音楽教員歴10年の原口直です。
授業の中で生徒に声をかける時に気をつけなければいけない言葉があります。
私は研究の中でジェンダーについて扱うことがありました。自分が生徒にした発言で「これはよくなかったんだな」と反省することが多々ありました。
それから自分で色々なことを調べてNGワードを考えたので、ご参考になさってください。
授業で気をつけたいワード1:人権に関する言葉かけ
法務省と文部科学省が共同で出している『人権教育・啓発白書』というのがあります。
このように分けられています。
これらの言葉を授業の中で不用意に発言したり、差別するようなことをしては絶対にいけません。
生徒は色々なバックグラウンドをもっています。もちろん教員も同様です。これらの内容について、自分の発する言葉に問題がないか。発言する前に冷静に自分を分析する必要があります。
授業で気をつけたいワード2:音楽に関する言葉かけ
例えば音程が取れない、いわゆる音痴。声が小さいといったこと。
これらはもしかしたら、生徒が変声期の途中で自分でコントロールがしにくいのかもしれない、成長の途中なのかもしれないということを配慮して発言する必要があります。
もちろん、やる気がない・こないだ出来ていたのにやらない、こういった時に発言するのはいいと思います。きちんと、状況・その子の心理状態・クラスの状態を把握して発する必要があります。
同様にリズム感がないという言葉も、その子の成長段階やその子と自分との信頼関係・人間関係を鑑みて発言する必要があります。
いずれにせよ、小学校・中学校・高校はすべてにおいて成長の途中なのだから、これらのことを自分が育ててあげるんだという気持ちが必要です。
授業で気をつけたいワード3:宗教・政治に関する言葉かけ
特に音楽史を扱う場合、音楽と宗教は切っても切り離せないです。
しかし、1つ目の人権と同じように、生徒には様々なバックグラウンドがあり、教員にもあります。
宗教や政治の話をする時には、十分に配慮をして、自分の発言が平等性を保っているかをきちんと授業の前に確認することが大事だと思います。
まとめ:生徒への言葉かけで教員が気を付けたいこと(生徒へのNGワードとは?)
授業の中でしゃべることは台本があって一字一句話しているわけではありません。だからこそ、自分の知識や普段から考えていること、これらに十分注意して授業が全員の生徒が、そして先生が気持ちよくできること。
これが大事だと思います。気をつけてください。
「【配慮事項】学校での子どもの多様性(外国籍・聴覚過敏・LGBTなど)」
「【配慮事項】生活指導の必要な生徒への対応」
の動画で解説しているので是非ご覧ください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「生徒への言葉かけで教員が気を付けたいこと(生徒へのNGワードとは?)」も是非ご覧ください。
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