音楽教員が驚いた全国レベルの合唱団での体験(練習時間・練習内容・モチベーション)

音楽教員が驚いた全国レベルの合唱団での体験(練習時間・練習内容・モチベーション) 一歩先ゆく音楽教育(スキルアップ編)
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皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

合唱指導について関心が高い人が多いです。合唱は大切なその学校の行事であり、年間の授業の要ともなるものです。合唱の中でも「全国レベルの合唱」とは一体どういうものでしょうか。

合唱指導では私は全国レベルに行ったことはありません。しかし、プレイヤーとして全国大会に行くような社会人の団体に入っていました。全国大会に出るような合唱とは、どういったものなのかお話ししたいと思います

 

 

コンクールについては賛否あると思います。合唱祭と合唱コンクール。ここには明確な違いがあると私は考えています。コンクールについて賛成する人、反対する人がいることもわかります。ここではコンクールにこだわって話をしたいと思います。

合唱の指導側の観点については強豪校の記事や指導法、またDVDや指導書などが出ていますので、ぜひそちらもご参照ください。この動画は合唱をプレイヤーとして全国大会に行ったその経験から、指導のヒントになること。また、全国大会に出るような合唱団について知ることができます

 

他には合唱指導側として

10分で理解する合唱指導の3つのポイント【学校種・学年・先生の専攻は不問の合唱コンクール対策】
楽器専攻や絶対音がある人が忘れがちな音取りの手順などについて細かく説明しています。
合唱指導にYouTubeを活用しよう!【学校種・学年・先生の専攻は不問の合唱コンクール対策 第2弾】
ボカロが合唱指導に使えるというヒントなども話しています。

こちらもご参照ください。

 

 

 

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合唱団の練習時間

私は社会人団体に入っていました。いろいろな背景を持った人が集まっていました。音楽を専門で勉強してきた人は少数派で、様々な大学の合唱団に所属をしていたという人が多かったように思います。ですので、専門的に声楽を習っていたという人たちが集まっていたわけではありません。それでも、合唱に対する思い・熱意はとても強いものがありました。

基本的な練習量は週1回3時間の練習でした。コンクールの1ヶ月前になると、さらに1日それも10時間ぐらい練習していました。ですので、週に2回13時間くらい練習していたことになります。

コンクールの直前にはホールを借りた練習を1回。そして、コンクールの当日と前日に集中して練習をするという具合でした。部活動などに比べると、練習量は決して多くはありません。それぞれ仕事を持っていて、音楽と関わっていない仕事の方が多いくらいでしたので、週1・2回の練習でした。

 

仕事をしながらの合唱団での活動でしたのでスケジュール管理が重要になりました。私自身の手帳・アプリを活用したスケジュール管理法について「教員のための効率的なスケジュール管理術」で紹介しました。

 

 

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全国レベルの合唱団の練習内容とは?

細かい事はお話しできませんけれども、大雑把に大体どんな練習をしていたかということをお話します。

まずは子音や母音、そういったことを合わせていく練習。それからパートごとのバランスなどを見ていきました。
特に力を入れていたのは「和音」についてです。和音を合わせていくときに、純正律に合わせていきました
「平均律と純正律」という言葉について詳細の説明はここでは避けますが、合唱には純正律が適していると言われます。ですので、純正律のハーモニー、和音を組み立てていきました。

純正律を作るために「ハーモニーディレクター」という機械を使います。一見、電子キーボードのようですけれども、1台10万円以上もする精密機械です。それを使ってハーモニーを1つひとつ丁寧に純正律にしていきました。また、その純正律の和音をハーモニーディレクターに合わせて歌うだけではなく、自分で聴き取ってそれを再現するという力も磨かれていきました。耳や体で純正律を覚えていくのです。そういった練習に、時間を割いていきました。

平均律と純正律の違い。また、それを聴き分けられるかという動画は他にYouTubeでいろいろ出ていますので、ぜひトライしてみてください。

それからハーモニーを作るときには、倍音を聴いたり、倍音を鳴らすということもしていきました。「倍音」についてもここでは詳細を避けますけれども、倍音も作っていく、それを聴き取るという練習を積み重ねていきました。これもすぐにできるものではありません。時間をかけて何度も何度も何度も、練習をします。

これが全国レベルの練習です。

 

学生時代は合唱の強豪校に通学していました。「【合唱の強豪校とは?】学校による合唱指導の相違点」の動画では、合唱強豪校が一般的な学校と異なる点を紹介しています。

 

 

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所属する合唱団員のモチベーションとは?

合唱をプロとしてやっているわけではなく社会人の人たちが集まって作る合唱団ですので、モチベーションはとても大事です。

もちろん「全国1位を獲りたい」というその気持ちは根底にあり、また遠い目標でもあります。その「全国1位を獲りたい」という目標がありながらも、しかしそこには「良い音楽を作りたい、奏でたい」という願望、それから「自分たちの納得する音楽を作りたい」「お客さんを楽しませたい」「指揮者・指導者のリクエストに応えたい」そういった気持ちがあったと思います。

実際に演奏した後、まだ賞が発表される前に自分たちが「この演奏が良かった、納得できた」と思った時には、自然と賞がついてきたように思います。

このようにモチベーションを保ち続けること…プロではないので、そういったこととても大事でしたし、全国を目指す団員たちのモチベーションはとても強く高いものだったと感じます。

 

好きな音楽を趣味とするか/仕事とするかの違いについて「趣味の音楽・仕事の音楽はこんなに大きく違う」でお話しました。

 

 

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まとめ:音楽教員が驚いた全国レベルの合唱団での体験(練習時間・練習内容・モチベーション)

私はプレイヤーとして全国レベルの合唱に関わりましたが、指導で全国レベルにいけたかというとそこはできませんでした。やはり自分がするのと生徒にさせるのでは、大きな差があります。しかし、自分の合唱指導に自信を持てたり、その先を見て指導ができたこと。これは活用できたと思います。

 

音楽のコンクールに出場するに当たって、顧問が著作権を理解することが必須と言えます。「部活動・コンクールでの著作権を理解する(Nコン・合唱コンクール・吹奏楽コンクールの事例)」で詳しく解説しました。

 

自分が演奏するだけではなく、聴いたり触れたりすることもとても大事だと思いますので、ぜひやってみてください。

 

ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽教員が驚いた全国レベルの合唱団での体験(練習時間・練習内容・モチベーション)」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

元東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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