【ネタに困ればオンライン化推奨!】学級だより(学級通信)を発行しよう

【ネタに困ればオンライン化推奨!】学級だより(学級通信)を発行しよう 一歩先ゆく音楽教育(スキルアップ編)
一歩先ゆく音楽教育(スキルアップ編)
本サイトはアフィリエイトプログラム等による収益を得ています
PR

皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

今日は「学級だより・学級通信の作り方(紙・オンライン)」について話をします。

学校からは日々様々なおたよりが出されます。
行事や注意喚起など、不定期なおたより。また、定期的なものには学校だより・学年だよりや学級だよりがあります。この学校・学級だよりを紙からオンラインにする提案を文部科学省が2020年10月に出しました

 

 

この動画では、学級だよりを私がどのような意図で作っていたか。また学級だよりの作り方の一例を話します。そして、その時は紙で作っていましたがオンラインにするならどうかという話も加えてしたいと思います。

 

この動画の他には、

音楽教員が学級担任を持つ際の3つのポイント
音楽教員が担任を持つ場合に、学級だよりや日記・日誌を活かして生徒と多く関わりを持つ方法などについてお話しています。

 

【授業で使うYouTube】授業動画の撮影は100円ショップの三脚・スマホ・浴室でOK
100均の三脚とスマホだけで動画撮影を行う方法について話をしています。

 

こちらも併せてご覧下さい。

 

 

PR

学級だより・学級通信を発行する目的とは?

子ども・保護者との信頼関係を構築する

学級だより・学級通信を私が作っていた目的は、単に「発信が好き・表現が好き」ということもあります。音楽という表現だけではなく、文字でもしたい。それも1つありましたけれども、中学校…特に2・3年生は週に1度しかない音楽の授業で信頼関係を作らなければなりません。

ですので、その一環として学級だよりを作っていたというのもあります。子どもの信頼なくして親と信頼を結ぶのは難しいです。ですので信頼関係をつくる1つのツールとして、学級だよりを出していました

 

「わからない」ことに起因する保護者対応への不安。私が教員生活の中で経験してきた保護者対応について「教員のための保護者対応の3つのポイント【保護者と良い関係を保つには?】」でお話しています。

 

学内の管理職・他の同僚教員と自クラスの課題を共有できる

また学級だよりは、単に子ども・またその後ろにいる保護者に発信するだけではありません。管理職や他の先生方にも、自分や自分のクラスの事を知ってもらう1つのツールとしていました。

学級だよりを出すためには管理職のチェックが必要ですので、その内容を必ず毎回読んで下さいます。そしてできあがった学級だよりは、他の学年の先生や場合によっては全先生に配布しますので、自分のことや自分のクラスのことを分かってもらうことができるのです。

それは話のきっかけなど話題づくりにもなりますし、自分のクラスの子どもたちの良さや自分のクラスの課題などを共有するという意味もあります。学級だよりを出す目的を持ちましょう。

 

音楽教員が学級担任として進路指導に関わる際の3つのポイント」の動画でお話しているとおり、音楽教員が、少ない授業時間のなかで自分のクラスの生徒を把握には、他教科の先生との情報共有がとても重要です。

 

 

PR

学級だより・学級通信の発行頻度・内容・方法について

発行頻度、構成・内容、メディア・媒体。この3つです。

発行する頻度

サイズ・字数にも関連があります。週1回出すということもあれば、月1回また不定期で出すとか。先生によっては、毎日出すという方もいらっしゃいました。
それはサイズや書く字数によると思いますので、どういった規模のものを出すか、大きさを出すかということで頻度が決まってくるのではないかなと思います。

 

学級だよりの構成

連載ものと不定期の内容があると思います。

連載にはメインのメッセージ…クラスに対してのメッセージ、時にはお小言になることもありますけれども、それと事務連絡。行事の内容や持ち物、提出物など。そして編集後記など自分の身近なことを語る。そういったものが連載ものです。

不定期なのは行事…例えば遠足とか修学旅行や宿泊行事といったその内容。それから進路について、提出物や面談のこと、準備をしていただく書類のことなど。そういったことを周知するためにも学級だよりを作っていました。

 

学級だよりを発行する媒体・メディア

私の頃は紙しか選択肢がありませんでしたが、これからは発行するメディアも選べる時代です。非常にうらやましいです。

紙だけではありません。紙そのものをウェブ上にアップすることも可能ですね。PDFでアップしたりとか、GoogleサイトやGoogleクラスルームなども用いられます。また、動画として発信することも可能です。

