4月は、学校の一年の中で最も準備と判断が集中する時期です。
この記事では、音楽科教員が4月にすべきことを「音楽科」「学校」「学年・学級」「その他」の4つのカテゴリに分けて整理します。初任者の方にはスタートの地図として、経験者の方には見直しのチェックリストとして活用していただければ幸いです。
音楽科として4月にすべきこと
副教材の発注
4月に入ってすぐ求められることのひとつが、副教材の発注です。生徒数を把握し、使用する教材とその金額を事前に管理職や担当の先生に報告してから発注の手続きを進めます。
副教材の選び方については別動画でも取り上げています。ファイルについては、音楽室に机を置かない場合を想定してボード代わりに使えるプラスチック製のB5判2穴ファイルが実用的です。B5判に統一すると、以降の資料や楽譜もすべてB版で準備する必要がある点も頭に入れておきましょう。


NHK全国学校音楽コンクールの準備
NHKコンクールの課題曲・自由曲の選定と練習は、4月から始めるのが理想です。部活動では新入部員の加入前から準備が進んでいる場合もありますが、授業内で取り組む場合は特に早めの対応が必要です。
出場する生徒の構成(混声・女声・男声・三部・四部・アカペラ・伴奏付きなど)によって自由曲の選定基準が変わりますので、4月のうちに整理を始めましょう。申し込みの締め切りも早いため、この時期を逃さないことが大切です。

調律の手配
ピアノの調律は、4月に年間行事計画が出された段階で業者への連絡を済ませておくことをおすすめします。「夏休みのこの日にお願いしたい」と早めに伝えておくことで、直前の予約忘れや業者の空き状況に左右されるリスクを減らせます。業者に「近づいたらこちらからも連絡ください」とお願いしておくと、さらに安心です。

行事との連携
入学式・新入生歓迎会・運動会など、4月前後に集中する行事では音楽科が関わる場面が多くあります。国歌・校歌の演奏と指導は絶対にミスが許されない場面ですので、きちんと練習時間を確保しましょう。校歌の指導については別動画で取り上げていますので、あわせてご覧ください。
行事に必須の国歌・校歌の指導については以下の動画・記事で紹介しています。


学校として4月にすべきこと
業務目標の設定
年度初めには業務目標を設定し、年度末に振り返りを提出します。他の校務に追われて後回しにしがちですが、締め切り通りに提出することを習慣にしておくと信頼につながります。

予算の長期計画
音楽科は楽器や機材など高額なものが多い教科です。4月に教科予算が提示されたタイミングで、短期・長期の両面から何が必要かを整理しておきましょう。
「いつ、なぜ、どのように調達するか」を管理職や事務の方に早めに相談しておくことが、後々スムーズな予算確保につながります。
全国学力・学習状況調査への対応
4月には中学3年生を対象とした全国学力・学習状況調査があります。担当学年でなくても、日程の把握と監督業務の確認をしておきましょう。
学年・学級として4月にすべきこと
修学旅行・遠足の日程確認
春に実施する学校では、修学旅行や遠足の日程が授業計画に影響します。引率する場合もしない場合も、授業が入らない日を把握しておくことが必要です。


保護者会での自己紹介
4月には学年・学級・部活動それぞれの保護者会があります。短時間でも自分の理念や人柄を伝えられる自己紹介を準備しておくと、信頼関係の構築がスムーズになります。

学級担任としての事務手続き
学級担任を持つ場合、住所変更などの細かな事務手続きも4月に発生します。音楽科が担任を持つ場合の注意点については別動画「音楽教員が学級担任を持つ際の3つのポイント」で詳しく取り上げていますので、そちらもご覧ください。

その他、4月にしておきたいこと
週案・手帳の使い始め
新しい週案や手帳を4月からスタートさせます。スケジュール管理だけでなく、ToDoリストや学習指導要領の目標を書き込むなど、自分なりの使い方を工夫してみてください。周りのベテランの先生に使い方を見せてもらうのもよい方法です。

教員研修に関する情報収集
なお、2022年7月に教員免許更新制度は廃止されました。現在は各自治体や学校が定める研修制度に移行しています。自分が受けるべき研修や記録・管理の方法については、勤務する学校・教育委員会の最新情報をご確認ください。
まとめ:4月の過ごし方が一年を決める
4月は、生徒との関係だけでなく、同僚・管理職・保護者・業者との関係も同時に動き始める時期です。準備をきちんとして新年度のスタートダッシュを切ることが、その後の一年の余裕につながります。焦らず、でも抜けなく。4月をうまく乗り越えていきましょう。
よくある質問
Q. 副教材はいつまでに発注すればよいですか?
A. 4月に入ってすぐ求められることが多いため、前年度のうちに候補を絞っておくのが理想です。発注前に金額と種類を管理職に報告する手順が必要なため、早めの準備をおすすめします。
Q. NHKコンクールの準備は部活動だけの話ですか?
A. 授業内で合唱に取り組む場合にも関係します。出場形態(混声・女声・三部・四部など)によって自由曲の条件が異なるため、4月のうちに方針を決めておくと安心です。
Q. 調律はいつ頼めばよいですか?
A. 4月に年間行事計画が出た段階で、夏休みの調律を業者に依頼しておくことをおすすめします。直前では希望の日時に入れないこともあるため、早めに声をかけておきましょう。
Q. 音楽科が学級担任を持つ場合、特に気をつけることはありますか?
A. 教科の授業と担任業務が重なるため、スケジュール管理が特に重要になります。詳しくは「音楽教員が学級担任を持つ際の3つのポイント」の解説動画をご覧ください。
公式情報の確認について
NHK全国学校音楽コンクールの課題曲・申込締め切りなどの詳細は、毎年NHK公式サイトで発表されます。動画収録時点の情報と変わっている場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
この記事は、動画「4月の学校は何から始める?音楽科教員のスタートダッシュ完全リスト」をもとに作成しました。







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