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【三者面談前の先生方へ】教員の語る三者面談《教員編》(日程調整のコツ・世間話に終始しないように)

【三者面談前の先生方へ】教員の語る三者面談《教員編》(日程調整のコツ・世間話に終始しないように)一歩先ゆく音楽教育(スキルアップ編)
一歩先ゆく音楽教育(スキルアップ編)
この記事は約11分で読めます。

皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

今日は三者面談について教員向けをお話しします。三者面談三部作。教員向けのほかに子ども向けと保護者向けこの3本を同時に発信します。

 

 

三者面談は教員にとっても、大事なイベントの1つです。
三者面談の「スケジュール組み」から「どのような話題を振るのか」。また「聞くことそしてこちらから伝えること」など様々なことを想定して、三者面談の準備実施をしなければいけません。
そして忘れてはいけないのが三者面談の後にする「フォロー」です

この動画ではどんな準備をして三者面談を実施すればいいのか。意外と見落としがちなアフターフォロー(事後)に関することについてもあわせてお話しします
また子どもや保護者で、「教員は何を考えているのか?」「どんな目的で三者面談をしているのか?」ということが知りたいという方も、この教員向けをご覧下さい。

 

この動画の他には、

教員のための保護者対応の3つのポイント【保護者と良い関係を保つには?】
保護者は学校よりも子どもと長く過ごしている存在です。子どものことをよく分かっていますし、学校を卒業して以降もずっと子どもの成長を見守っていく。その保護者の方とどのように関わったらいいのかというお話をしています。強力な協力者であるということ。こちらを具体的にお話ししています。

 

音楽教員が学級担任を持つ際の3つのポイント
音楽科教員が担任・学級担任を持つ場合に気をつけること。音楽科の教員は、授業ではたった週に1回しかクラスの子たちに関われません。その短い中でどのような信頼関係を築いていけばいいのかその工夫。まだ合唱コンクールでの振る舞いや対策についてもお話ししています。

 

併せてご覧ください。

 

 

三者面談の日程調整のやり方

まず私が心がけていたのが「早めに決めて、早めに通知する」です。
少なくとも1ヶ月前には必ず通知を出すようにしていました。

逆の立場になればわかると思います。「もし自分が保護者なら…」「教員の仕事をしながら子どもの面談に行くなら…」と考えた時に、最低でも1ヶ月ぐらい前までにはスケジュールを把握しておきたいものです。

教員が平日の昼から夕方にかけて、自分の子どもの学校に15分のために行くというその重さがよくわかるのではないかなと思います。学校の仕事は授業だけではありません。もちろん校務や生活指導・部活動などもあります。その逆を考えた時に、「15分学校に来て頂く」という事を考えましょう。

特に企業においては企業はスケジュールがとても大事です。企業は学校よりも「時間がお金だ」という考えがとても強いですので、その分スケジュール管理を徹底している会社が多いのです。

 

【教員の働き方改革】残業時間を減らすための教員の1日の時間の使い方」「教員のための効率的なスケジュール管理術」の動画で、時間に追われがちな教員の仕事を効率化するヒントを紹介しています。あわせてご覧ください。

 

日程調整にデジタルツールを活用するのも一案

現在はデジタルも充実してきていますし、それを学校に取り入れているというところも多いかと思います。スケジュール調整ではこのデジタルがとても強力な味方になります。

Googleのスプレッドシートやフォームなどを使う。またその表などを共有することで、スケジュールは一気に組みやすくなったのではないかなと思います。まだそこまで使いこなせていないという場合でも、集計するだけ、またその希望を集めるだけでもデジタルで使うことができれば、だいぶ業務の効率が上がるかなと思います。

まだデジタルをあまり活用しておらず、紙で確認して、紙で回収をして、紙で周知するという場合もあると思います。その場合にも、教員側はデジタルをうまく活用しながらスケジュールを組んでいきましょう。

 

学校現場でITツールを活用したい教育実習生の方・教員の方には、時間が許せばGoogle認定教育者の試験を受けて頂きたいと思っています。試験内容の詳細は「Google認定教育者試験とは?【レベル別難易度・試験問題・勉強法】」で解説しています。

