【こちらをクリック】教員・学校のための著作権研修のご案内しております

音楽教員が4月にすべきこと(免許更新・調律予約・Nコンも…始め良ければ全てよし)

音楽教員が4月にすべきこと(免許更新・調律予約・Nコンも…始め良ければ全てよし) 一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
本サイトはアフィリエイトプログラム等による収益を得ています
PR

皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

今日は4月にすべきことについてお話をします。

いよいよ4月、新年度が始まりました。学校の場合は4月から“徐々に”忙しく活発になっていくというよりも、4月が最も忙しく活発な時期とも言えます。それぐらい4月というのは学校にとって、とても大事な時期とも言えます。授業もそうですし学級もそうです。

この4月どんなことをするのか、どんな準備をするのかによってこの1年が決まると言っても過言ではありません。

この動画では4月にすべきことを4つに分けてお話しします。
「1.音楽科」「2.学校」「3.学年・学級」「4.その他」この4つです。

この動画の他には【音楽教員のための月刊すべきこと】という再生リストとして全ての月の音楽科教員としてすべきことを網羅した動画がアップされています。ぜひご活用ください。

 

 

PR

音楽教員の年間スケジュールを、「1.音楽科」「2.学校」「3.学年・学級」「4.その他」の4つのカテゴリーに分けて、その概略を紹介しました。

音楽教員の1年間のスケジュールはこちらから

4月にすべき【音楽科のこと】

音楽の副教材選び

発注があります。これはすぐに求められることですので、事前の準備が必要です。副教材については他の動画「音楽の副教材の選び方」も上げていますので、選び方など参考にしていただければと思います。

 

 

私の場合は合唱曲集やファイルを買っていましたので、その曲集を選ぶ。そして部数、生徒数も把握してすぐに教材屋さんにお願いをすること。
そしてその前にまず、どんな教材…いくらぐらいのものを買うのかということを、担当の先生や管理職に報告をしなければいけませんので、そういった手続き。そして実務的な発注などがあります。

ファイルに関してもいろいろ試行錯誤を重ねながら選んできました。最終的にはB5版のサイズの2つ穴のファイル・プラスチックの物になりました。

私は音楽室に机を置いていませんでした。ですので、何か生徒がものを書くときにボード代わりになるようにプラスチック製にしました。紙のものも使ったことがあるんですけれども、ボードにするには少し弱かったり1年間使うと結構ボロボロになってしまうのでプラスチックのものを使っていました。またB5版にすることで、今後全ての資料や楽譜をB版にする必要があります。

 

音楽室にあると助かる物、これから学校の予算を有効に使うならこれを買ってほしい・揃えてほしいというもの、予算の計画を立てるときに頭にあると良いよというものを「【3つを厳選】音楽室に常備したい便利グッズの紹介」で紹介しています。

 

いろいろな先生が工夫をしていますので、様々な先生の実践を見てみてもいいと思います。
またファイルの色など工夫についてもありますので、副教材の動画「音楽の副教材の選び方」もあわせてご覧ください。

 

Nコンに出る場合は課題曲と自由曲の選定を

合唱のNHKコンクールがそろそろ動き始めます。『NHK全国学校音楽コンクール』この課題曲、自由曲これの選定や練習が始まります。部活動の場合はもう課題曲を練習し始めているかもしれませんが、新入部員が入る。もしくは授業内で行う場合には課題曲の準備が必要です。

また出場する生徒によって、混声合唱にするのか女声・男声合唱にするのか/3部合唱なのか4部なのか/アカペラなのか伴奏付きなのかなどなど、様々な自由曲の選定の基準があります。それを整理し始めるのが4月です。
申し込みも迫っていきますので、課題曲の準備と自由曲の選定、ぜひこの時期に始めてください。

 

どの校種・学年でも活かすことができる合唱指導の基本について「10分で理解する合唱指導の3つのポイント【学校種・学年・先生の専攻は不問の合唱コンクール対策】」で解説しています。

 

年間行事計画を踏まえてピアノの調律時期を決めて依頼する

調律のお願い。これも4月中に私はやっておきました。いつも同じ業者の方に頼んでいましたので「今年も8月頃、この日この曜日にお願いします」ということを予め言っておきました。

4月になると学校の年間行事計画というのが出されます。ここでは4月から年度分すべてのスケジュールが出ますので、必然的に調律ができる時期も決まってきます。
「近づいてからでいいや」と思うとうっかり忘れてしまいますので、私は8月に調律があっても4月にもうお願いをしておきました。

そして「私が忘れるかもしれないので、近づいたら連絡をください」とちょっとお願いをしておくと安心です。この調律のお願いも意外と大事なことです。

 

学校においての調律師さんの役割は一般のイメージとは少し違います。「【学校を支える人】音楽教員のための調律師との付き合い方」の動画では、調律師さんの役割と有効に活用する方法をお話しています。

 

行事運営(入学式・運動会がすぐの場合は要注意!)

