音楽教員歴10年の原口直です。
音楽の授業は授業数がとても少ないので、短い時間で生徒と仲良くなりたい、生徒のことを知りたいと思うものです。短い時間で生徒のことを知るために、前回の動画では「これを見れば生徒のことがわかる持ち物3つ」をお話しました。
今回は身だしなみの3つのポイントを話します。
▶生徒のことを知るポイントを知りたいという方
生徒の爪から家庭生活が推測できる
手の爪を見ると、その生徒のことがよくわかります。
小学校などでは爪を切ってあるかのチェックがあると思いますが、中学高校ではそこまで細かく生活指導はしません。なので、授業の中あるいは休み時間にチェックします。
私はどのように見ていたかというと、まず爪がきれいに切られていれるか(噛みグセ・汚れ・深爪)というのが大事なポイントです。ピアノを習っている子でも意外と長いままという子もいるので要注意です。
爪がきちんと整えられている子は体全体の身だしなみ(足の爪、歯、耳など)に気をつかっていいと思います。
それぞれ体の中で気になるところはありますが、だいたい爪をチェックすればその子の生活が見えてきます。ぜひ注意してみてください。
靴ひもから生活・家庭生活・しつけ状況・親子関係を推測できる
上履きや外履きがスニーカーの場合は、靴ひもをしていると思います。
まずはその靴ひもがリボン結びに正しくなっているかをチェックします。リボン結びはできていても、たて結びになってしまっている子がいます。そして、それでも気にしないのです。
それから、生徒の中にはほどけていてそのままという子もいます。本人はほどけていることをわかっているのですが、直そうともしないのはひやひやしますので必ず直すように促します。
が、ほどけやすくなっているのか、またほどけていることがよくあります。ほどけていることもそうですが、ほどけていても気にしない・気にならないのは、生徒の性格・生活が垣間見えてしまうところです。
すご~くゆる~くリボン結びがしてある子もいます。これはどういうことかたというと、リボン結びを買った時や履き始めた時にするのですが、自分でできないのでゆる~くしておいて、ほどかなくて済むようにしてあるという場合があります。ゆる~くリボン結びをしてある場合は、この子はリボン結びをできないのでは…と疑ってみてるのもいいと思います。
このようにリボン結びができる/できない。それから、たて結びになっていることが気にならない。ほどけていても気にならない。
こういったことは何を象徴しているかというと、家庭での生活やしつけ、親子関係を象徴していると思います。もちろん一つの例ではありますが、靴ひもに注目すると色々なことが見えてきます。
袖口・襟もとの汚れ・擦り切れ具合から家庭状況を推測できる
制服の場合はワイシャツやポロシャツを毎日着てくると思います。ほとんどが白という指定が多いのではないかと思いますが、白いワイシャツやポロシャツの袖口や襟もと、ここに生徒が出ます。これも家庭の状況が垣間見えます。
ワイシャツやポロシャツを毎日洗っているか。それから、袖や襟の汗じみはただ洗濯しただけでは落ちないことが多いです。特に汗をよくかく小中高生はただ洗濯機で回しただけでは落ちないということがあります。
そういった時に、きちんと手でもみ洗いをしているか。袖口や襟もと専用の洗剤を別でつけて洗っているか。ここに生徒が見えてきます。
それから、その袖口や襟もとの汚れを本人や親が気にしているかというところにも表れます。
汚くていやだなと本人が思えば、親に言ったり自分で洗ったりすると思いますし、親御さんが気になれば親御さんが洗ったり、本人に洗い方を教えてあげたりということをするはずです。袖口や襟もとは本人や家庭がもろに出てしまうのです。
特に襟ですが、すりきれてそのままというのあります。中学生高校生は成長が早いので、買いなおすのが難しいことがあるかもしれませんが、本人や家庭が気にしているかということ、それに気づいているかということは、とても重要なポイントです。
まとめ:【すぐに分かる】生徒の家庭生活・性格が分かる3つの身だしなみとは?
日々生徒と関わる短い時間の中で、その生徒を知るためには、いくつかポイントをしぼって見ればいいと思います。
気になる子どもや、自分との関わりが多い子もしくは極端に少ない子など、人数をしぼってチェックするところから始めるといいと思います。短時間で生徒と距離を縮める、生徒のことを知る。ぜひやってみてください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「【すぐに分かる】生徒の家庭生活・性格が分かる3つの身だしなみとは?」も是非ご覧ください。
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