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中学校音楽における授業規律の指導方法

音楽教育ch.(授業編)
音楽教育ch.(授業編)
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音楽教員歴10年の原口直です。

今日は授業規律について話をします。

初回のガイダンスの話の中でも出しましたが、授業規律というのはとても大事です。今後の音楽の授業がうまくいくもいかないも、どのように授業規律を設定するか、それを生徒と共有するか、ということが大事です。

今日は授業規律をどのように作っていくかという話をします。

 

 

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授業規律:授業前

まずは授業前。

授業の準備の段階で、きちんと授業規律が守られるべき教室であるかというのが大事です。

 

 

例えば、いすや譜面台、隊形の掲示など、このように準備をしておくことが大事です。

隊形がわからない、いすが並んでいないとなると、授業のチャイムと同時に授業を始めるという規律を作っていても絶対に守られません。それは生徒のせいではなく、教員のせいです。きちんと準備をして授業規律が守られる環境づくりを自ら作りましょう。

 

いすをきちんと整頓しておいて、生徒の数並べておくこと。
チャイム着席を徹底させること。
チャイムで遅刻した子を厳しく叱ること、そして二度とさせないこと。

 

こういった細かいことをきちんとしておかないと、小さなほころびが大きな傷口となってきます。始めが肝心です。遅刻やチャイム着席ができなければ4、5月中は何度でもやり直させたり、注意をしたりすることが大事です。

 

 

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授業規律:授業中

続いて授業中。

まず、あいさつが大事です。あいさつをきちんとすること、これを徹底させます

次に私語についての規律も始めに提示した通りです。私語は雑音です。雑音は音楽の授業には要りません。音楽室の中に雑音は必要ありません。これも始めは口すっぱく何度でも耳にタコができるくらい、言う方もあきれるくらい、それくらい徹底した方がいいです。4,5月の徹底がとても大事です。

次に私語に対する対応です。よくやってしまうのが「静かに」「うるさい」と言ってしまうことです。私は初めに雑音について話していますので「雑音やめて」とか、「雑音なし」と言います。

他にも「静かに」「うるさい」でなくて本人がすべき行動を具体的に言うという方法をとっていました。

例えば

「静かに」これは授業者の要望です。
「うるさい」これは現在の状況を説明しているだけです。

 

生徒に何をしてほしいか、「口を閉じて」「耳を貸して」「こっちを見て」といったように生徒の行動を具体的に口にするということが有効でした

それから、口癖のように「雑音やめ」「雑音なし」「sh―――」という無静音を出したり、私語がおさまるまで待ったり、「しゃべりたいです」「しゃべります」「大事なことを言います」と宣言したり、こういった工夫が必要です。

 

 

授業規律:楽譜と楽器の扱い

それから、授業規律について楽譜や楽器の扱いも始めに徹底しておく必要があります

楽譜を粗末に扱わない。例えば、失くす、床に置く、楽譜を丸めて人を叩くとか。そういったことをしないように楽譜はとても尊く、大切なものなんだということを話します。誰か一人がこのような行動をしたときに、全体に話すのもいいでしょう。

それから、楽器の扱いについてです。楽器は言わずもがな、とても大切な尊いものです。一番身近にあるピアノ。「楽器を大切に扱いましょう」と言っている先生のピアノの上が荷物でどっさりということはありませんか。

 

 

楽器を大切に扱うということを授業者自ら態度で示すのも大切なことです。楽器やマレット、スティックを投げるとか、それで人を叩くとか、こういった時はきちんと授業を止めて全員を注目させて、「これはダメなことだ」と断言するのが大事です。

 

 

授業規律:言葉

他に授業規律で大事なことは、言葉についてです。

汚い言葉や罵る言葉。

例えば、誰かが発言したときや、歌った時、演奏した時に、その子を罵る言葉や汚い言葉を使う子もいるでしょう。その時にも必ず授業を止めてでも、「その言葉はよくない、どうしてよくないか、聞いて心地よくない」ということをきちんと説諭することが大事です。

次に立つ、座るの切り替えについてです。

音楽の授業では、立ったり座ったり動いたり、ということが認められます。それは他の通常教室の授業では考えられないことです。ですので、きちんとルールや目的を話す、共有する、ルールを明確にすることが大事です。立つべき時に立たない子がいたら、立つまで待つ。座るべき時に座らない子がいたら、座るまで待つ。そのように徹底していました。

それから、歌うべき時に歌わない、楽器の手を止めなければいけない時に止めない、そういったことも早いうちから絶対に許さないという強い意志が大事です。これも始めにルールを明確に示して、これをあなたは破ったから、今私は怒っているんだということをきちんと伝える必要があります。ルールもないのに怒っているのでは、なぜ怒られているのか生徒はわかりません。初めのルールの徹底と共有が大切です。

 

授業規律をあまりにも守らない生徒に対しては怒る必要があります。適切な怒り方については「【家庭でも使える】教員が教えるプロの子どもの怒り方」という動画でお話しています。

 

 

授業規律:授業後の生徒へのフォロー

最後に忘れてはいけないは授業の後の生徒へのフォローです。

特に強く注意をした子や、注意をしても直らなかった子については後で呼んで1対1できちんと話をすることが大事です。話をする際には、始めに提示したルールがコレで、これを破ったから私は注意をした、これをこのように直せば私は注意をしない、楽しい授業ができる、というふうに最後は必ずポジティブな話で終わるようにしましょう

短い休み時間でしっかり話ができない場合は、一言声をかけておいて後で話をしましょう。次の授業へわだかまりが残らないように、最後まできちんとフォローするのが授業規律が守られるコツです。

それから忘れてはならないのが、クラスの担任の先生への報告です。今日、音楽の授業でこのようなことをしたので、このような指導をしました。もしくは、これから指導をします。こういうことに困っているかもしれませんという話をします。それから、改善されたなら、改善されたこともきちんと報告するということが大事です。

困ったことを相談すると、他の授業でもそうだとか、こういうふうにすればあの子にはわかりやすいといったアドバイスをいただけることもありますし、音楽の授業だけそういう態度を取っている、もしくはすべての授業でこういう態度を取っている、女の先生にはこういう態度を取っているなど傾向が分かります。

怖がらず、悪いなと思わず、必ず担任の先生に伝えましょう。場合によっては管理職や保護者の方への連絡にもつながるかもしれませんので、落ちのないように必ず伝えておきましょう。

 

 

 

まとめ:中学校音楽における授業規律の指導方法

今日は授業規律について話をしました。

私は女ですし、背が小さいですし、週に一回しか会わないですし、なかなかすぐに信頼を勝ち得ることは難しいです。だからこそ、きちんと、規律を作ってダメなものはダメ。いい時はとっても褒めるということをすれば、信頼関係にもつながってくると思います。

 

ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「中学校音楽における授業規律の指導方法」も是非ご覧ください。

この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭。

東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導、進路指導、新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。Google認定教育者

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