入学式はもちろんのこと新入生歓迎系の行事・運動会などが迫っている場合もありますので、音楽科の出番。そして授業の内容との連携も大事になってきます。

 

以上が音楽科として4月にすべきことです。

 

 

PR

4月にすべき【学校のこと】

教員自身の業務目標の設定

年度初めに目標、そして年度末にその振り返りを出しますけれども、その目標を立てるのがこの4月です。他の色々な校務に忙殺されて忘れがちですが、こういった書類関係はきちんと〆切通りに出すと良いです。

 

他の業種の社会人同様に教員にも通信簿があります。教員の目標管理はどのように行うのかを「【教員の通知表】教員はどのように人事評価されるのか(評価項目と目標管理シートの内容)」の動画で解説しています。

 

公開研究会(6月)に向けての準備

その内容の詰め・カウントダウンもこの時期からを行っていきます。
4月5月は授業が変則的になってしまうこともありますので、必ず6月の公開授業までに「4月5月で何回授業があるのか」ということをカウントダウンしていかなければいけません。

また内容についても指導助言の先生と連絡を取り合ったり、助言をいただいたり、また必要であれば取材に行ったりということをしなければいけません。公開研究会6月にある場合はこの時期からきちんと見通していきましょう。

 

学校行事に向けての練習(国歌・校歌・ブラスバンド部)

音楽科としてもそうですし学校としても大事な入学式や始業式。入学式については他に動画「音楽教員のための入学式準備(服装・ピアノ・曲の準備、大丈夫?)」をアップしていますので、そちらも併せてご覧下さい。

 

 

入学式での国歌それから校歌。そういった演奏やブラスバンド部や合唱部などの演奏があったりということで、音楽科は学校行事にも大忙しです。きちんと計画を立てて絶対にミスができない国歌や校歌の練習をきちんと時間を取って、しておきましょう

それから新入生歓迎会などがある場合。ここでも部活動紹介などがあったりします。音楽関連の部活動の顧問の場合は、新入生ゲットはとても大事な項目です。魅力をきちんと伝えることや吹奏楽部や合唱部などの良さ。そして不安に思っていることを解消できるような新歓が大事です。

 

伝統を重んじたり前任者のやり方だったり、そういった自分のコントロールし得ないことで悩んだりすることがあるのが部活です。「音楽教員のための部活動の持ちかた(負担を減らすための工夫とは?)」の動画で、どのような点に注意して部活動を持てばいいのか、特に初めに気を付けたい部分を解説しました。

 

それから近年では、春に運動会を行う学校も多いと思います。運動会ではブラスバンド部などの演奏があったり、また校歌を全員で歌うということもあると思います。校歌を全員で歌うということは、1年生に1ヶ月で暗譜で歌わせられるように指導しなければいけません。

校歌の指導についても他の動画「音楽教員のための校歌指導の3つのポイント」にアップしてますので、ぜひそちらもご覧ください。校歌の指導は教員が飽きては絶対にいけません。毎年新鮮な気持ちで校歌指導を行うと良いでしょう。

 

 

学校の教科予算の使いみちをどうするか

学校の教科の予算こういったものが提示されたりしますので、自分の教科に必要なもの…短期的なものや長期的なもの。音楽科はとてもお金のかかる教科です。1つひとつのものが高い!
特に楽器や機材。これは高価なものが多いですので、必ず長期的な視野を持って考えておくといいですし、管理職や事務の方に相談をするということが大事です。

私は和太鼓を買うのに非常に苦労しました。和太鼓はとても高いものですし、いっぺんにたくさん買うこともできませんので、「いつ欲しいのか」「なぜ必要なのか」「どのように手に入れるのか」こういったことを長期的に計画して相談をしておきましょう。

 

2021年から完全実施される新指導要領に即した和楽器の指導・生活と社会に関わる音楽・口唱歌について知りたい方は「【音楽の新学習指導要領】中学校音楽科における和太鼓の授業実践例(和楽器指導)」をぜひご覧ください。

 

