学校での学生ボランティアが絶対に知っておくべき3つの注意点

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中学校音楽の教育実習ガイドを公開中!

【中学校音楽の教育実習生・実習生を受け入れる指導教員の先生へ】
指導教員経験を踏まえて、実習前から実習後までの中学校音楽の教育実習のポイントを網羅的に紹介。

【科目問わず全ての教育実習生へ】
STEP2「教育実習中の心得」・STEP6「教育実習が終わったら」では、指導教員へのお礼状や実習校でのマナーなど実践的知識を紹介。

中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

皆さんこんにちは。「一歩先ゆく音楽教育」の原口直です。このサイトでは、学び続ける先生と学生さんのために、学校現場で役立つ情報と提案をお届けしています。
今回は「学校での学生ボランティアの注意点」についてお話しします。

学生ボランティアには、1年間の長期的な関わりから、1ヶ月間や1学期間だけ、また行事の期間だけなど、様々な形があります。対象となる範囲も特定の子供からクラス全体、学年全体、さらには学校全体というように多岐に渡ります。そんな学生ボランティアの皆さんが学校に関わる際に、ぜひ覚えておいてほしい注意点を3つに絞ってお話しします。

この記事は、子供や大人との関わり方に不安を持つ学生ボランティアさんや、絶対に避けるべきNG行動について知りたい方におすすめです。

 

 

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注意点1:人間関係の把握と理解

学生ボランティアとして学校に入る際、子供との接し方を真っ先に考えがちですが、実はそれは最後に考えるべきことです。まず重要なのは学校全体の人間関係です。

 

学校全体の人間関係を理解する

学校では、教員間で様々な専門用語が飛び交います。役職名や校務、行事、授業、時間割などに関わる用語を理解することが求められます。分からない言葉はそのままにせず、必ず調べたり聞いたりしましょう。

さらに、学校には組織図があり、誰がどのように繋がっているかを把握することも大切です。可能であれば、組織図を見せてもらったりコピーをいただくとよいでしょう。

動画「【教員が多忙な理由】学校の組織図・校務分掌を読み解く」では、学校の組織の在り方や校務分掌について解説しています。
【教員が多忙な理由】学校の組織図・校務分掌を読み解く
皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています...

 

学級・教科ごとのルールとルーティンに注意

次に重要なのは学級や教科ごとの人間関係です。

授業規律やルーティン(常時活動)について把握し、教科ごとの違いにも注意する必要があります。特に中学校では教科ごとにルールが異なるため、どこまでが学級・学年・教科のルールかを見極め、自ら学んでいく姿勢が求められます。

動画「中学校音楽における授業規律の指導方法」では、私の音楽の授業における授業規律についてお話しています。
中学校音楽における授業規律の指導方法
音楽教員歴10年の原口直です。今日は授業規律について話をします。「1年間の授業を楽に進めるための初回授業(ガイダンス・アンケート)の3つのポイント」の中でも出しましたが、授業規律というのはとても大事です。今後の音楽の授業がうまくいくもいかな...

 

教職員との関わり方と相談先の判断

また、大人との人間関係も極めて重要です。

学校には多くの役割を持つ大人がいます。誰に何を相談するべきかを理解しておくことが不可欠です。事務手続きは事務室へ、教科の相談は教科主任や教務主任へなど、適切な相手を判断できるようにしましょう。

 

子どもとの関係:対象と役割の整理

そして最後に対子どもです。

対象が特定の子供なのか、活動全体なのか、クラス全体なのかを把握し、自分の役割を理解して行動しましょう。

動画「教員が生徒と仲良くなる方法【「何が好き?」に3つの回答を用意するワケ】」では、生徒との関わり方のヒントになるお話をしています。
教員が生徒と仲良くなる方法【「何が好き?」に3つの回答を用意するワケ】
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指示を守る・勝手な判断をしない

加えて、「指示されたことをする」「指示されていないことは相談してから行動する」という姿勢が重要です。

例えば、教科書を忘れた子供に対して自己判断で貸す行為がルール違反になることもあります。教科担任や学級担任に確認するか、子供にその場のルールを尋ねるのが適切です。

 

 

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注意点2:個人情報の厳守

個人情報の取り扱いは非常に重要です。子供の情報はもちろん、教職員の情報、そして自分自身の情報も含まれます。

学校外で子供の個人情報を話すことは絶対に避けましょう。大学やレストランなどでの何気ない会話から情報が漏れる危険性があります。また、その情報漏洩の責任は学校や教員が負うことになりかねません。

教職員のプライバシーも尊重してください。最近では学校だよりのWeb版では教員名が非公開になるなどの配慮がされています。授業の進め方や学級運営の詳細を外で話すことにも注意が必要です。

さらに、学生ボランティア自身の情報も守るべきです。SNS上での発言や写真の投稿は避け、愚痴や文句を外で話すことも控えましょう。自分がどの学校でボランティアをしているかという情報も、就職時などに影響する可能性があります。

 

動画「教員・教育実習生のためのSNSの使い方【子ども・同僚が見てるかも…】」では、教員がSNSとどう接するべきかについてお話しています。
教員・教育実習生のためのSNSの使い方【子ども・同僚が見てるかも…】
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注意点3:情報共有の重要性

個人情報は守るべきですが、必要な情報は積極的に共有することが求められます。学習・生活・人間関係に関して「ちょっと気になる」と思ったことは、どんな些細なことでも学級担任や教科担任に伝えるようにしましょう。

担任が忙しそうな場合は、教頭・副校長・教務主任・学年主任などの管理職に伝えるのも有効です。学校では教職員間のネットワークが強く、情報が迅速に共有される体制があります。

また、メモを取ることも効果的ですが、その内容や保管場所にも注意が必要です。内容に直接触れないメモや「後でお話したいことがあります」といった形式が望ましいです。

問題行動や特別支援が必要なケースでは、養護教諭も信頼できる相談相手になります。情報を一人で抱えず、必ず誰かに伝えるようにしましょう。

 

動画「反抗期の子どもに対する教員の対応方法」では、反抗的な態度を取った子どもにどのように対応すれば良いかについてお話しています。
反抗期の子どもに対する教員の対応方法
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まとめ:ボランティア活動を通じて学校を支えるために

今回お伝えした学生ボランティアの注意点は以下の3つです:

  1. 人間関係の理解と適切な行動
  2. 個人情報の厳守
  3. 情報共有の徹底

これらは、長期間関わる場合でも短期の行事支援でも共通する重要なポイントです。学校に関わる全ての場面で、教職員や子供たちを支える存在として、適切な姿勢と行動を心がけてください。皆さんの力で、より良い学校現場が築かれることを願っています。

 

この記事は、動画「学校での学生ボランティアが知るべき3つの注意点【NG行動も解説】」をもとに作成しました。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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