 

三者面談の日程調整を私はどうやったか(2つのポイント)

私がスケジュールを組むときに気をつけていた点です。
まずは話が長くなりそう。これはこちらの話が長くなりそうもありますし、保護者の方が話が長くなるかもなという方には、2コマ以上取るとかその人の後ろを空けておくとか、そういった配慮をします。

それから「最後の1人が集まるまでは組まない」ではなく、回収できた人からどんどん組んでいくというのがコツです。私は出すのが早い人は希望の日時に当てはめられるというのは特権だと思っていましたので、集めた人からどんどん組んで行って後で調整をしていくという形にしていました。
〆切を守らないなんて言語道断です。〆切が過ぎたら1人2人出ていなくても、出された分でスケジュールを組んで周知するいうのが大事です。

もちろん〆切を過ぎた後に出してきた場合は、理由をきちんと聞いてあてはめてあげますけれども、全員揃うまで待ったり、全員揃ってから組み始めるというのは非効率かなと思います。
スケジュールを組む際に参考になさってください。

 

 

三者面談の内容(どこを見る?何を聞く?どう話す?)

面談前に教員が準備すること

三者面談で話す内容・聞き出す内容については、学年で連携をして「この内容を話そう・聞こう」という打ち合わせがあります。担任が世間話をして終わりというわけではなく、非常に計算されて綿密に組まれて、そして内容を決めていくのです。

この学年会が終わったら、私は「聞くことリスト・伝えることリスト」を作っていました。漏れのないようにするためです。

また三者面談をするにあたって、面談をする教室・会場作りの仕方。また三者面談に持っていく道具のあれこれ。それからコックピットのように教員が座る机・椅子にどのように何を配置するかというのは、ベテランの先生方が様々な哲学や経験を持っています。許可をとって少し見せていただいたり、アドバイスをもらったりしてください。

私は文房具一式、付箋やクリップは欠かせませんでした。後で確認することや質問事項、あとでチェックすることなどは必ず付箋を使って漏れのないように記録をしていました。また生活指導用の1冊のノートを作っていました。1冊のノート、1人見開き1ページずつに、その子の記録を書くというのをやっていました。

先生によって、また校種や学年によって様々な生徒の情報の管理の仕方、三者面談のコックピット作りがありますので、ぜひ色々な先生から話を聞いてみてください。

 

音楽の先生の戦場とも言える音楽室を、授業しやすい快適な空間に作るコツは「音楽教員のための音楽室の作り方【快適な音楽室作りのヒントを紹介】」で私の事例を紹介しています。

 

三者面談の時間が長くならないように気をつける

それから三者面談といえば「長くなる」という傾向があるかもしれません。

この長くならないようにするために私は工夫をしていました。長くなる原因は見通しがお互いに持てないからです。私は面談の最初に「今日はこれをお話しします」という項目と時間を提示していました。「5つの内容、この順番で話します、全て話し終わって15分です」というのをお互いに確認しておくと、見通しが立ったり順序立ててしゃべることができたりということができます。

こういったちょっとした工夫で、面談時間を守ることができます。当然後の人たちからの批判もなくなりますので、ぜひ活用してみてください。

 

私は、民間企業勤務を経て東京都の教員採用試験を受験し学校という場に入りました。教員という仕事に就いた当初は、「時間」「お金」「社会」の考え方に違和感を感じました。詳しくは「カルチャーショック!民間企業の会社員から学校教員へ転職して驚いた3つのこと」でお話しました。

 

教員が三者面談で注目すべきは保護者と子どもの「関係性」

それから面談の内容について、聞くことや伝えること事務的なことももちろん大事ですが、最も大事なことは子どもと保護者の関係性を見ることです。この関係性さえわかれば、三者面談は成功と言ってもいいと思います。

 

子どもの様子・保護者の様子の観察ポイント

例えば子どもの様子。

普段の様子と全然違う、普段はとっても活発でよくしゃべるのに三者面談の時は黙ってしまうとか。保護者との距離感…それは心の距離感や物理的な距離感。そして視線を合わせないとかそういったところも注意です。子どもによってはまったく喋ってくれない子もいます。それも大事な成果です。