【学校で使うYouTube】学級経営での動画活用の具体的事例【クラス紹介・学級通信にも!】」の動画では、動画でつくる学級だよりの話もしていますのでぜひ参考にしてみてください。

 

そして併用も可能です。発信する方法を紙と動画など、ハイブリッドもできます。発信の方法をどのようにするか。これも内容を精査してみてください。

 

 

PR

学級だより・学級通信を発行するときの4つの注意点

同僚・先輩の先生の学級だよりをヒントにする

作る際、いろんな人の学級だよりを見てみましょう。

学級だよりは個性が様々に出てきます。正解はありませんが、性格はものすごく出てきます
いろんな先生…ベテランの先生や同世代の先生、同じ教科の先生などの物を見させていただいて、学級だよりを作るヒントにさせていただきましょう

 

学級だよりの発行を義務にしない

それから学級だよりを義務にしないようにしましょう。

毎週とか毎日とかノルマのように出すのも大事な面もありますが、目的は子どもとの信頼関係を作るということですので、書くために子どもとのコミュニケーションを減らしてしまっては本末転倒です。その辺を考えて「毎日出さないとダメ、毎週出さないとダメ」と思わないように、義務にしないというのが大事です。

 

学級通信の活用も含めた私の学級づくりについて「【学級経営】私はこうした!中学校での学級の規律づくり」の動画で紹介しています。

 

子どもの名前を載せるときには要注意

また学級だよりに子どもの名前を出す際、これも注意が必要です。

子どもの名前を出すその表現…例えばあだ名とか、それから出す頻度も大事です。直でコミュニケーションをとる時と紙面にした時では、やはり意図が違うように受け取られてしまうこともありますので、十分に注意して発行しましょう。

 

著作権に注意する

そして最後に著作権。私といえば著作権です。イラストを活用する際には著作権に注意をしましょう。
イラストの著作者によっては学級だより等に無料に使えるというのもありますけれども、それは紙だけでインターネット上では著作権料を取るという場合もあります。

イラストを学級だよりに使う場合「無料 イラスト」などで探したものを使うこともあるかもしれませんが、著作者の考えによっては「紙上で使うものは無料、しかしウェブに載せる場合は別」ということもあります。無料と書いてあっても「どういった条件で無料なのか」ということをきちんと把握しておく必要があります

心配ならば自分で描くとか絵の上手い子に描いてもらうのが一番です。イラストの使い方、またそれの広げ方の範囲についてよく注意を払ってください。

 

学校における著作権入門(教員のためのシーン別著作権)」の動画で、著作権の基本について、特に学校の授業で使用するものの著作権と部活動で使用するものの著作権という2つの観点からお話しました。

 

 

PR

まとめ:【ネタに困ればオンライン化推奨!】学級だより(学級通信)を発行しよう/スキルアップ編

Googleサイトなどでは、自分のクラスのサイトを作ることができたりします。

 

鑑賞の定番「ブルタバ(モルダウ)」の教材の作り方【Googleサイトの使い方】」の動画では、Googleサイトを使って教材を作る方法を紹介しています。

 

そうすると頻度や内容、字数などは全く関係なく、自分が思いついた時に思いついた内容を発信することができますので、そういったことを活用する・併用するのもいいと思うはいます。

 

YouTubeを学級経営に活用する方法については、拙著「YouTubeで授業/学級経営やってみた!」(東洋館出版社)に多くの具体事例を踏まえて紹介しています。是非ご覧ください。

 

今の時代の学級だよりのあり方を、ぜひ考えてみてください。

 

記事の内容は動画と同じです。
動画「【ネタに困ればオンライン化推奨!】学級だより(学級通信)を発行しよう/スキルアップ編」も是非ご覧ください。

ネットや本の情報・専門家への問い合わせでは解決しないことありませんか?
公立・国立の学校現場を知っている経験を生かして、机上の理論と学校現場の皆さんとをつなぎます。現実的に学校での対応が可能な施策を一緒に考えましょう。

▶研修のご依頼・ご相談はこちらの問い合わせページから受け付けています。
▶その他のご相談・ご質問はこちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

元東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

原口直をフォローする
PR

コメント