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始めの5分が左右する!生徒を惹きつける授業の導入の作り方

始めの5分が左右する!生徒を惹きつける授業の導入の作り方一歩先ゆく音楽教育(授業編)
一歩先ゆく音楽教育(授業編)
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中学校音楽の教育実習ガイドを公開中!

【中学校音楽の教育実習生・実習生を受け入れる指導教員の先生へ】
指導教員経験を踏まえて、実習前から実習後までの中学校音楽の教育実習のポイントを網羅的に紹介。

【科目問わず全ての教育実習生へ】
STEP2「教育実習中の心得」・STEP6「教育実習が終わったら」では、指導教員へのお礼状や実習校でのマナーなど実践的知識を紹介。

中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

授業は3つのステップによって成り立っています。

授業の内容を書く「学習指導案」というものがあります。この学習指導案の中の「本時の展開」=その授業をどのように進めるかという項目には、授業を3つのステップに分けて書きます。
始めが「導入」・次が「展開」・最後に「まとめ」。この3ステップです。

この3ステップを小学校なら45分間・中高なら50分間、このような流れにします。概ね導入は初めの5~10分ぐらい。展開はだいたい30~40分。そして、まとめは5~10分。計45分または50分になるように、学習指導案を考えます。

そのうちの初めの5~10分の「導入」。これは非常に大切です。
今日学ぶ内容について「なぜ学ぶのか?」ということを考えさせたり伝えたり。また前時(前の時間)や前の単元・既習事項などとのつながりを話をしたり。
それから私の場合は、常時活動を導入として毎回行なっていました。それも本編に関わる常時活動です。

 

私が導入として行っていた常時活動の内容は「音楽の授業における常時活動(中学校での事例紹介)」の動画で解説しています。

 

「導入」というのは最も重要と言ってもいいと思います。
授業がうまく行くも行かないも、「導入」次第とも言えます。

教育実習生に指導をしてきた際も「展開」や「まとめ」は考えたりイメージがしやすいようですが、「導入」に苦戦していた教育実習生も多かったです。
「なぜそれを学ぶのか?」ということを中学生が納得して進められるような、そういった導入をよく考えていたものです。
また「導入」には知識やセンスが必要だと思います。

 

この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。

▶授業そのものを左右する導入の重要性を知りたいという方
▶子どもが食いつく導入とはどのような方法か知りたいという方
▶導入を作る際のヒントになるキーワードをどのように探せばいいか知りたいという方

 

この動画のほかには

音楽科の学習指導案の書き方
基礎は本や大学でぜひ学んでいただきたいですけれども、私の動画では実践経験をお話ししています。教育実習生の指導案をこれまで何百枚と見て添削してきた私が気づいた点についてまとめています。
【教材:魔王】元指導教員が中学校音楽の学習指導案を解説しながら書いてみた
魔王の授業をどのように作っていくのか、解説しながら実際に書いている動画です。導入の部分では常時活動をどのように展開・内容・目標とつなげていくのかということをしゃべっています。

 

 

 

学習指導要領の「生活や社会」を意識する

新しい学習指導要領の肝といえる「生活や社会」という言葉。これを導入に使いましょう。

音楽科の場合、授業の展開部分の教材について、生徒の実生活・実社会とかけ離れていることもあります。
例えば教材がベートーヴェンである場合、文楽である場合、シタールである場合。ベートーヴェンや文楽・シタール、「普段から生活や社会の中にありますよね」とはなかなか言えません。

そうなったときに「その教材なぜ学ぶのか?」「学んだことによって生徒の実生活・実社会にどのように役立つのか?」ということを導入で話さなければいけません。かけ離れていればかけ離れているほど丁寧の導入が必要です。

 

【音楽の新学習指導要領】音楽教員のための3つの改訂ポイント解説」の動画の中で、生活や社会にかかわる音楽についての6つの授業例を紹介しています。

 

私の授業実践例(ベートーヴェン・文楽・シタール)

