音楽教員歴10年の原口直です。
再生リスト:教育実習シリーズの動画を出して数週間。自分のことをあまり語っていませんでした。今日は思い出3つを話します。
また、「【指導教員がおすすめ】教育実習前に絶対に読んで欲しい本」の動画の中で紹介していた教育実習中の実習日誌については、私の日誌をだらだら読む動画を他でアップしますので興味がある人はぜひそちらもご覧ください。
10年以上前の教育実習のときに書いた教育実習日誌をただただ読む①3年次・大学附属高校
10年以上前の教育実習のときに書いた教育実習日誌をただただ読む②4年次・母校高校
歌唱授業を屋外で行う@長野県
4年次の母校、長野県の高校では歌唱の授業を外で歌いました。
その時、私は民族音楽にはまっていて自然音・環境音にも興味があってマリー・シェーファーの本を読んだりしていました。そんな中で自然音・環境音が音楽にとても影響がある。ここから文化や民族が生まれてくることに深く感銘を受けました。
それで、せっかく東京を離れて長野県の高校で授業をするので、長野県でしかできない授業をしたいと思いました。山があって、緑が美しくて、風がきもちいい…そんな中で授業したら、絶対にいい歌が歌えると感じたからです。
ピアノがなければ歌えないという固定概念も自分が西洋音楽で育ったからです。民族音楽には楽器を用いずに歌う音楽もたくさんありますし、民族音楽特有の旋律もあります。ピアノがないからできない、こういった概念を自分の中でも崩したかったんです。
生徒が音楽の授業中に歌ってくれない
4年次では歌唱の授業をしました。
自分が西洋音楽で育ってきたので、技術・知識は自信がありましたし、指導方法をよく練ったり教材研究をしっかりして挑んだのですが、生徒は全然歌ってくれませんでした。
休み時間に彼らは歌い始めたのです。彼らは歌いたかったんです。休み時間に歌い始めたのはポピュラー音楽だったのです。私が歌わせてあげられなかったその溝はポピュラー音楽と西洋音楽の違いです。私はそれを聴いて、自分がポピュラー音楽に対して全く知識もなく、また下に見ていたことを自覚しました。
しかし、教壇に立つ時にはポピュラー音楽=生徒が好きな音楽をしっかり知って語れるようになってから教育者になりたいと思いました。この授業がきっかけになって、民間…芸能関係の会社に行くことに決めました。そのきっかけとなった、歌ってくれない授業。これが思い出2つ目です。
教育実習期間に泣いた思い出
授業について泣いたわけではありません。
教育実習の中で、先生方に向けておこなわれた研修での出来事です。研修を終えた後に、ある先生がその講師の方に「とてもすばらしい内容でした。ありがとうございました。」と言ったのです。ここまでは普通です。しかし、その感想を言った先生は研修中に寝ていたのです。それを私は見逃しませんでした。
その時はとても若く、考えもまっすぐストレートでしかなかったので、もし寝てしまう研修ならば「つまらない」と言うべきだと思っていました。寝てしまうほどの研修を「すばらしかった」と言えてしまうのか。それが教育者なのか。と熱くなっていたのです。
それを他の先生や友人の前で訴えて、ボロボロ泣いてしまった思い出があります。若かったです。
【教育実習シリーズ番外編】教育実習アフターインタビュー(その1)
【教育実習シリーズ番外編】教育実習アフターインタビュー(その2)
【教育実習シリーズ番外編】教育実習アフターインタビュー(その3)
まとめ:【教育実習の思い出】音楽の授業で生徒が歌ってくれない!実習期間中に大号泣!!
日誌の紹介は別の動画でアップします。今でも日誌は大事に持っています。皆さんの教育実習がいいものになりますように、ぜひ【再生リスト:教育実習シリーズ】の色々な動画もご覧ください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
YouTubeチャンネル「一歩先ゆく音楽教育」の動画をご覧ください。
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