【教育実習生・指導教員の先生必見】実習前から実習後までのポイントを解説した教育実習ガイド公開中

【視聴者の質問③】音程が取れない子ども・教材研究のコツ・有効な言葉かけ(全4回)

【視聴者の質問③】音程が取れない子ども・教材研究のコツ・有効な言葉かけ(全4回)一歩先ゆく音楽教育(雑談編)
一歩先ゆく音楽教育(雑談編)
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中学校音楽の教育実習ガイドを公開中!

【中学校音楽の教育実習生・実習生を受け入れる指導教員の先生へ】
指導教員の経験を踏まえて、実習前から実習後までの中学校音楽の教育実習のポイントを網羅的に紹介します。また、所属学部・専攻別の実習生へのアドバイスも必見です。

【科目問わず全ての教育実習生へ】
教育実習中の心得(STEP2)・教育実習が終わったら(STEP6)は必見です。
指導教員の先生へのお礼状のマナーや実習校でのマナーなど、実践的知識を紹介します。

中学校音楽の教育実習ガイド(実習前から実習後までのポイントを解説)

音楽教員歴10年の原口直です。

今日は皆さんからいただいた質問に答えます。(3回目/全4回)

 

 

教材研究のコツは何か?

Q1.実習でやることはまだ決まっていないのですが、教材研究を始めたいと思っています。教材研究についてコツ等があれば知りたいです

 

再生リスト【教育実習編】の動画にもありますが、好きなことをやるのが一番良いです。

 

広く浅く好きなことを調べていくと、何か「これを伝えたい」「これを教えたい」「これを学んでほしい」というものに引っ掛かります。それを見つけたら深く掘り下げればいいので、まずは広く知っていくのが大事です。

自分が好きでないことはなかなか教えることができません。興味があることをまず調べてみるといいです。

 

【教育実習生必見】指導教員が教える音楽の教材研究のやり方のコツ」で詳しくお話していますが、教材研究は100やっても授業で活かせるのは2か3です。それくらいたくさんの教材研究をして何が授業に良さそうか、何が子どもたちに向きそうかを考えるのが大事です。

 

 

音程が取れない生徒の適切な指導方法

Q2.授業内で音程が取れない子が出た場合の適切な指導方法について知りたいです。

 

音程が取れない子は必ずクラスにいると考えていてください。その背景は必ずしも全員同じではないと思ってください。

もしかしたらその日その時に調子が悪いだけかもしれません。声変わりや風邪など自分ではどうしようもないことで音程が取れないのかもしれません。自分が音程が取れていないことに気づいているかもしれないし、気づいていないかもしれないので配慮が必要です。

何よりも、その子が音楽によってプライドを傷つけたり、周りに茶化されたりしないことが大事です

 

生徒への言葉かけで教員が気を付けたいこと(生徒へのNGワードとは?)」の動画のなかで、知識や配慮なく生徒に対して言ってはいけないNGワードを紹介しています。音程が取れない子どもへの言葉かけではどのように気をつける必要があるかも解説しています。

 

私がしていたことは、1つ目は授業が終わった後、まったく関係のない時間でその子を呼んで丁寧に指導しました。もちろんその時も「あなたは音程が取れていないから来い!」ではなく、一緒に練習するために呼ぶということもしました。

変声期の場合は時が解決することがあるので、気長に待ってあげる。歌がうまい子・音程が取れている子がクラスにいるので、その子の隣で歌えるようにしたり、その子の音程を聴くといいとアドバイスしたりしました。

所謂、音痴の指導に関する本から情報を得るのも大事です。雑誌『教育音楽』等にも対策はよく掲載されているので、研究をした上でその子に向き合ってあげてほしいです。

大事なのは、その子を音楽を嫌いにさせないこと、プライドを傷つけないこと、周りにわかるような指導をしないことが大事です。

 

 

学校での楽器の取り扱いの注意点

Q3.学校楽器の扱い方で気をつけるべきことなどについて

 

いくつか種類があります。生徒誰でもが触っていい楽器・部活動の生徒だけが触っていい楽器・生徒全員が持っている楽器など区分が分けられます。

4月の授業の始めで授業規律できちんと伝えることが大切です。どの楽器には、どういう子が触っていい、どういう指導を受けてないと触ってはダメときちんと伝えておきましょう。全体の指導時は指導を統一して、毎回同じように説明することが大事です。

 

