【中学・高校】先生が選ぶ「卒業合唱曲」ベスト5!指導のヒントと選曲トレンド

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卒業式の準備や選曲、毎年悩みますよね。

「他の学校ではどんな曲が選ばれているのか?」「今の生徒たちの心に響く曲は何か?」 紅白歌合戦の出場者やYouTubeの視聴数データが気になるように、私も毎年この時期、あるアンケート結果を楽しみにしています。

今回は、音楽之友社『教育音楽』編集部さんが発表した「中学・高校の先生が選ぶ卒業合唱曲ベスト5」をご紹介します。

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定番曲から最新のヒット曲まで、選曲の理由や指導のポイント、そして私自身の指導経験も交えながら、音楽科にとっての「最後の授業」を成功させるためのヒントをお届けします。

 

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私が指導してきた「仰げば尊し」「蛍の光」

ランキングの発表の前に、私自身が指導してきた卒業ソングの「2大巨頭」である「仰げば尊し」と「蛍の光」について少しお話しします。

これらは素晴らしい曲ですが、現代の子どもたちにとっては言葉が古く、馴染みが薄い場合があります。そこで私は、指導において「言葉の理解」からスタートしつつ、単なる「古い音楽」で終わらせない工夫をしてきました。

 

指導のアイデア例

  • 「仰げば尊し」
    • ルーツを知る: 「実はスコットランド民謡が元になっているんだよ」と伝える。
    • 時事ネタと絡める: 例えば、イギリスがEUを離脱する際の議会でこの曲が歌われたニュースなどを紹介し、世界中で歌われている事例を話す。
  • 「蛍の光」
    • 教科横断的なアプローチ: 国語の先生と一緒に、歌詞の意味理解を深める授業を行う。

このように、楽曲の背景や現代社会との繋がりを伝えることで、生徒たちの理解を深めることができます。

 

「感情を込めて」が伝わらない…を解決!中学生の表現力を引き出す具体的な指導法3選」の動画では、歌唱指導における「感情を込める」ための具体的な指導法を3つのステップにわけて紹介しています。
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先生が選ぶ「卒業合唱曲」ベスト5

それでは、中学校・高等学校の音楽科教員を対象に行われたアンケート結果(『教育音楽』調べ)を見ていきましょう。

【結果発表】全国の先生が選ぶ! 人気卒業ソングランキング2026(中学・高校編)
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第5位:春はいま(弓削田健介)

  • 選曲理由: 「ありがとう」というストレートな歌詞が「じーんとくる」と多くの先生の心を掴んでいます。
  • 魅力: メロディが美しく、歌い終わった後に爽やかな後味を残せる点が魅力です。

 

第4位:あなたへ ~旅立ちに寄せるメッセージ~(筒井雅子)

  • 特徴: とにかく前奏が素晴らしいですよね。生徒が気持ちを乗せやすい楽曲です。
  • 聴き映え: 合唱としての聴き映えも抜群です。
  • 運用の工夫: 秋の合唱コンクールで歌った曲を、思い出と共に卒業式で再演する学校もあるようです。

 

第3位:正解(RADWIMPS/野田洋次郎)

  • 生徒からの圧倒的支持: 数年前、NHKの番組「18祭(フェス)」で取り上げられて以来爆発的に広まり、今や完全に新定番としての地位を確立しました。
  • 選曲の背景: 教員が勧めるというより、「生徒からの希望」で選ばれることが多い曲です。今の時代を生きる生徒の心に、歌詞が深く刺さっています。

【私の指導エピソード】 この曲を初めて指導する際、私は子供たちの前で「これは教員が教えるものではないんじゃないかと葛藤した」と正直に話しました。教員が「こうしなさい、ああしなさい」と指導することに対し、「それでいいのかな?」と歌詞に問われているような感覚になるのは、私だけでしょうか。 「誰かにさせられているのではなく、自分で歌いたい」という生徒の自発的な気持ちを大切にしたい一曲です。

 

第2位:群青

  • 楽曲の背景: 東日本大震災を経験した中学生たちの言葉から生まれた曲です。
  • メッセージ性: 「離れていても繋がっている」というメッセージが、今の生徒たちにも強い共感を生んでいます。
  • 評価: 単なる流行歌ではなく、時代を超えて歌い継がれる力を持った名曲として、「絆と共感の物語」を紡ぎます。

 

第1位:旅立ちの日に

  • 不動のスタンダード: もはや説明不要の「卒業合唱の金字塔」です。
  • 選ばれる理由:
    • 「学校の伝統だから」
    • 「この曲を歌わなければ卒業式が始まらない」
    • 保護者も教員も誰もが知っており、歌いやすい。
  • 演出の工夫: 1番を在校生、2番を卒業生、サビを全員合唱にするなど、学校ごとに構成を工夫するケースもあります。

 

 

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ランキング外の注目曲と選曲のトレンド

今回のアンケートでは、トップ5以外にも多くの素晴らしい曲が挙げられていました。

  • 定番曲: 私が中学生の時に歌っていたような「大地讃頌」や「春に」。
  • 根強い支持: 山崎朋子さんや弓削田健介さんの作品。
  • J-POPの導入: Mrs. GREEN APPLEのような、メッセージ性の強いJ-POP楽曲も選ばれています。

 

全体を通じた選曲の傾向

アンケート結果から感じるのは、先生方が「生徒がどれだけ歌詞に共感できるか」を一番大切にされているということです。 伝統を守る良さもあれば、生徒が心から歌いたい曲(「正解」のような曲)を形にする良さもあります。

 

 

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まとめ:卒業式は音楽科にとって「最後の授業」

卒業式は、音楽科にとって生徒たちへの「最後の授業」です。

何年経っても、その曲を聴けば中学・高校生活を思い出せるような、そんな素敵な出会いを作っていきたいですね。 皆さんの学校では今年、何を歌いますか? そして、それをどのように決めましたか?

ぜひ、生徒たちの心に残る一曲を選んでみてください。

 

私のYouTubeチャンネルでは、この他にも「卒業式のBGM選び」や「儀式的行事に関わる著作権」についての動画も紹介しています。準備段階で迷った際は、ぜひそちらもご参照ください。
もう迷わない!卒業式BGMの選曲と著作権【音楽教員向け】
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この記事は、動画「【中学・高校】先生が選ぶ「卒業合唱曲」ベスト5!RADWIMPS「正解」は何位?」をもとに作成しました。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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