教育実習で生徒が歌ってくれない…音楽の授業でつまずいた私の思い出

【教育実習の私の思い出】音楽の授業で生徒が歌ってくれない!実習期間中に大号泣!! 音楽の教育実習のコツ
音楽の教育実習のコツ
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音楽教員歴10年の原口直です。

「教材研究も指導方法もしっかり準備したのに、生徒が授業で歌ってくれない」。教育実習で、そんな戸惑いを経験する実習生は少なくありません。実は私自身も、教育実習で同じ壁にぶつかりました。

この記事では、私の教育実習の思い出を3つお話しします。特に2つ目の「生徒が歌ってくれなかった授業」は、その後の私の進路と、いまの仕事の原点になった出来事です。これから実習に臨む方の、心の準備になればうれしいです。

また、「【指導教員がおすすめ】教育実習前に絶対に読んで欲しい本」の動画の中で紹介していた教育実習中の実習日誌については、私の日誌をだらだら読む動画を他でアップしますので興味がある人はぜひそちらもご覧ください。

【指導教員がおすすめ】教育実習前に絶対に読んで欲しい本
音楽教員歴10年の原口直です。教育実習に行く前は教材研究として色々な書籍や音楽に当たると思いますが、教材研究に没頭していると何かつまずいてしまったり、自分が何をやりたかったのかわからなくなってしまったりすることがあります。基本に立ち返って、...

 

 

 

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歌唱授業を屋外で行う@長野県

4年次の母校、長野県の高校では歌唱の授業を外で歌いました。

その時、私は民族音楽にはまっていて自然音・環境音にも興味があってマリー・シェーファーの本を読んだりしていました。そんな中で自然音・環境音が音楽にとても影響がある。ここから文化や民族が生まれてくることに深く感銘を受けました。

それで、せっかく東京を離れて長野県の高校で授業をするので、長野県でしかできない授業をしたいと思いました。山があって、緑が美しくて、風がきもちいい…そんな中で授業したら、絶対にいい歌が歌えると感じたからです。

ピアノがなければ歌えないという固定概念も自分が西洋音楽で育ったからです。民族音楽には楽器を用いずに歌う音楽もたくさんありますし、民族音楽特有の旋律もあります。ピアノがないからできない、こういった概念を自分の中でも崩したかったんです。

 

 

いわゆる「西洋音楽」を学んできた人たちにとって、民族音楽をを教える時にどのような点に気をつければいいのか「民族音楽はこう教える!「西洋音楽」以外を音楽の授業教材として取り上げる際に気をつけること」で解説しています。
民族音楽を音楽の授業教材とする時に気をつける3つのこと
音楽教員歴10年の原口直です。教科書には様々な民族、様々な国、様々な世代の音楽が載っています。一昔前の教科書だとほとんどが西洋音楽いわゆるクラシックでしたが、現在の教科書にはアジアの諸民族の音楽・海外の音楽も現代のものも載っています。もちろ...

 

 

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生徒が音楽の授業中に歌ってくれない

4年次では歌唱の授業をしました。

自分が西洋音楽で育ってきたので、技術・知識は自信がありましたし、指導方法をよく練ったり教材研究をしっかりして挑んだのですが、生徒は全然歌ってくれませんでした

休み時間に彼らは歌い始めたのです。彼らは歌いたかったんです。休み時間に歌い始めたのはポピュラー音楽だったのです。私が歌わせてあげられなかったその溝はポピュラー音楽と西洋音楽の違いです。私はそれを聴いて、自分がポピュラー音楽に対して全く知識もなく、また下に見ていたことを自覚しました

しかし、教壇に立つ時にはポピュラー音楽=生徒が好きな音楽をしっかり知って語れるようになってから教育者になりたいと思いました。この授業がきっかけになって、民間…芸能関係の会社に行くことに決めました。そのきっかけとなった、歌ってくれない授業。これが思い出2つ目です。

