皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。
現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。
今日は学校を支える人々~心と体~です。
日ごろ、たくさんの人が学校に関わっています。学級担任や教科担任は非常にわかりやすい位置づけですが、それ以外にも学校にはなくてはならない人たちがたくさんいらっしゃいます。
教員の皆さんはそれを実感していると思いますが、教育実習生の皆さんは2〜3週間ではそこまで把握できなかったり、その重要さに気付けなかったりするかもしれません。
この動画では学校支える人々…学級・教科担任以外にもとても大切な人たちが学校の中にはたくさんいらっしゃる、関わってくださっているということを知ってほしいです。
また学級担任・教科担任になった時に「自分は一人ではない、たくさんの人たちが支えてくださっているんだ」ということを知って欲しいと思い、この動画を作りました。
この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。
▶学校の中それを支える人々を知りたいという方
この動画の他には、
「学校を支える人々」シリーズをこれからアップしていきたいと思います。
また具体的な役割として、
楽器屋さんの話:【学校を支える人】音楽教員のための楽器屋との付き合い方
調律師さんの話:【学校を支える人】音楽教員のための調律師との付き合い方
も紹介していますので、こちらの動画もあわせてご覧ください。
養護教諭(保健室の先生)の役割とは?
保健室の先生といえばわかりやすいと思います。保健室に行くといつもあたたかく迎えてくださるのが養護教諭という保健室の先生です。
一見、ケガをした時に手当・処置をしてくださったり、場合によっては病院を手配してくださったり、また体調が悪いときにベッドを貸してくださったり、それから身体測定などでお世話になったり、ということで表面的にはそういった関わりがあると思いますが、実はもっともっとすごい人たちなんです。
私が驚いたのはその記憶力です。
何百人いる生徒の顔・名前をすぐに覚えて、特に配慮の必要な(例えばアレルギーを持っていたり病気を持っていたりする)子のことをとてもよく理解していますし、その子を支える保護者の方や病院のこともよく知っていらっしゃいます。
また現在では、ケガ病気だけではなくて子どもの心配事や困りごと、そういったことの相談に乗ってくださるのも、養護教諭の先生です。
子どもと接すること以外の仕事
また身体測定をする時に、そのスケジュールを組んだり、どのように教員や器具を配置するか?委員の生徒を動かすか?といったことを考えるのも養護教諭の先生です。
また歯科検診や内科検診では、学校の外にいる病院の先生と連携をしてスケジュールを組んだり、中でのスケジュールを組んだりということをするのも養護教諭の先生の大事なお仕事です。
身体測定も「測って終わり」ではありません。数値を見て、例えば体重がものすごく増えたり減ったりした場合、そういった顕著な特徴がある場合には、学級担任や家庭との連携をとったりしています。
また内科検診などでは補助をしながらも、傷がないかとか痩せすぎていないか?、そういったこともチェックしているのです。
宿泊行事には必ず帯同
また養護教諭の先生の特徴といえば、宿泊行事に必ず帯同するということです。私が苦手な山登りも養護教員の先生は全学年・毎年ついていきますので、とても山に詳しかったり山がお好きだったりします。
また修学旅行にも帯同しますので、京都や奈良の情報にとっても詳しいのも養護教諭の先生でした。
最近では教育実習生として養護教諭の先生が来ていました。きっと私には気づけないような、様々な配慮や知識が必要なのだと思います。
養護教諭の先生=保健室の先生は、なくてはならない学校を支える人々です。
学校医・スクールカウンセラーの役割とは?
学校医の仕事
学校で内科検診・歯科検診などの様々な検診の際に学校に来て健診をしてくださる先生のことです。だいたい年に一度くらい行われます。歯科検診や内科検診は皆さん経験があると思いますが、たくさんの生徒を一気に健診しなければいけないとあってとても大変です。
通常のお医者さんとしての業務もあるでしょうから、とても大変だと思います。養護教諭の先生や担任の先生も協力しながら、なるべく時間をかけずに、しかし正確に見ていただけるように配慮するのもこちらやるべきことです。
また、大きなケガや事故・病気があった際に頼るのも学校医の先生です。助言をいただいたり、その先生の病院に行ったりというふうに日常的にも学校医さんというのは学校に深く関わってくださっています。
スクールカウンセラーのしごと
公認心理士・臨床心理士・精神科医・大学の教員といった肩書きが必要です。各学校に配置されていて、週に数回来てくださるのではないかなと思います。
スクールカウンセラーの役割は子どものケア。学習や学校になじめなかったり、人間関係で悩んだり、教員とうまくいかなかったり。そういった子どもたちの話を聞いて分析してあげるというのはスクールカウンセラーの役割です。
しかし、それは表の顔。スクールカウンセラーが相手にするのは子どもだけではありません。
教員・保護者がスクールカウンセラーに相談することも可能
昨今では保護者の方を相手にしたり、教員がお世話になるのもスクールカウンセラーさんです。
保護者の方からは人間関係や進路生活や学習についての相談を受けたり。
また教員自身も子どもの指導について、スクールカウンセラーさんに相談に行くということもあれば、教員自身がカウンセリングを受けるということもあります。
スクールカウンセラーさんは受けた相談や話の内容によっては、管理職とつなげたり、もちろん学級担任や教科担任とつなげたり、時には外部とつながるということもあります。
例えば児童相談所につなげたり、心療内科につなげたりということもあります。スクールカウンセラーは今や学校にはなくてはならない学校を支える大切な人です。
栄養教諭(学校栄養職員・栄養士)・調理師の役割とは?
給食がある学校は栄養教諭や学校栄養職員という役割の人が学校にいるはずです。
給食のメニュー(献立)を考えたり、その必要な材料を発注したり、また調理師さんとのコミュニケーションを取ったりするのも栄養士さんの大事なお仕事です。
献立もただ考えればいいのではなく、栄養のバランスやカロリー計算、そして予算などと相談しながら考えなければなりませんのでとても専門的な力が試されます。
昨今では給食も多様化してきていて、様々な国の料理を食べたり。またその時の旬なものを食べたり地元のものを地産地消する。こういったものを意識して献立を組んだりしています。
子どもの状況によっては給食が唯一のしっかりした食事だという子もいましたので、やはり学校で食べる給食、学校でどのようなものを食べるかというのはとても重要です。
また子どもとの関わりで言うと、栄養教育であったり給食委員会といった委員会の運営であったりというも栄養士さんの出番です。
それから最近では食物アレルギーへの対応も大事な仕事の一つです。学級担任と連携しながら子どもの状況を見たり、除去する食品を確認したりといったことをしていきます。
給食は子どもたち、また教員の胃袋を支える大事なもの。これを仕切っているのが栄養士さんと調理師さんです。学校を支える大事な人々です。
まとめ:【初任者・実習生に知ってほしい】養護教諭・学校医・スクールカウンセラー・栄養教諭の役割
学級担任・教科担任だけでなく、学校そのもの・子どもたち・先生方を支えている人々はたくさんいらっしゃいます。このシリーズはまだまだ続きますので、学校にいるいろんな人々・いろんな職業の方をぜひ知ってください。
記事の内容は動画と同じです。
動画「【初任者・実習生に知ってほしい】養護教諭・学校医・スクールカウンセラー・栄養教諭の役割」も是非ご覧ください。
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