音楽教員歴10年の原口直です。
今日の学級担任の持ち方については中学校や高校の例を話します。
学級担任として気をつけること:音楽科は生徒と関わる時間が短い
学級担任になって気を付けること1つ目は「生徒と関わる時間が短い」
音楽の生徒は週に1回ほどしかありません。例えば、国語や数学・理科・社会・英語は週に3~4回、授業があります。それに比べると、自分の担任の子どもたちが自分よりも他の先生と関わる時間の方が長いということになります。
学級担任は短いホームルーム(朝や放課後)や、道徳や学活、そういった短い時間の中で信頼関係を結んでいかなければなりません。それだけでは足りませので、関わりを多く持つようにこちらが意識して関わっていかないとなりません。
例えば、学級だよりを作るとか、日記や日誌を活かすとか、朝とか放課後に黒板を使ってメッセージを伝えるなど色々な関わりを他の教科の先生以上に意識して時間の短さを補えるようにしましょう。
以下の動画も参考にしてください。
「紙・オンラインで学級だより(学級通信)を発行しよう【学級経営に活かす】」では、
学級通信のオンライン化の紹介
「学級経営でのYouTube・動画活用の具体的事例を紹介【クラス紹介・学級通信にも!】」では、
動画・YouTubeを学級経営に使う具体的な方法の紹介
学級担任として気をつけること:合唱コンクールへの関わり方
2つ目は「合唱コンクール」
音楽科が学級担任のクラスは優勝して当たり前、と生徒も他の先生も思っています。そして、音楽科教員自身も「自分のクラスが優勝してほしい」この気持ちにウソはありません。
優勝して当たり前というのは生徒はプレッシャーを感じています。担任が4月に決まった時点で、合唱コンクールの優勝は君たちだねと言われたりします。
私は自分が担任した学級に「合唱で有利だとか、不公平だと言われたくないので、合唱コンクールではあなたたちにはなるべく(授業外で)指導しないようにします。でも君たちは優勝しなければいけないのです」と4月に言っておきます。
そうすると、音楽の授業そのものへの意気込みも変わってきますし、音楽でのリーダーの育ち方も変わってくると思います。優勝をしなければいけない、でも学級担任である音楽科教員は関わってくれないのだという危機感そして使命感を生徒たちに始めから植え付けておくことが大事です。
もし優勝したら「君たちが一生懸命がんばったからだよ。私は何もしていない」と生徒がよくがんばった、君たちのおかげだと褒めます。もし優勝を逃してしまったら「私が君たちに多くかかわってあげられなかった。とても申し訳ない」ということを言います。
優勝したら生徒のおかげ。優勝をしなかったら先生のせい。そういう声掛けをして、合唱コンクールをすごせるといいと思います。
学級担任として気をつけること:授業・学級の切り替えを演出する
3つ目は「切り替え」
授業と学級。この切り替えを演出するのも、音楽科教員の工夫が必要だと思います。
私の場合は学級の時、生徒を呼ぶときに下の名前で呼んだり、あだ名で呼んだり、声かけをする時もタメ口で話したりしていました。しかし、授業の中では○○さんと呼んだり、ですます調にしたり。
今は学級担任としての顔、今は教科担任の顔だと自分自身が演出をして生徒がそれをわかりやすくするという工夫を、こちらから発信するのが大事だと思います。
まとめ:音楽教員が学級担任を持つ際の3つのポイント
今日は音楽科教員が学級担任を持った時の話をしました。
色々工夫をしたり仕込んだりしておかないと、音楽科教員というだけで関わりが薄くてなかなか距離を縮められなかったりします。しっかり計画を練って、学級経営を考えてみてください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽教員が学級担任を持つ際の3つのポイント」も是非ご覧ください。
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