明日からの授業が変わる!音楽教員のための研修探しガイド

教員のための技能向上に役立つ研修の見つけ方 教員のキャリア・研修
教員のキャリア・研修
本サイトはアフィリエイトプログラム等による収益を得ています
PR

日々の授業準備や部活動指導に追われる中で、「もっとスキルアップしたい」「新しい知識を学びたい」と感じる先生方は多いのではないでしょうか。研修は夏休み期間中に集中しているイメージがありますが、実際には年間を通して様々な機会があります。

とはいえ、たくさんある研修の中から『これだ!』と思えるものをどうやって見つければいいのか、迷ってしまいますよね。

この記事では、私自身が実践してきた経験に基づき、教員がスキルアップするための研修の見つけ方を3つの具体的な方法に分けてご紹介します。

 

 

PR

大学や自治体が提供する研修を探す

まず基本となるのが、公的な機関が用意している研修です。これらは信頼性が高く、教員のキャリアパスに沿った内容が多く見られます。

 

国や自治体が主催する研修

国レベルでは、文部科学省が開催する研修などがあります。私自身も、過去に文科省が開いている研修に参加した経験があります。また、各都道府県の自治体にも研修機関が設けられており、例えば東京都には「教職員研修センター」といった施設が存在します。

これらの研修は、教科別・分野別に分かれているだけでなく、教員としての経験年数別にもプログラムが組まれているため、自身の専門性やキャリア段階に応じて研修を見つけやすいのが特徴です。

 

大学の公開講座

多くの大学では、一般向けに公開講座を開講しています。音楽大学に限らず、様々な大学が講座を提供しており、一つの分野に特化した専門的な内容から、全く異なる学部の内容まで、幅広い学びの機会があります。

自身の専門分野を深めるだけでなく、視野を広げるために他分野の講座を受講することも、非常に有益な経験となるでしょう。

 

研究指定校などが実施する研修

小学校、中学校、高等学校の中には、特定のテーマについて研究に力を入れている学校があります。そうした学校が、現職の教員向けに研修会を開催している場合もあります。

まずは、ご自身のキャリアや専門性に合った研修を見つけやすい、こうした公的な機関の情報をチェックすることから始めるのが確実です。

 

年度初めがチャンス!教育や専門科目の学会に入会して教員も学び続けよう」の動画では、「もっと広い世界を知りたい」「ステップアップしたい」そして「自分が持っている経験をリニューアルしたい」という方に向けて各種学会の話を紹介しました。

 

 

PR

『教員の世界』を飛び出して、他業種の研修で新たな視点を得る

次に注目したいのが、教員向けに限定されていない、一般向けの研修です。

 

ビジネススキルから専門技術まで

例えば、「話し方」「ストレスやクレームへの対応」といったスキルは、ビジネスの世界で多くの研修が用意されていますが、これらは私たち教員の仕事にも直接的に役立つ内容です。

また、PowerPointの活用法や動画編集といった技術的なスキルも、企業向けの研修が数多く存在します。教材作成や授業の質の向上に繋がるこれらのスキルを、教員向け以外の場で学ぶことには大きなメリットがあります。

 

情報量が多くなってしまうパワーポイント。なるべく情報をそぎ落として、生徒に考える余力を与えることが大事です。「【音楽授業】不親切なスライドで生徒を引き込む!パワポ活用3つのコツ」でパワポ資料を作るときのポイントを解説しました。

 

他業種との交流から得られる気づき

教員向けではない研修に参加すると、様々な業種の人々と出会い、話を聞く機会が生まれます。他の受講者との交流を通じて、「教員という世界がいかに特異であるか」を客観的に知ることもできます。

普段とは違う環境に身を置くことで、新たな視点や気づきを得られるでしょう。

 

 

PR

オンラインサイトで手軽に探す

3つ目は、オンラインのプラットフォームを活用する方法です。

 

「ストアカ」や「SENSEIイベントポータル」の活用

研修や習い事を見つけるためのオンラインサイトとして、例えばストアカSENSEIイベントポータルといったサービスがあります。

これらのサイトでは、非常に多種多様なジャンルの講座が提供されています。実際に、私が「ストアカ」で見つけて参加した講座には、以下のようなものがありました。

  • パーソナルカラー診断:自分に似合う色を客観的に見てもらう
  • 腸もみ:自分で腸をマッサージする方法
  • ネイル、メイク
  • 桜餅づくり
  • DJ体験(音楽関連)
  • バードウォッチング

 

オンライン研修のメリット

オンラインで見つけられる講座の多くは、単発で完結し、半日で済むものが多いため、忙しい私たち教員でも参加しやすいのが大きな利点です。

音楽以外の分野にも視野を広げることができ、たくさんの講座の中から日程の合うものを探しやすいので、ぜひ一度調べてみることをお勧めします。

 

先生も子どもと同じように「学び続ける」ことが大事だと思います。教科や教育にこだわらず、自分が興味を持ったことは何でもやってみるといいと思います。「「学び続ける教員は、かっこいい。」専門性と人間性を磨く大人の習い事。」では、私の実体験をお話しました。

 

 

PR

まとめ:学び続ける姿勢が、より良い教育へ繋がる

今回は、教員のための研修の探し方について、3つのアプローチをご紹介しました。

  1. 大学や自治体が用意している研修
  2. 他の業種向けの研修
  3. オンラインサイトで見つける研修

教員になってからも、常に学び続ける姿勢は非常に重要です。現代の動向を知ることはもちろん、研修で得た知識や経験が、教材研究や授業づくりに役立つかもしれません。

夏休みが近づくこの時期、ぜひ様々な方法で研修を探し、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。

 

教員が動画作成・編集の技術を持っていれば強みになると思います。教育音楽11月号との連動企画として、私自身の動画作成・編集のノウハウを少し紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
お金をかけない授業動画作りのコツ:撮影編】100円ショップの三脚・スマホで編集・撮影は浴室
【お金をかけない授業動画作りのコツ:動画編集・アップロード編】YouTube動画作成方法はYouTube動画から学ぼう
【お金をかけない授業動画作りのコツ:サムネイル作成編】サムネイル画像の作成過程を実況解説

 

この記事は動画「【音楽教員スキルアップ術】明日からの授業が変わる研修の探し方|意外な穴場も紹介」をもとに作成しました。

「ネットや書籍、専門家に相談しても、今ひとつしっくりこない…」
そんな経験はありませんか?公立・国立の学校現場での実務経験をもとに、理論だけではなく、学校現場で実際に活用できる具体的な方策をご提案いたします。
現場の先生方の視点に立ち、一緒に「実行可能な解決策」を考えてまいります。

研修のご依頼・ご相談は
こちらの問い合わせページから受け付けています。
その他のご相談・ご質問
こちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

原口直をフォローする
PR

コメント