次に保護者の様子ですけれども、子どもの目を見てしゃべっているかどうか。子どもの立場を考えて喋っているかどうか。また三者面談15分あるうちに喋る量どれくらい保護者の方が占めているか、こういったところも要チェックです。そこから関係性がにじみ出てきます。

 

毎年新しく入学してくる生徒と保護者の方、学校に出入りする業者の方と、教員という仕事はたくさんの人と日々かかわっています。その中で身についてしまった教員特有(?)の人の見方を「教員あるある?教員の職業病②多くの子ども・保護者と接する教員の「人の見方」」の動画で紹介しました。

 

三者面談での質問の仕方の例

また話を振った時に、どちらがどのような回答をするかというのも見どころです。

内容によっては「〇〇さんはどう思う?」と直接子どもに聞いたり、「保護者の方はどう思いますか?」と直接振ったりします。
けれども、それをあえて曖昧に「どうですか?」と聞いた時に、どちらが先に喋り始めるのか?
また保護者の方が代弁して言う場合もあれば、子どもに聞いているのに保護者の方が喋り始めるということもあります。

こういった関係性を見るのもとても重要ですし、三者面談でしかできないことです。

こういった関係性をきちんと掴んでおくその理由は、今後生活指導や大事な進路指導などにつなげるためです。またが家庭の状況を把握する・関係を把握するということも今後とても重要になってきますので、ただの世間話で終わらせずにたくさんのところを観察しておきましょう。

 

【配慮事項】生活指導の必要な生徒への対応」の動画では、生活指導の必要な生徒にどのように対応するのか、3つのケースに分けて解説しています。

 

 

三者面談の事後フォローも大切

三者面談後に子どもと個人面談をする場合

三者面談を終えた後、子どもによっては二者面談の機会(2人で話す機会)を作るということが必要かもしれません。

二者面談というと急に子どもが身構えてしまったり・嫌がったり・悪目立ちしてしまうこともありますのでそう大きいことにはせずに、例えば掃除の時に話し掛けたり、授業の前後やホームルームの前後で近くに行ってなんとなく話してみたり、立ち話をしてみたり。そういった子どもへのフォローも大事です。

「三者面談ではずっと黙ってたけど、どうしたの?」とか「あの後、保護者の方とちゃんと話せたの?」とか「本当の所どう思っているの?」とか。そういった世間話の中から、子どものことを把握していきましょう。

 

三者面談後に他の教員と共有する事項

それから教員同士の共有も大事です。

三者面談の話題の中で共有すべきことがあれば、学年の先生で共有をしたり教科担任の先生に共有をしたり、時には部活動や委員会の顧問、内容によっては管理職との共有も必要になってきます。

特に教科担任との共有面談の中で「実は数学が苦手で、どんな勉強方法があるか知りたい」ということがあれば、もちろんその場で子どもに「〇〇先生に聞きに言ってごらん」と言いますけれども、こちらからも根回しをしておいて、数学の先生に「〇〇が質問に行きます」という風に言っておくといいと思います。

こういった事後のフォローもとても重要です。三者面談のスケジュール組みや内容以上に、この事後のアフターフォローが重要だと考えます。

 

週1回の授業しかない音楽。そんな音楽教員でも担任として自分のクラスの生徒のことをきちんと理解する。そのためのヒントを「音楽教員が学級担任として進路指導に関わる際の3つのポイント」で解説しました。同学年の担任の先生と情報共有することは重要なポイントの1つです。

 

 

まとめ:【三者面談前の先生方へ】教員の語る三者面談《教員編》

教員、そして子ども、保護者。三者三様の考え方で三者面談に臨みます。

教員としては関係性を見る大きなチャンス数少ないチャンスです。きちんと計画をして面談に臨みフォローも大切にしておきましょう。

 

ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「【三者面談前の先生方へ】教員の語る三者面談《教員編》(日程調整のコツ・世間話に終始しないように)」も是非ご覧ください。

この記事を書いた人
原口直

Google認定教育者/東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

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