あれから私は音楽科教員として、合唱を教えてきました。
いま振り返ると、あのとき生徒が歌ってくれなかったのは、私が「歌いたい人をよりよく歌えるようにする」ことばかり考えて、「歌いたくない生徒を歌いたくさせる」という視点を持っていなかったからでした。この、実習で味わった悔しさを出発点に、初任のころの自分に教えてあげたかったことを1冊にまとめたのが『歌いたくない生徒を歌いたくさせる 中学校音楽教師のための合唱指導』(明治図書)です。詳しくは書籍の紹介ページをご覧ください。

 

【視聴者の質問①】教員になる前に企業に就職した理由・教育実習での苦労・実習生のよくやる失敗(全4回)」の動画では、私が経験した教育実習での失敗と苦労・現在まで心にとどめていることを紹介しています。あわせてご覧ください。

 

 

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教育実習期間に泣いた思い出

授業について泣いたわけではありません。

教育実習の中で、先生方に向けておこなわれた研修での出来事です。研修を終えた後に、ある先生がその講師の方に「とてもすばらしい内容でした。ありがとうございました。」と言ったのです。ここまでは普通です。しかし、その感想を言った先生は研修中に寝ていたのです。それを私は見逃しませんでした。

その時はとても若く、考えもまっすぐストレートでしかなかったので、もし寝てしまう研修ならば「つまらない」と言うべきだと思っていました。寝てしまうほどの研修を「すばらしかった」と言えてしまうのか。それが教育者なのか。と熱くなっていたのです。

それを他の先生や友人の前で訴えて、ボロボロ泣いてしまった思い出があります。若かったです。

 

 

 

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よくある質問(FAQ)

Q. 教育実習で、生徒が授業中に歌ってくれません。どうすればいいですか?
A. まず、生徒が「歌いたくない」のか「歌えない」のかを見分けてみてください。多くの場合、何を歌うか・どう歌うかが分からずに止まっています。私自身も実習で同じ壁にぶつかり、それがいまの仕事の原点になりました。

Q. ピアノや音楽室がないと、歌唱の授業はできないでしょうか?
A. そんなことはありません。私は実習で、屋外で歌う授業をしました。ピアノがなければ歌えないというのは、西洋音楽で育った側の思い込みかもしれません。

Q. 教育実習が不安です。何を準備しておけばいいですか?
A. 教材研究や指導方法の準備はもちろん大切ですが、思いどおりにいかない経験そのものが実習の学びです。準備の詳しい進め方は、教育実習のはじめ方ページにまとめています。

 

 

まとめ:歌ってくれない経験が、いまの原点になった

3つの思い出をお話ししました。特に2つ目の「生徒が歌ってくれない授業」は、当時はただ悔しいだけの経験でしたが、いま振り返ると、音楽科教員としての自分をつくった原点でした。実習でうまくいかないことがあっても、それはきっと、この先の糧になります。

合唱指導そのものに不安がある方は、校種や学年を問わず使える基礎を「合唱指導の基礎の基礎」でまとめていますので、あわせてご覧ください。皆さんの教育実習が、いいものになりますように。

日誌の紹介は別の動画でアップします。今でも日誌は大事に持っています。ぜひ【再生リスト:教育実習シリーズ】の色々な動画もご覧ください。

 

屋外での歌唱授業については「【ピアノ・楽譜・音楽室不要の歌唱授業】屋外で歌うという音楽の授業実践を紹介します」でもお話しています。「音取りにはピアノが必要とか音楽の授業は音楽室で」という固定概念を崩したい先生におすすめの動画です。
【ピアノ・楽譜・音楽室不要の歌唱授業】屋外で歌うという音楽の授業実践を紹介します
皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています...

これから教育実習に臨む方へ。準備しておきたいこと、実習中の心構え、よくあるつまずきを教育実習のはじめ方ページにまとめています。あわせてご覧ください。

 

この記事は、動画「音楽の授業で生徒が歌ってくれない!実習期間中に大号泣!!」をもとに作成しました。

この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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