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【先生は何歳ですか?結婚してますか?】生徒からの答えにくい質問になんて答えるか?

【先生は何歳ですか?】生徒からの答えにくい質問になんて答えるか?一歩先ゆく音楽教育(雑談編)
一歩先ゆく音楽教育(雑談編)

皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

今日は「子どもから受けるハラスメント」について内容と対策についてお話しします。
なお、この内容は全てが勤務校でのことではありません。ボランティアや地域・行事など、様々な場所での子どもとの関わりの中で起きたことです。

昨今、ハラスメントに対する意識が高まったり、報道がなされたりして、素人目から見るとハラスメントの種類が増えたように思えます。実際に調べてみると、

アルコールハラスメント(アルハラ)・パワーハラスメント(パワハラ)・セクシュアルハラスメント(セクハラ)・モラルハラスメント(モラハラ)・アカデミックハラスメント(アカハラ)

といった比較的なじみがあるものから、

テクノロジーハラスメント(テクハラ)・カラオケハラスメント(カラハラ)・家事ハラスメント(家事ハラ)

なんていうのもあるそうです。

 

 

スクールハラスメントもあって、教員から子どもに対するハラスメントだそうですが、今日の話は逆です。
学校でのハラスメントの話…というと、職員室の中の大人と大人のハラスメントと思うかもしれませんが、今日は違います。
ここでは、「先生、いくつですか?」「結婚してますか?」といった無邪気な子どもからのハラスメントの内容と対策について話します。子ども本人はまったく悪気がなかったり、別の意図があったりするハラスメントはどのような内容があるのでしょうか。

 

この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。

▶ちょっと笑えるハラスメントを知りたいという方
▶ハラスメント発言の本当の意図を知りたいという方
▶ハラスメント行為に対する返し方や対策について知りたいという方

 

この動画の他には

授業での子どもからの予想外の反応に困ったときの対処法
この動画は授業以外の休み時間等を想定していますが、「授業での子どもからの予想外の反応に困ったときの対処法」の動画では授業の中での予想外発言の原因と対策について話しています。
教員のためのキャラづくり【他人に自分を強く印象付けるためのノウハウ】
ハラスメントへの返しには子どもとの関係作りが大切です。関係を作るための餌まきである、教員のキャラづくりについて色や持ち物の話をしています。

 

併せて、ご覧ください。

 

 

あるハラ(学校でよくある児童生徒からの「ハラスメント」)

アルコールではなく、「あるある」のハラスメントです。

「先生、いくつですか?」
「結婚していますか?」
「子どもはいますか?」

学校で子どもから受ける当たり前の質問すぎて麻痺していますが、よく考えると大人の社会なら空気がひりつく質問ですね。教員は慣れすぎていて独自の返しを持っているほどです。

 

Q「いくつですか?」
A「23。(リアクションを待って)…靴のサイズね。」「153。…身長でしょ?」「酉年です。」
Q「結婚していますか?」
A「ギリ、できてます。」「妄想で、〇〇くん(アイドルやキャラクター)としています。」

Q「子どもはいますか?」
A「480人です。(全校生徒の数)」

などなど。

 

模範的な回答ではありませんし、そんなことわかっています。「配慮しろ」「ちゃんと答えろ」「ちゃんと教えろ」…わかっています。
しかし、初手で教員が中学生に「人に年齢を聞くのは失礼で…」とか「結婚を聞くのは、ハラスメントで、セクシャルマイノリティが…」なんて説諭してもその後の関係がうまくいきません。

教育の前にまずは人間同士の関係からです。教育はその後、あらゆる場面でできます。

例えば自分が担任だとして、私は年齢を聞かれるのは全く気にしないので正直に答えます。
その後に「私はいいけれど、他の先生や大人で嫌な思いをする人もいるかもしれないね」と言います。ここで「女の先生に聞いてはいけません」なんていうのも、男はいいのかというハラスメントになりそうですので配慮が必要です。

嫌な思いをしたら「嫌だな」「答えたくないな」の後に「なぜなら…」と続けると、子どもたちの学びにもつながるでしょう。

 

 

答えにくい質問をする生徒の意図を考える

「先生は、巨乳派ですか?貧乳派ですか?」

こういうストレートにハラスメントな質問は答えに窮しますが、まず生徒の意図を考えましょう。私の生徒への実際の返事は次の章で話します。

まずもって、この質問をした子どもは、本当にAかBかの回答を聞きたいのではありません。反応を見たいのです。教員が顔を赤らめるのか?、どう答えるのか?、理由を付け加えたりするのか?、怒るのか?

