家になかったことで音楽科がしなければいけないこととは何でしょうか。それは、生活指導者としての指導です。音楽家には必要ありませんが、音楽科にはとっても重要なことです。

 

生活指導で重要なポイントは「すべての行動の責任は生徒にはありません。子ども本人のせいではない。理由は必ず他にある。」ということです。詳細は「【配慮事項】生活指導の必要な生徒への対応」をご覧ください。

生活指導者として「起立をさせる」

例えば「歌います」と言った時に立たなかった生徒がいたら、起立をさせる。立たないなら、なぜか。今は立つ時間であることを説諭する必要があります。

生活指導者として「私語をやめさせる」

歌う前に私語をしていたら合唱できません。私語をピタっとやめさせて、合唱に対する意欲を向けさせる。これも生活指導者としてとても重要です。

生活指導者として「立ち歩かせない」

合唱の最中にあっち行ったり、こっち行ったり、時に廊下に出たりということがある場合がありますので、生活指導者としては立ち歩かせない、合唱を歌う姿勢にする、その立ち位置に立たせるというのが大事なことです。

 

1年を通して音楽の授業がうまくいくもいかないも、どのように授業規律を設定するか、そして、それを生徒と共有するかということが大事です。「中学校音楽における授業規律の指導方法」で詳しく解説しています。

 

(スライド11)
もう1個、音楽家になかったこと。しかし、音楽科として必要なことは何か。それは、音楽科指導者として大事なことです。

音楽科指導者として「生徒の表情を見る」

合唱をしている時に、生徒を見て「何か暗い顔、浮かない顔をしているな」と思うことがあるとします。普段からそうなのかもしれませんし、いつもは歌うのに今日は元気がないということもあります。もしかしたら、体調が悪いかもしれない、何か嫌なことがあったのかもしれません。

 

日々生徒と関わる短い時間の中で、音楽教員が生徒を知るためにはいくつかポイントを絞って見ることをおすすめします。「【教員はここを見る】短時間で生活の様子・性格を把握する方法を紹介!これを見れば生徒のことがわかる身だしなみ3つ」では、身だしなみのポイントを紹介しています。

音楽科指導者として「歌唱者の評価をする」

指揮者に近いですが、歌唱者のどこがよい・できていない・学習方法・意識をすればいいという評価をする必要があります。

音楽科指導者として「生徒指揮(伴奏)の評価をする」

指揮者・伴奏者が生徒の場合、この2人の評価をするのも音楽科指導者として必要なことです。

指揮者・伴奏者が完璧であるという保証は全くありません。指揮がまごついていたり、振り方がわからないとか、合唱をまどわせてしまうような指揮をしている。
また、伴奏もピアノを弾ける子に任せますが、楽譜通りきちんと弾いてくるとは限りません。音が間違っている、外れている、早くなってしまう、拍子の変化についてこられないとかよくあります。

完璧な伴奏者を要する音楽家の考え方とはちょっと違います。

 

中学校では新しい学習指導要領になり評価の方法も変わります。4観点から3観点になるというのが大きな変化です。「音楽教員のための学習評価のポイント」では、現場レベルで私自身が評価の時にどんな点に気を付けていたかを紹介しました。

 

まとめ:音楽家と音楽科の違い

(スライド12)

音楽家とはちがうことを赤字で表示してあります。

このすべてを同時に行うのが音楽科に必要な技術です。音楽の先生としてこの5つをきちんと網羅する。そして、授業をすることが大事です。

 

 

音楽教材の適切な使い方

 

(スライド4)

授業で使用する教材。どのような種類がありますか。楽譜、CD、DVD、最近ではYouTubeなどの動画も使うことができます。

学校でYouTubeを活用することに関連する情報はこちらにまとめています。特に著作権の取り扱いには注意してください。

 

著作権とは

(スライド5)

すべての教材には著作権があります。著作権は私たちの演奏や作った曲にも著作権があります。

 

学校という教育現場において著作物を使用する場合の著作権の扱いについては「学校における著作権入門(教員のためのシーン別著作権)」「GIGAスクール時代の学校での著作権(オンライン授業で出来ることと出来ないこと)」の動画で基礎的事項を解説しています。必ず見て欲しい動画です。

 

(スライド6)

音楽の著作権について、わかりやすくまとめてあるのがJASRACが作った「JASRACパーク」です。

(スライド7)

このサイトは子ども用に作ってあるかと思いきや、大人でも学べる教材が集まっています。「これ知ってる?著作権にまつわるギモン」は使えますし、わからなくなってしまうことがあります。

(スライド8、9)
この中からいくつか紹介します。皆さんもチャレンジしてください。

(スライド10)
正解はこのようになっています。

(スライド11)
次は「学校で音楽をつかうときには

(スライド12、13、14)
「学校は例外」

(スライド15)
先ほどのサイトの中には「学校行事別、手続き必要?不要?チェック」があります。これは現職になってから必要ですし、今のうちに知っておくと色々な手立てが打てます。知識として知っておく必要があります。

 

【学校教育と著作権】学校現場での著作権に関する疑問は著作権情報センター(CRIC)のサイトで解決できる!」でお話しているCRICのサイトには様々な著作権に関する情報が載っています。著作物は音楽だけではありません。また、「著作権の教育」や「学校での著作権」についてもわかりやすく載っています。

 

中学校音楽家の学習指導要領

(スライド16)

また、学習指導要領にも知的財産権の中の著作権が載っていて、実際、教員採用試験の音楽科の中に問題が出てきています。

 

中学校では2021年度から完全実施されている新しい学習指導要領。「音楽教員のための新しい学習指導要領(3つの改訂ポイント解説)」の動画では、新指導要領を受けて、現場レベルではどのようなことに注意したらいいのか要点を押さえてお話しします。

 

平成24年度からの学習指導要領では1文だけでした。しかし、初めて知的財産権という言葉が登場したのですばらしいことです。

2021年度からの学習指導要領ではとても増えました。その先にある物、裏側にある物も載るようになりました。知的財産権については、美術科、技術・家庭科の技術分野、引用では国語科にも載っています。

 

私が知的財産権をどのように授業実践していたか、中学生に教えていたかについては「音楽科で教える知的財産権の内容とは?新学習指導要領で強化された分野の指導方法の実践例を紹介します」で詳しくお話しています。

 

(スライド17)

音楽の教科書の中にも著作権について書かれたページがあります。これは2つの教科書会社の例ですが、『2・3下』の1ページが著作権に割かれています。

 

教育実習生のための記事・情報は定期的にこちらのサイトで更新しますので、ぜひご覧ください。
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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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