私が実践した中では、ベートーヴェン《運命》を取り扱った時には、実際の公演のチラシ…しかもそれが最近行われるコンサート、《運命》が演奏されるコンサートのチラシをはじめに見せることによって、「身近な教材である=昔の曲ではなく今の曲なんだ」ということを認識させることからCSR(企業の社会的責任)ということに持って行きました。

また、文楽の場合も、まず下敷きとして税金の話。そういったところからつなげてきました。
そして、シタールなど民族音楽は「外国人の方に我が国の音楽の説明するときにどのような特徴を話せばいいのか?」、その自分の国の特徴を話す際の対象としてシタールを紹介するといった内容を授業として展開してきました。

「どうしてそれを学ばなければいけないのか?」ということ。
特に中学生には丁寧な解説が必要で、導入はとても大事なことです。

 

「生活と社会」について学ぶには音楽という教科が最も取っつきやすいと私は考えています。「音楽という教科の必要性を知る【音楽の授業いる?いらない?】」の動画の中で、その理由もお話しました。

 

 

ブレストで「生活と社会に関わる言葉」をつなぐ

「どのように導入のキーワードを探すのか?」について説明します。

会議の手法にブレスト(ブレインストーミング)という手法があるのをご存知でしょうか。
1つの議題に対して参加者がたくさん言葉を出していく。それを集約したり、比較したり、分類したりして、検討を進めていくという方法です。この方法を導入のキーワードを探す方法にしてみましょう。

 

 

まずは「生徒の生活や社会に関わる言葉」をたくさん出します。そして「題材や目標・教材に関する言葉」もたくさん書き出していきます。そうすると、その中に共通するものや結びつくもの、あるいは対比するようなもの、そういったものが浮かび上がってきます。これを導入のキーワードとして使うという手です。

授業や教材のことばかり、その中にばかりいると、外のつながり方=導入がわからなくなってきてしまいますので、ぜひ様々な言葉を羅列するということ。ぜひやってみてください。

 

日常の生活・社会の中にこそ教材が存在します。「教員のための授業教材の探し方」の動画では、生活・社会の中から教材を見つけるヒントを紹介しました。

 

 

授業と●●を結びつける「のりしろ」の役割

導入は「○○と授業」もつなげる「のりしろ」の部分です。その「○○」とは、

●前時(前の時間)に何をしたか?ということ
●前の単元で何をしたか?ということ。前の年度で何をしたか?ということ
●既習事項(すでに習っていること)

それと結びつける、その「のりしろ」です。

また「○○」には他教科や行事・他分野も入ります。これから行われる授業と他の教科、また行事などとつなげる際の「のりしろ」として導入というのは大事です。
また先に話した「生徒の生活や社会とこの授業を結びつける」それも導入が重要です。

 

教科横断を考えたい時・生徒の興味を知りたい時、学校図書館がおすすめです。「【学校を支える人】教員のための学校図書館・司書教諭活用のススメ」では、本を借りる場所だけではない図書館・司書教諭の先生の活用方法をお話しました。

 

特に音楽科は授業と授業の間は長いですので、この「のりしろ」の部分を丁寧にしていく必要があります。この「○○と授業」をつなげるためののりしろ。

もし校内の場合は、他で何をしているか?他の教科・他の行事で何をしているか?というアンテナを張っておくと導入部分として使うことができます。
もし校外でしたら、生徒の生活や社会の中にどのような興味・関心事があるか?というところにアンテナを張っておくといいと思います。

授業の内容にスムーズに入るためののりしろこれが導入です。

 

 

まとめ:始めの5分が左右する!生徒を惹きつける授業の導入の作り方

授業の中で最も頭を悩ませる「導入」。ここがうまくいくと授業そのものがうまくいったり、生徒がのってきてくれたりして、授業が展開しやすくなります。

たかが5分10分ですが、特に授業数が少ない音楽科の場合はこの導入でいかに前の授業や他のことと結びつけられるかによって、授業本編への集中力・内容の密度が違ってきます。導入をぜひ考えてみてください。

 

記事の内容は動画と同じです。
動画「始めの5分が左右する!生徒を惹きつける授業の導入の作り方」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

Google認定教育者/東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

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