音楽教員歴10年の原口直です。
生活指導の必要な生徒、これも色々な特徴・特性があります。ひとくくりに考えないで、一つの例として参考にしてください。
まず「すべての行動の責任は生徒にはありません。子ども本人のせいではない。理由は必ず他にある。」これを心にとめておいてください。
対応は3つの種類に分けられます。
②生徒をコントロールできない場合
③時間をかければ生徒をコントロールできる場合
生活指導の必要な生徒への対応1:生徒をコントロールできる場合
生活指導が必要な生徒の場合は、もしかしたら特別な支援が必要な生徒かもしれないということを頭に入れましょう。
「【配慮事項】特別支援が必要な生徒への音楽の授業における対応」で話しているような、音が苦手・座っていられない・その場にいられない・自分が今何をしていいのかがわからない・指示が伝わっていない、という可能性があります。指示が伝わっていなくて、他の子とちがうことをしてしまっているという可能性があります。
そういった場合は、特別支援と同じように、その子の取るべき行動をきちんと話してあげるといいと思います。
それから、集団が苦手という場合もあります。その子に合った方法を考えてあげましょう。
生活指導の必要な生徒への対応2:生徒をコントロールできない場合
その子が指示に従えない場合は、他に理由があります。
例えば家庭内が不和である・夫婦げんかがある・父母が怖い・朝ごはんを食べていなくてイライラする、こういったことが関係する可能性があります。
これらはこちらではコントロールしえないことですので、担任の先生や養護教諭、スクールカウンセラーと連携を取る必要があります。
「短時間で生活の様子・性格を把握する方法を紹介!これを見れば生徒のことがわかる持ち物3つ」「短時間で生活の様子・性格を把握する方法を紹介!これを見れば生徒のことがわかる身だしなみ3つ」
の動画をご覧ください。
そういう子には、授業後に「どうしたの?」「嫌なことあったの?」「こないだはできてたじゃない。今日はどうしたの?」そういった声かけが必要だと思います。理由は本人ではなく別にあります。
生活指導の必要な生徒への対応3:時間を要するが生徒をコントロールできる場合
例えばクラスでの授業ですので、友人関係に何か問題があるかもしれません。
「ダメ」と言っていることをしてしまうのは他の子たちにいいところを見せたいのかもしれませんし、もしかしたらクラスに好きな子がいるのかもしれません。
それから、音楽の先生そのものとの関係もあると思います。
音楽の先生が苦手な可能性もありますし、意識しているかもしれません。それはその生徒との信頼関係を、時間や経験が解決しますので、時間がかかりますがコントロールできる内容です。
あせらずじっくり、信頼関係を結んでいきましょう。
まとめ:【配慮事項】生活指導の必要な生徒への対応
これも繰り返すようですが、1人ひとり特徴や特性、事情がまったく異なりますので、これでいいという正解はありません。
実情に合った指導をするために、担任の先生や養護教諭、スクールカウンセラー、そして保護者の方と連携を取って指導に当たってみてください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「【配慮事項】生活指導の必要な生徒への対応」も是非ご覧ください。
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