皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。
現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。
学校現場の先生なら、この「キャリア・パスポート」という言葉をご存知かと思います。説明すると2020年4月から小中高校で始まったのがこの「キャリア・パスポート」です。
始めた理由は、新学習指導要領の特別活動の項目「学校、家庭及び地域における学習や生活の見通しを立て、学んだことを振り返りながら、新たな学習や生活への意欲につなげたり、将来の生き方を考えたりする活動を行う」際に、児童生徒が「活動を記録し蓄積する教材等を活用すること」と文科省のサイトにあります。
このキャリア・パスポート、どういったものなのかお話しします。
この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。
▶キャリアの考え方とは何だろう?と疑問をお持ちの教員の方
▶自分自身のキャリアを考えたいという教員の方
▶キャリア・パスポートの意味は何か知りたいという教員の方
▶学校でおこなわれているキャリア・パスポートを知りたいという皆さん
この動画の他には、私のキャリアを紹介した動画
「カルチャーショック!会社員から学校教員へ転職して驚いた3つのこと」
私のキャリアは大学卒業後、非常勤講師とアルバイトとの並行→企業→公立中→国立中→フリーランスです。こういったキャリア形成に興味がある方はごらんください。
また、キャリア形成に欠かせない「お金の話」をしています。
「教員のボーナス【使い方・考え方】」
給与の話は他の動画やサイトをご覧いただいて、私の動画では貯金や保険、投資の話をしています。素人の私でもわかる考え方です。
併せてごらんください。
キャリア・パスポートとは
文部科学省のキャリア・パスポート、その定義が載っていましたので読み上げます。
「キャリア・パスポート」とは,児童生徒が,小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸
活動について,特別活動の学級活動及びホームルーム活動を中心として,各教科等と往還し,自らの
学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら,自身の変容や成長を自己評価できるよ
う工夫されたポートフォリオのことである。なお,その記述や自己評価の指導にあたっては,教師が対話的に関わり,児童生徒一人一人の目標
修正などの改善を支援し,個性を伸ばす指導へとつなげながら,学校,家庭及び地域における学びを
自己のキャリア形成に生かそうとする態度を養うよう努めなければならない。
実際に使える資料も例示してあります。
「ポートフォリオ」とは、教育現場では個人評価のことです。金融や投資の業界では保有している金融商品の一覧のことを言います。またクリエイティブ用語では、作品集のことを言うそうです。
実際に文部科学省が例示している、小中高校の資料を紹介します。
キャリア形成についての2つの考え方
キャリアの考え方は2つあるとされています。
従来のキャリア形成の考え方
目指すゴールを定めて、キャリアアップを具体化し、それに向かって経験を積み重ねていく。
「ゴール=なりたい職業や取得したい資格」を決めて、それを達成するためにどのような手順を踏んで行けばいいかというすごろくのような形です。
「夢に日付をつけよう」とか「10・20・30年後を見すえて、今日何をする、1年後何ができるようにする」という風に細かくつけていくこともあります。
新しいキャリア形成の考え方「計画された偶発性理論」
Planned Happenstance(プランド ハップンスタンス)理論は、20世紀末にスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した理論です。意味は「意図された偶然・計画された偶発性」と訳されています。
この理論が生まれたきっかけ。それは先ほどのすごろく型のキャリア論が限界だという見方があったからです。
18歳時点で「なりたいと思っていた職業に就いた」という人は2%にすぎないということが立証されて、変化の激しい時代、予期せぬ事態に対応できるようなキャリアの考え方をしようという風に提唱されています。
この理論は3つのポイントがあります。
・偶然の出来事を利用して、キャリア形成に役立てる
・自ら偶然の出来事を引き寄せるよう働きかけ、積極的にキャリア形成の機会を創出する
私自身のキャリアは偶発性のたまもの
私はこの新しいキャリア論に賛同します。なぜなら、私のキャリア自体がすごろくのように進めてきたわけでは全くないからです。
私は中学まで音楽をやろうと思っていませんでしたし、教員になりたいと少しも思っていませんでした。また、国立の教員になろうとも少しも思っていませんでしたし、まさかフリーランスに今なるとは…YouTubeにチャンネルを持つことになるとは、全く想像だにしていませんでした。
この意図された偶然によって私のキャリアは形成されてきたと言えます。
実践!中学生向けのキャリアパスポートを書いてみた
実際に文部科学省が例示しているキャリア・パスポートの書き方について、私がやってみようと思いますのでぜひ動画をご覧ください。
サイトの記事の内容は動画と同じです。
動画「【書き方・キャリア形成の考え方】キャリアパスポートとは?(最後に私も書いてみた)」も是非ご覧ください。
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