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教員のための学校でのアウトリーチの活用方法(音楽鑑賞教室・芸術鑑賞教室)

教員のための学校でのアウトリーチの活用方法(音楽鑑賞教室・芸術鑑賞教室)一歩先ゆく音楽教育(スキルアップ編)
一歩先ゆく音楽教育(スキルアップ編)
この記事は約6分で読めます。

音楽教員歴10年の原口直です。

アウトリーチとは外部から講師を呼んで実技などの指導をしていただいたり、演奏を鑑賞するといった活動です。芸術鑑賞教室や和楽器の指導などではよく用いられる手法ですが、このやり方や注意点について今日はお話をします。

 

10分で理解する音楽科の和楽器指導3つのポイント【入手方法・教材探し・楽器管理】」では、音楽の授業で和楽器指導を行う際の基礎を解説しました。

 

アウトリーチ:
劇場や美術館などが館外で行う芸術活動。自ら劇場などに出向かない人々に対し、芸術に関心をもたせることを目的として、出張コンサートやイベントなどを行うこと。

出典:デジタル大辞泉

 

この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。

▶アウトリーチを効果的に使いたいという方
▶アウトリーチをどのように使ったらいいかわからないという方

 

 

アウトリーチ活動を探す方法

探し方はいくつかありますので紹介したいと思います。

アウトリーチ(芸術鑑賞教室)の斡旋団体から探す

まずはアウトリーチ=芸術鑑賞教室などを斡旋している団体がいくつかあります。
ひとつの団体で様々な音楽や芸能といったものを持っていたり、一つの団体で一つの音楽に特化しているという問題もあります。

これは郵送物や電話などで営業が来ますので、こちらは何もしなくても資料がいろいろ送られてきます。
もしこちらから探したい場合は、ホームページなので芸術鑑賞教室と検索してみるといろいろな団体、いろいろな芸能や音楽が出てきます。ひとつの参考にしてみてください。

 

口コミ(先生・自治体・保護者・知り合い)から探す

それから口コミこれも多いです。

口コミは他校の先生から「どんな芸術鑑賞を呼んだのですか?」「どんな講師を呼んだのですか?」「どうだったですか?」というリアルな口コミを聞くのが一つの方法です。

また、学校の中にいる先生方からの口コミ。これも結構大事です。特に異動がある学校の場合は、先生方がさまざまな芸術鑑賞教室を見たり聞いたりしてきています。あの学校で見たあれが良かったとか、何年前に見たこの内容が良かったと言った口コミはとても有効です。

それから知り合い。自分の知り合いや他の先生の知り合いで芸術鑑賞教室を斡旋していたり、そういったことができる方がいらっしゃることがあります。知り合いのつてをたどるというのも大事です。

それから市や区などが斡旋してくれる場合もあります。私がいた東京都の区では、和楽器の講師は口からの紹介でした。このように区とその団体が提携を結んでいる場合もありますので、よく注意して有効に活用してください。

最後は保護者です。保護者自身ももちろんですし、保護者の方の知り合い、保護者の方が別の学校…兄弟などで見た場合に、この演目この内容が良かったと言う、そういった口コミを聞くというのも大事です。

いろんな方法がありますので、自分の立場や市区町村などいろいろ活用して探してみてください。

 

学級担任・教科担任以外にも学校を支えてくださる方は内外に多くいます。「【学校を支える人】音楽科を支えるのは部活指導員・楽器屋・調律師、そして…」では学校外の方を中心に紹介しています。

 

 

アウトリーチの演奏者を迎えるための準備

楽器や和の伝統芸能などを呼ぶ場合、講師の先生がいろいろ注文をしてくることがあります。
例えば、ほこりやちりがないようにとか、こういう状態…例えば楽器をこのようにしておいてほしいとか、机・椅子は何脚このように配置しておいてほしいとか。生徒はこのような服装で来てほしいといった細かな指定をしてくる場合もあります。

それからその先生方の迎え方・送り方も大事です。
校長室にお通しするのか、それも含めて授業時間、何時にお越しいただければいいのかということを打ち合わせるのも大事なことです。

何名でいらっしゃるのかこれも大事です。
校長先生にあらかじめスケジュールを取って置いておかなければならないですし、ご来校いただいた際にお茶を出したりする時間を設けたりするというのも、こちらの段取りが大事です。

それから講習や演目をしている間のお茶菓子なども、必要な場合がありますので準備が必要です。どこからどの予算で出すのかというのも、管理職や事務方との打ち合わせが重要です。

それから講習に来た先生方には、生徒児童の既習事項や内容。そして単元の中での位置づけ、などについても話をしなければいけません。事前に打ち合わせができればいいですが、当日「初めまして」ですぐに授業に入る場合もありますので、わかりやすく1枚のプリントにしておくとか、あらかじめ連絡をしておくとか何か対応が必要です。

そして最後には、写真を使用していいかという許可を取っておくというのも大事です。
学校に来てくださった様子を学校だよりや学級だより、web や紙などで発信することがあると思います。その際に写真を使わせていただくことにOK かどうかというのは著作権上を確認しておく必要があります。

 

学校・学級だよりを紙からオンラインにする提案を文部科学省が2020年10月に出しています。「【ネタに困ればオンライン化推奨!】学級だより(学級通信)を発行しよう」でオンライン化のためのヒントをお話しました。

 

このように準備も抜かりなくきちんと行なっておくというのは、外部から先生を招く上でとても大事なことです。

 

 

アウトリーチの演奏者による実演後のフォロー

授業の後・公演の後に何をするかというのはとても重要です。次年度にもかかわってきます。

お礼のお手紙を音楽家として送ること。それから、必要とあれば生徒の感想なども送ってもいいと思います。それから写真をもし学校だよりや学級だよりで使った場合、そのものを同封するというのもいいと思います。

それから来年度の相談について。まずはやるかやらないか未定なのか。やるとしたら時期はいつ頃なのか。対象は何年生の何人ぐらいなのかということも押さえておくといいと思います。

やらない場合の理由付けが一番難しいですけれども、まだ決まっていないということや担当が変わるかもしれないと言った理由をつけて「来年度はまた連絡します」「いつ頃ご連絡をします」ということを伝えておくといいと思います。

 

 

 

まとめ:教員のための学校でのアウトリーチの活用方法(音楽鑑賞教室・芸術鑑賞教室)

今日はアウトリーチについて話をしました。

外部の講師の先生に来ていただいて教わるのは、こちらも勉強になりますし、自分が指導できないことを補ってくださるのは、とても助かります。

 

教員の部活動の持ち方」という動画の中で、部活動の講師としてアウトリーチを活用することをお話しました。

 

準備に手間がかかることや気を配らなければいけないことがありますけれども、それ以上に得るものが大きいですし、何より子どもたちにとってとても良い経験になります。アウトリーチを有効に使う…予算の中、時間の中で有効に使うことをぜひ考えてみてください。

 

ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「教員のための学校でのアウトリーチの活用方法(音楽鑑賞教室・芸術鑑賞教室)」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

Google認定教育者/東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

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