皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。
現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。
今日は学校を支える人々-音楽編-です。
これまで「養護教諭・学校医・スクールカウンセラー・栄養教諭が心・身体をサポート」「学校用務員・事務員・スクールロイヤーが学校生活をサポート」をお話してきましたが、今回は音楽に特化した話をします。
日頃たくさんの人が学校に関わっています。学級担任や教科担任は非常にわかりやすい位置づけですが、それ以外にも学校にはなくてはならない人たちがたくさんいらっしゃいます。
教員の皆さんはそれを実感していると思いますが、教育実習生の皆さんは2週間3週間ではそこまで把握できなかったり、その重要さに気付けなかったりするかもしれません。
この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。
▶学校の中を支える人々を知りたいという方
この動画では学校支える人々…学級担任・教科担任以外にもとても大切な人たちが学校の中にはたくさんいらっしゃる、関わってくださっているということを知ってほしいです。
また学級担任・教科担任になったときに、自分は1人ではないたくさんの人たちが支えてくださっているんだということを知って欲しいと思い、この動画を作りました。
部活動指導員
教員の負担を減らすために部活をアウトソーシングする(外部に発注する)ということ。これが推進されてきています。
これまで「音楽の教員=音楽の部活動の顧問」、つまり吹奏楽部・ブラスバンド部・合唱部、学校によってはオーケストラ・マーチング・軽音楽部やそれぞれの楽器(和楽器、ギター等)そういった部活動もあると思いますが、その顧問は無条件に音楽科教員であったということがありました。
もちろんそれが好きで、それがしたくて音楽科の教員になるという人もいるかと思いますけれども、今は部活動指導員という立場の人が学校を支えて下さいます。
休日の引率・コンクールの指揮者を任せることもできる!
東京都の資料によると令和2年度中学校では588人、都立学校では600人の部活動指導員の方が学校で活躍してくださっています。部活動指導員さんには「専門的な技術指導」の他にも「休日の大会引率」を任せることができます。
この引率が任せられるというのは、今までなかったことです。
また部活動指導員さんには指揮者(外部コンクールの指揮者)を任せることもできます。これも今まではなかったです。NHK全国学校音楽コンクールや吹奏楽コンクールなどでは指揮者を任せられる人として、教職員の他に部活動指導員と明記されています。
これまでも部活動はたくさんの人に支えられてきていました。音楽科の顧問を支えるために、親御さんたちや他の教科、他の部活の先生方。また地域にも支えられていましたけれども、ここに部活動指導員さんが加わってくださるのは、とてもうれしいことです。
学校を支えてくださる新しい1人としてこれから活躍しそうです。
学校に出入りする業者の方々
たくさんの業者さんがいますので紹介します。
楽器屋さん
街にある楽器や楽譜・CD などを売っている楽器屋さんとはちょっと違います。
楽器屋さんと言いながらも、音楽教員よりも学校長く知っていたり、コンクールの時にトラックのお願いをしたり…なんていう、他の楽器屋さんの業務とはちょっと違うことや「そこまでやってくれるの?」ということをお願いすることができます。
音楽科教員は異動で数年に1度変わりますけれども、楽器屋さんはその学校を担当してくださっているので数年、数十年ずっと音楽室や楽器たちを見てきています。楽器屋さんはなくてはならない存在です。
調律師さん
学校の教員は変わっても、調律師さんが変わることはあまりありません。音楽室のピアノはもちろんのこと、体育館や他の教室にあるピアノのことを数年間ずっと見てくださっていて熟知しているのは調律師さんです。
これも他の動画「【学校を支える人】音楽教員のための調律師との付き合い方」で話していますが、スケジュール管理など是非調律師さんのことについて知ってください。
教科書・副教材の出版社・販売業者
新しい教材の見本などを年度末に持ってきてくださったり、何百冊という発注を受けてくださったりするのもこの業者さんです。
音楽室のメンテナンス業者
それから音楽室には様々なアナログとデジタルの機械・楽器などがあります。それをメンテナンスしてくださるのも業者さんです。電気系統はもちろんですが、空調など環境を整えるためにも、業者さんはなくてはならない存在です。
音楽室や音楽科教員を支える業者さん。なくてはならない存在の方々です。
学校外の人々
学校周辺の地域の方々
日々の授業や部活動などの騒音に耐えてくださっています。ご協力・ご尽力・ご理解いただいていると思うと、本当に頭が下がります。
また、地域は地域で行う行事そこに音楽が関わったりします。そこで演奏などの依頼を頂いて、つながりができたりします。
また地域には、もちろん保護者の方や同窓会の方もいらっしゃいます。
そういった方々は音楽には欠かせない強力な協力者たちです。
研究会・学会で出会う方々
出会う人々は大切な学校を支える人々です。音楽科は時に1人で孤独で、なかなか研鑽が積めなかったり指導を受けられなかったりしますけれども、こういった研究会や学会で出会った人たちに指導をいただいたり、アドバイスをいただいたりすることで、自分が研究に励めたり指導を向上させたりすることができます。
間接的ではありますが、授業を支える…学校を支える人々。外にもたくさんいらっしゃいます。
まとめ:【学校を支える人】音楽科を支えるのは部活指導員・楽器屋・調律師、そして…
学校の教員(学級担任や教科担任)は1人でたくさんのことを背負っている、また色々な知識が必要で技能が必要ではないかと思われがちですけれども、学校にはたくさんのプロフェッショナルがいてくださって、直接子どもたちに関わる以外の方々もたくさんいらっしゃいます。
教員は1人ではありません。
沢山のプロフェッショナルたちと一緒に、学校や教育をつくっていきましょう。
記事の内容は動画と同じです。
動画「【初任者・実習生に知ってほしい】音楽科を支えるのは部活指導員・楽器屋・調律師、そして...」も是非ご覧ください。
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