動画「中学校音楽における授業規律の指導方法」において、授業規律の項目の1つとして「楽譜と楽器の扱い」を取り上げてお話しています。

 

 

生徒とのコミュニケーションで注意すべきこと

Q4.子どもたちとのやりとりで特に気をつけなければならないこと

 

言葉や言葉づかい、これに配慮が必要です。配慮なく言ってはいけない言葉・汚い言葉・罵る言葉、これは教員は発してはいけないと思っています。

 

『人権教育・啓発白書』の中から、子ども・障害のある人・インターネットによる人権侵害の3つについて「【教員が知らなければいけない人権】まずは目の前にいる『子ども』!」という記事の中で解説しました。

 

子どもを子ども扱いしないのも中学校においては大事だと思っていました。

音楽に関しては、教える立場・教わる立場ですが、子どもから学ぶこと・学ばせてもらうこともたくさんありますので、他の分野では子どもたちの方が知識や技術があることもあります。なので、いつも上からにならないようにするのが必要です。

友だち感覚にならないのも大事です。教える立場・教わる立場を明確に分ける。その上で敬語を使う、授業では「ですます調」、普段は呼び捨てでも授業では「さんづけ」などすみわけが必要です。

 

 

生徒からの難しい質問に対する対処法

Q5.子どもたちに言われて困った質問

 

わからないこと・できないことは教員にももちろんあります。

例えば、男声パートを出すのは女性の先生には難しいですし、調べていないことや知識のないことを聞かれた時ももちろん答えられません。その時は素直に「できない」「今はわからない」と言い、次までに調べて答えを伝える、または「調べたけどわからなかった」と伝えるのが大事です。

変にごまかしたり、ウソをついたりするより、この方が誠実な対応ですので、困った時は困ったと共有することや「いい質問だね」と言うなどの対応が必要です。

 

困った質問への詳しい対処方法については動画「『なぜ音楽を勉強しなきゃいけない?』と聞かれても大丈夫!生徒からの困った質問への答え方」の中でもお話しました。

 

 

生徒への有効的な声掛け・言葉かけ方法

Q6.どのような声掛けが子供にとって有効なのか

 

なるべくポジティブなことを言うようにしました。部活動やレッスンの指導はできていないことを指導されるのが多いです。授業の場合は、できていないことと同じくらいできていることも言ってあげるのが大事です。

例えば合唱では歌ったあと「ここがダメだ」「あれをこうしろ」といいがちですが、やってできていることをきちんと褒めてあげるのが大事なので、ポジティブな声かけが大事です。

 

 

教員のアドリブ力の重要性

Q7.授業は生ものであって、一つとして同じ授業は作れないとお聞きしてアドリブ力なども試されるのは怖いです。

 

アドリブの力は大事です。こちらが発信すること、与える情報がまったく同じでも生徒の反応は授業やクラス、環境によってまったく違ってきます。それに対する返す言葉は、いろいろなパターンを準備しておくのが大事です。

始めは返すのがすごく難しいですが、回数や経験を重ねるとできるようになってきます。アドリブがすごいのはお笑い芸人さんです。芸人さんのトークや複数で話しているトーク番組・バラエティ番組は学べる要素があるので聞き流しでもいいので、色々なトーク番組を観るといいと思います。

 

 

教育実習の合格ラインとは?

Q8.教育実習生の合格ラインとは何かについて知りたいです。

非常におもしろい質問です。

教育実習生には成績が出ます。教材研究、学習指導案、授業の内容等の成績です。それ以外の合格ラインということであれば、授業を楽しんで生徒と一緒に授業をおこなえれば合格だと思います

自分のやりたいことを突っ走ってやるとか、置いてけぼりにするのではなく、生徒の反応を受けて、そして自分の言いたいことを言って、また生徒の反応を受けて、自分の言いたいことを言って…というキャッチボールがきちんとできている授業は、合格だと思います。生徒と共に授業をできているなと思えば合格と言えます。

 

指導教員が話す教育実習の合格ライン【大学・生徒・指導教員の視点からの評価】」の動画では、「教育実習の合格とはどういうことなのか?」また「何ができるようになればいいのか?」、こういったことにお答えしていきます。

 

ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「【視聴者の質問③】音程が取れない子ども・教材研究のコツ・有効な言葉かけ(全4回)」も是非ご覧ください。

この記事を書いた人
原口直

Google認定教育者/東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

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原口 直の一歩先ゆく音楽教育

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