子どもの反応はどうでしょうか。

顔を赤らめたら、子どもは冷やかすでしょう。
「耳、赤くなってる!」「想像してる!」など。

答えや理由を言ったら、はやしたてたり茶化したりするでしょう。
「エロい!」「じゃあ○○というアイドルが好きですね?」などです。簡単に想像できます。

もし、子どもに対して「何でそんなこと聞くの!?」「答えません!」「授業に関係ありません!」なんて怒ったら、シラーっとした目で見てきて終わりです。

「担任に報告します!!」なんて言ったら、「めんど」と言われて終わり。

最後の方法が正答かもしれませんが、その子どもとの信頼関係は終わり。二度と話しかけてくれないでしょう。そこで大切なのが「すかし」。
子どもが予想だにしない、すかした返しをするとこの質問に答える必要もなく信頼関係を崩さずにすみます。

皆さんなら、何と答えますか?
校種別・関わりの度合いにもよるでしょう。教職の授業でも、教員採用試験でも絶対に出ないですが、大切なスキルではないでしょうか。

 

音楽教員として聞かれやすい質問「なぜ音楽を勉強するの?」。あなたならどう答えますか?「「なぜ音楽を勉強するの?」生徒からの困った質問への答え方」で解説しました。

 

 

「先生は巨乳派ですか?貧乳派ですか?」にどう返事したか?

Q「先生は、巨乳派ですか?貧乳派ですか?」

私の回答はこうです。

A「巨乳派です。牛の乳は大きい方がいい」

子どもは笑って、終わりでした。その子どもとはとても仲良くなりました。

 

1「あるハラ(学校でよくある児童生徒からの「ハラスメント」)」での質問(年齢や結婚)で子どもが望むのは回答と反応ですが、2「ハラスメントな質問をする生徒の意図を考える」の質問で子どもが望むのは反応のみです。子どもの質問には回答以外を望むものもあるのです。

何を意図しているかを一瞬で汲み取ったり、すかした返しを反射的に返したりするのは難しいものです。お笑い芸人さんが持つ「お笑い筋」です。お笑い芸人さんは、反射的に言葉を出すための訓練をしています。

千鳥さんが笑い飯のお二人と、若手の頃に一晩中ボケとツッコミを繰り返していたという話があります。千鳥のノブさんが3名を相手にツッコミ続けたからこそ、今の天才的な返しがあるのでしょう。

反射的に返す語彙力や、関連づけができる引き出し、教員もすぐできることではありません。
しかし、1の年齢や結婚の質問のようなよくある質問で、自分が答えたくないなとか、答で子どもの心をつかみたいという時は、「返し」をあらかじめ考えておくとよいでしょう。

また、ベテラン教員はあるあるハラスメント質問に対する返しの1つや2つを持っています。聞いてみてもおもしろそうです。

 

「アドリブ」についてもお笑い芸人さんから教員は学べると思います。「お笑い芸人から学ぶ教員のアドリブ力の鍛え方」の動画でお話しました。

 

 

まとめ:【先生は何歳ですか?結婚してますか?】生徒からの答えにくい質問になんて答えるか?

今日は「子どもからのハラスメント」について考えました。

ネタは色々あったのですが、動画にするのが憚られる内容が多くて苦心しました。教員なら改めて考えてみると、「子どもからのハラスメントだなぁ」と思い当たる節がいくつかあるでしょう。

他人とどう関わるか、相手がどう思うかは集団の関わりから学んでいくものです。そのための学校です。
年齢や結婚の質問は、教員のことを知りたくて聞いているだけです。牛の質問だって、教員の人間性を見たくて聞いているだけです。

 

生徒と良好な関係を築くには、生徒からの質問への答え方にも工夫が必要です。「教員が生徒と仲良くなる方法【「何が好き?」に3つの回答を用意するワケ】」でヒントを紹介しています。

 

校種・発達段階によっても違います。小学校低学年と関わった時に「わー」と抱きついてきたり、手をつないだりして驚きました。中学生はさすがにしません。大人でも、保護者にはしていいけど、教員はダメとか。何年生からダメとか。手をつなぎたいけど我慢しなければいけないとか。そういうことも子どもにとっては学びです。子どもの発信にどのような意図があるのか考えてみましょう。

 

この記事の内容は動画と同じです。
動画「【先生は何歳ですか?結婚してますか?】生徒からの答えにくい質問になんて答えるか?」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

Google認定教育者/東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

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