音楽教員歴10年の原口直です。
音楽の教員は学校に1人ということが多いです。
他の人の実践・最先端の取り組み、またベテランの先生や優れていると言われる先生の授業を見たい・話を聞きたいとなると思います。そして、自分の参考にしたいと思う時があると思います。
一話完結の研修もいいですが、定期的・継続的に学ぶためには研究会をぜひ活かしてください。
研究会を知ると自分のスキルアップにももちろんなりますし、次のステップに踏み出し方もわかります。自分の授業が固定化したりマンネリ化してしまった時に、次に新しい何かをするヒントになるはずです。
この動画の他に、「教員のための技能向上に役立つ研修の見つけ方」・YouTube再生リストもありますので、ぜひそちらもご参照ください。
学校主催の研究会に参加する
国立大学の附属学校などには多いと思いますが、研究会を毎年開いている学校があります。また、それも1年に1回の大規模なものから、教科別に定期的に小規模に開催しているものなどもあります。テーマが数ヶ年計画に渡っているものや、1人の先生の授業を毎年追いかけられたりするので、継続的に見るという面では有効です。
それから、市区町村別。時には文部科学省の研究校の研究会もありますので、情報を得て行ってみるといいと思います。
音楽や教育に関する学会へ参加する
音楽に関係する学会がたくさん日本にはあります。
一例を言うと、日本音楽学会・東洋音楽学会・日本音楽教育学会・日本ポピュラー音楽学会・日本ダルクローズ音楽教育学会・日本音楽療法学会・音楽情報科学研究会・日本AI音楽学会・日本音楽表現学会・音楽学習学会などたくさんあります。
音楽の研究会だけでなく、教育に幅を広げるともっともっとたくさんあります。そういった学会の内容・主旨・規模を参考にして学会に参加してみるのもいいと思います。
どのような学会に行ったらいいかわからない場合は、大学の時の先生は他の音楽の先生などに聞いてみるのもいいと思います。学会に加入する・参加する際には、会費が必要であったり、推薦が必要であったりといった条件があることがありますので、それぞれの学会のホームページなどを見て内容を確認して参加してみてください。
私は日本音楽教育学会に入っています。
年間1回の大きな全国大会の他に、地区会などもあったり、定期的に郵送物が来たりしてとても勉強になります。何より自分が1人じゃないんだということがよくわかりますし、最先端の研究・大学の先生たちなどの大規模な研究もわかります。とても毎回楽しみですし参考になる学会ですので、1つの例として考えてみてください。
皆さんもそれぞれの学会の内容や特徴を知って、自分が興味があるところにぜひアタックしてみてください。非常に勉強になります。
教育・音楽以外の分野の学会に参加する
私は日本知財学会にも入っています。知財とは知的財産の略です。知的財産権は学習指導要領の中に入っていますし、著作権は特に音楽に関係の深い所です。
なぜ私がこの日本知財学会に入ったか。教育の分野があるのもそうですが、教育や音楽とまったく関係のない分野の人と出会えるというのが魅力でした。そしてそこでは、様々な人脈ができました。異業種、他分野の人たちがたくさん集まっていて、みんな1つの知財について考えているのですが、視点や知識が様々なのでおもしろいのです。
特にトヨタやソニーのような日本を代表するメーカーの知財はとても重要で、そういう人たちがどういうことを研究、発表しているか知れるのはとても刺激になりました。皆さんも音楽・教育に限らず、自分の関心のあることを一つ広げてみると、とても大きな風景・人脈が生まれてきます。
まとめ:教員のスキルアップ・人脈作りにおすすめの研究会・学会を紹介
研究会に行くと何より1人ではないんだということがわかりますし、自分が1位じゃないということもよくわかります。
どうしても1人で学校にいると、自分がやっていることがベストです。しかし、視野を広げると色々な分野のすごい人はたくさんいます。いつも学会の発表では化け物のような研究者がいっぱいいるな、自分なんてまだまだだな、ちっぽけだなと思っていました。こういった打ちのめされる快感がたまりません。
ぜひ研究会や学会など視野を広げて、自分を俯瞰で見る機会を作ってください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「教員のスキルアップ・人脈作りにおすすめの研究会・学会を紹介」も是非ご覧ください。
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