全国学力・学習状況調査の日程を確認する

中学3年生を対象とした全国学力・学習状況調査もあります。こういったことで授業が潰れてしまったり、また監督に入るということもありますので、中学3年生該当の担任の学年ではなくても、日付をきちんと知っておく、また運営の方法なども知っておくというのが大事です。

 

以上が学校としてすることです。

 

 

PR

4月にすべき【学年・学級のこと】

【学年のこと】修学旅行や遠足が春の時期に実施されることも

修学旅行や遠足を春の時期に行う学校もあると思います。
修学旅行…自分が引率する場合もあるでしょうし、自分は引率をしなくても授業がその間なかったりしますので、きちんと日程を把握します。遠足についても同じです。

修学旅行については「教員のための修学旅行のかばんパッキング術(しおり・まゆ毛・トイレ・スリッパの役立つ小技も紹介)」や「修学旅行中の教員の夜のお仕事…」などの動画にしていますので併せてご覧下さい。

 

 

【学年のこと】保護者会に向けて準備すること

これは学年の保護会・学級の保護者会。そしてさらに部活動の保護者会などもあると思います。
保護者会の際には自分を信頼してもらえるように、短時間でも自分のことを分かっていただける自己紹介や理念、そういったことを紹介できるようにしておくといいと思います。

 

私の10年の教員生活の中で経験してきた保護者対応について「教員のための保護者対応の3つのポイント【保護者と良い関係を保つには?】」でお話ししました。これを見ると保護者に対する考え方・対応の仕方の一例がわかると思います。

 

【学級のこと】住所変更

こういった細かな事務手続きも必要になってきます。

 

【学級のこと】学級経営

音楽科が担任を持つ場合についても動画「音楽教員が学級担任を持つ際の3つのポイント」にしていますのでそちらもご覧ください。音楽科の担任というのは意外と色々な事に気をつけなければいけなくて大変です。あらかじめ気をつけるべきことを知って、学級経営・学級づくり・学級開きをしていきましょう。

 

 

 

PR

4月にすべきこと【その他】

教員免許更新講習の受講スケジュールを組む

この申し込みが必要な場合、4月から動いておくといいでしょう。教員免許更新講習は該当の年がありますので、自分が何年に該当しているのか。まず把握するところからです。

2021年4月時点で免許の更新には30単位。必修で12単位・選択18単位が必要になってきます。だいたい5万円ぐらいの費用も必要です。人気の講習はあっという間にいっぱいになってしまうということもあるようです。
また時期も選ばないと、自分がいつ参加できるのか、また遠方に行かなければいけないということもあるでしょう。この計画も大事です。

特に音楽科の場合、夏休み中にコンクールがあったり部活動があったりということもあると思います。免許状の更新講習を優先的に今のうちにスケジュールに組んでしまいましょう。

 

先生にとっての夏休みとは?「教員のための夏休みの準備(学校の先生は何をしているのか?)」の動画でお話しました。ずっと休めるわけではないですよ。

 

週案や手帳でスケジュール管理を始める

新しく週案・手帳などを持ち始めるのは4月です。まっさらな手帳をどのように使うのか、こちらも「教員のための効率的なスケジュール管理術」の動画でお話をしています。スケジュールを書くのはもちろん、ToDoリストや私は表紙の裏に学習指導要領の音楽科の目標を書いたりしていました。

 

 

いろんな先生が週案の使い方・手帳の使い方にこだわりを持っていますので、ぜひ周りの先生やベテランの先生・同じ教科の先生・同じ学年の先生にどのように使っているのか見せていただくと良いでしょう。

 

これらがすべきことその他です。

 

 

まとめ:音楽教員が4月にすべきこと(免許更新・調律予約・Nコンも…始め良ければ全てよし)

今日は4月にすべきこと、4つの項目に分けてお話しをしました。

始めが肝心なのは対生徒だけではなく、対先生方や対学校・そして対業務ともなります。4月にどのように過ごすか準備をきちんとしてスタートダッシュを切りましょう。

 

記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽教員が4月にすべきこと(免許更新・調律予約・Nコンも…始め良ければ全てよし)」も是非ご覧ください。

ネットや本の情報・専門家への問い合わせでは解決しないことありませんか?
公立・国立の学校現場を知っている経験を生かして、机上の理論と学校現場の皆さんとをつなぎます。現実的に学校での対応が可能な施策を一緒に考えましょう。

▶研修のご依頼・ご相談はこちらの問い合わせページから受け付けています。
▶その他のご相談・ご質問はこちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

原口直をフォローする
PR
原口直をフォローする

コメント