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音楽教員が8月にするべきこと

音楽教員が8月にするべきこと 一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
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音楽教員歴10年の原口直です。

夏休み真っただ中の8月。生徒が学校に来ないことが多いですが、その間。先生は暇…なわけではありません。8月は9月以降の準備期間であり、学校のこと、色々なことを決めなければいけません。

今日は、私の過去の手帳をひっくり返して気づいた8月にすべきことを話します。

 

 

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音楽教員の年間スケジュールを、「1.音楽科」「2.学校」「3.学年・学級」「4.その他」の4つのカテゴリーに分けて、その概略を紹介しました。

音楽教員の1年間のスケジュールはこちらから

音楽教員が8月にするべき「音楽科のこと」

調律

8月夏休み中に調律があると思います。調律の方がいらした時に、ピアノの状態やリクエスト、使用状況、これからどのように使うかについて話しをして、調律の前後に立ち会う。これが音楽科の大事な仕事です。

例えば、何月に合唱コンクールがあるとか、このピアノは生徒が中心に使うとか、教員が中心に使うとか、そういったことを話したり、ピアノのクセやこうしてほしいという音色やタッチのリクエストだったり、ピアノごとに希望する必要があります。

調律師さんによっては何年も同じ人がその学校に来ていることもあって、ピアノのことを音楽科教員よりも詳しいということもあります。その場合もよく話を伺ったり、こちらからの希望を話したりして、円滑に調律をおこなっていただきましょう。

 

 

授業準備

9月、10月には教育実習生が来ます。教育実習生の授業準備を手伝う、添削するのはもちろんですが、教育実習生の漏れをキャッチアップするのも教員の大事な仕事です。

9月の実習生と10月の実習生が来る間の1週間でどのようなことをするか。自分が直接指導できる回数がとても少ないので、こういったことも事前に計画しておく必要があります。

 

 

合唱コンクールの準備

自分の歌の練習。歌の練習と言っても自分のパートだけ歌えればいいのではありません。私は声種がソプラノですが、ソプラノだけではなくアルト、テノール、バス。すべてのパート練習をします。その上で伴奏を練習したり、伴奏のコードを練習したりします。

全クラスの分を譜読みするのは結構時間がかかりますし、大変です。しかし、経験を重ねてくると同じ曲を歌う…例えば過去に歌ったことがある曲を選ぶ学年やクラスが出てきますので、今年の新曲は数曲という風になってきます。始めの1,2年はちょっと苦しいかもしれません。一気に十数曲の譜読みが必要です。

それから、合唱コンクールの準備は歌だけではありません。9月、10月にクラスで練習をする時にCDやラジカセ、キーボード、それに付随するアダプターやペダルなども準備するのがこの8月です。替えの電池も買っておかないといけないですね。

こういた機材の準備も音楽科の大事な仕事です。クラスの分、きちんとあるか。もしないなら発注をしなければいけません。確認をしておきましょう。

 

音楽室や音楽研究室の掃除

生徒がいない期間は限られていますので、その間に模様替えをしたり、配置換えをしたり、9月以降に使う教材を使いやすい位置に出したり、こういったことをするのも8月です。

また、実習生が9月、10月に何をしたいかによって教材・教具を取り出しやすい所に出したり、掃除をしておくのも大事です。

 

 

 

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音楽教員が8月にするべき「学校のこと」

部活

コンクールに出る場合は本番やその練習。忘れてはならないのは3年生引退後の流れです。引退した後に、例えばお別れ会をするとか、引退式をするとかそういう学校もあると思います。後までのケアが大事です。

 

 

校務

職員会議や日直があるのも8月にすべきことです。職員会議では9月以降の議題について書類…例えば要綱や計画書などを出す必要があります。9月10月におこなわれる文化祭や合唱コンクール、この要綱や細かいことを出すのも8月中に準備をしましょう。

 

原稿書き

色々な出版物や依頼されている原稿を書く、これも8月に時間がある間にしっかり、じっくり推敲を重ねて原稿を書きましょう。

 

 

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音楽教員が8月にすべき「学級のこと」

保護者や生徒の面談を、夏休み前それから夏休みが明ける2学期の前におこなったりします。必要に応じて8月中に面談をおこなう場合は、早め早めのスケジュール組みが大事です。

教室掃除も8月中です。配置換えをしたり、掲示物を整理したりするのも8月中です。

 

 

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音楽教員が8月にするべき「その他のこと」

これがいっぱいあります。

研究会、研修

一番大事なのは教員免許更新講習。8月に集中していることがあるので、しっかりこなしていくことが大事です。

 

 

それ以外の研修や研究会ですが、現職研修会…他校でおこなうものや自校でおこなうこともあります。それから教育学会などへの参加。それから、校内の研究会などです。意外とたくさんあります。

 

コンクールの観覧

もちろん自分の学校が進出すれば参加側ですが、自分の学校が出ない場合は観覧することもとてもいい勉強になります。私はNHKコンクールの東京都の本選を見に行ったり、吹奏楽コンクールの強豪校を見に行ったりしていました。とても勉強になりますし、刺激になります。

 

 

自分の学校のコンクール日はなかなか他の学校をゆっくり観覧することができませんので、まったく別の日に他の学校を観覧するのはすごくいいです。

 

プライベート

お祭り

8月上旬からお盆にかけて、全国各地で様々なお祭りがおこなわれます。そのお祭りにいついくか、どんな順番で行くか。そんなことを考えるにも楽しいです。

野球

これは外せません。野球の観戦は日程や場所があらかじめ決められていますので、いつどこへ行くか決める。これが大事です。

 

 

音楽フェス

Jポップや洋楽のアーティストが一堂に会する音楽フェスは、1回行くと様々なアーティストの演奏を見ることができたり、それを聴きに来るファンの人たち、それからフェスそのものの運営がものすごくおもしろいです。

音楽が人々にどのように好かれているか、聴かれているかを肌で感じられるのが音楽フェスです。参加することをおすすめします

親孝行

帰省や一緒に旅行をするといったことをするのも、この8月だからできることです。

 

 

 

まとめ:音楽教員が8月にするべきこと

学校の先生は8月は暇なんじゃないか。子どもと同じように休みなんじゃないかと思われがちですが、意外と忙しいです。

 

夏休みの準備や研修については以下の記事・動画がありますので、ぜひそちらもご参照ください。
音楽教員のための夏休み準備
音楽教員のための研修の見つけ方

 

先生方も夏休みを充実したものにしましょう。

 

ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽教員が8月にすべきこと」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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