教育実習の持ち物チェックリスト|音楽科とICT時代に必要なものを元指導教員が解説

音楽の教育実習のコツ
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教育実習を控えて、「何を持っていけばいいのか」「服装はどうすればいいのか」と不安に思っている方は多いのではないでしょうか。最近は学校現場のデジタル化が進み、数年前とは必要な持ち物が変わってきています。

この記事では、教育実習の持ち物を「服装と靴」「ICT・デジタル周り」「カバンと音楽科の小物」の3つに分けて、準備のポイントをお伝えします。音楽科の実習ならではのアイテムや気をつけたい点も、あわせて紹介します。

教育実習の持ち物選びで大切なのは、フォーマルさよりも「授業で動きやすいか」という基準です。具体的には、動きやすく手入れがしやすい服と履き慣れたスニーカー、ノートパソコンやタブレットなどのICT機器、そして音楽科であれば喉のケア用品や楽譜ファイルが中心になります。附属学校でたくさんの音楽科教育実習生を指導してきた経験から言えば、最初から完璧に揃える必要はありません。

 

 

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服装と靴は「フォーマルさ」より「動きやすさ」で選ぶ

ポイントは、毎日スーツを着る必要はない場合が多い、ということです。

教育実習というと、スーツのイメージが強いかもしれません。しかしスーツを着るのは、初日や最終日、研究授業など特別な日だけでいいと思います。日々の実習では、動きやすく手入れがしやすい服がおすすめです。シワになりにくいノーアイロンのシャツやスラックスは便利ですし、女性の場合は動きやすいパンツスタイルや洗える素材のカットソーなどがいいでしょう。

▶ 動画では1:27〜で詳しく解説しています

 

音楽科は袖口と肩まわりに注意する

音楽科ならではの視点として、トップスは袖口が邪魔にならないものをおすすめします。肩にフリルなどがないものもいいですね。授業で指揮を振ったりピアノを弾いたりするときに、袖口や肩口が広がっていると少し気になってしまうことがあるのです。

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靴は通勤も校内も履き慣れたスニーカーで

靴については、動きやすさと安全性が大切になります。

通勤や外で使う靴は、履き慣れたスニーカーで大丈夫です。スーツに合うとされるいわゆる革靴でなくてよいのです。上履きに履き替える学校であれば履いている時間はわずかですし、登校中は教員はすでに学校にいますので見ていませんし、そもそも気にしません。生徒も制服にスニーカーが多いのではないでしょうか。

校内で使う上履きについても、安全に動けるスニーカーを用意するといいです。いわゆるバレエシューズにすると実習時にしか使えませんので、実習後も使えるコンバースなど一般的なスニーカーをおすすめします。

 

上履きはピアノのペダルの踏みやすさも基準にする

音楽科という括りで言うと、上履き選びではピアノのペダルの踏みやすさも大切だと思います。底が厚すぎるスニーカーですと、ペダルの微妙なニュアンスが掴みにくいことがあります。少し底がしなやかで、踏み心地が分かりやすい靴を選ぶと安心です。

服・靴・カバンの基本的な選び方は、「教育実習の服装・靴・カバン|スーツにこだわらず機能性で選ぶ方法」で詳しくお話ししています。あわせてご覧ください。
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今の教育実習に欠かせないICT・デジタル周りの持ち物

大切なのは、ICT機器は「持っていくもの」と「持ち込めるか確認するもの」をセットで考えることです。

今の学校現場は、児童生徒が1人1台端末を持って授業を受けるのが当たり前になってきています。教育実習生もICTを使った授業準備や学習指導案の作成を求められる場面が増えています。

▶ 動画では3:47〜で詳しく解説しています

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ノートパソコン・タブレットと充電コード

まず持っていきたいのが、自分用のノートパソコンやタブレット、そしてそれらの充電コードです。学習指導案を書いたり、授業で使うスライドを作成したりするのに必須になります。

 

端末の持ち込みが可能かどうかは必ず事前に確認する

ただし昨今の諸問題から、学校で個人の端末の持ち込みが制限されている場合もあります。

  • 教室ではどうか
  • 授業中はどうか
  • 電源をどこで切る必要があるか
  • 端末をどこに置いておく必要があるか

これらは学校によってルールが異なる場合があります。USBやSDカードのメモリ類も同様で、せっかく作ったデータが持ち込めない、読み込めないという場合もあります。事前に大学や実習先の学校に持ち込みが可能かどうか確認しておくといいです。指導教員が普段どうしているかを聞いておくのもいいと思います。

 

HDMIなどの変換アダプター

持っていると非常に便利なのが、HDMIなどの変換アダプターです。音楽室の大きなモニターやプロジェクターに自分の端末をつなぐときに使います。歌詞や楽譜解説の画像をモニターにパッと映せますので、授業をスムーズに行うことができます。

 

有線のイヤホン(3.5mmプラグ)

有線のイヤホンも準備しておくと安心です。動画教材のチェックや音源の準備などに使います。もちろんワイヤレスイヤホンでもいいのですが、音の遅延があったり接続トラブルが起きたりすることもあります。確実につなげる有線の3.5mmのプラグのものがおすすめです。そうすると音源の確認もスムーズにできます。

 

 

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カバンの選び方と音楽科ならではの小物

ポイントは、カバンは見た目より容量、小物は「声」と「楽譜」を守るものを選ぶことです。

実習中はとにかく荷物が多くなります。日誌や教材だけではなく、タブレットやパソコン、学校によってはお弁当なども必要になってきますし、靴が必要になる日もありますね。そのためカバンは、大容量のリュックやトートバッグなどがおすすめです。端末を入れるためのクッション付きのポケットがあるものを選ぶと、移動中も安心です。

▶ 動画では6:02〜で詳しく解説しています

 

喉のケア用品は音楽科の必需品

音楽科の実習生にぜひ準備してほしいのが、喉のケアの用品です。音楽の授業や合唱指導では、想像以上に声をたくさん使います。実習の後半で声が枯れてしまう教育実習生も少なくありません。マイボトルにお茶を入れて持参したり、のど飴を準備しておいたりするのがおすすめです。

 

楽譜ファイルは「見開きのまま書き込めるもの」を

楽譜の管理アイテムも大切です。ピアノ伴奏や合唱指導をするとき、普通のクリアファイルだと光が反射したり、ページが勝手にめくられてしまったりすることがあります。見開きのままで直接書き込みができる楽譜ファイルがあると、ピアノの譜面台でとても使いやすいです。

なお、普段デジタル端末で楽譜を見ている人は、実習先でそれが可能かどうかを確認してください。その行為自体がダメと言われる場合もあります。必ず確認しましょう。

 

五線ノート・五線スタンプ・五線マスキングテープ

五線ノート・五線スタンプ・五線のマスキングテープなどがあると重宝します。学習指導案や板書計画を立てるときに、パッと音符やリズムを書き込むことができるのが便利なところです。授業で使う楽譜にコードや簡易伴奏を書き込むときにも役立ちます。こういった小物類を揃えておくと、教育実習中の負担が少し減ると思います。

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まとめ:完璧に揃えず、1つずつ確認していく

教育実習の持ち物について、3つのポイントをお話ししました。

ポイント準備するもの
服装と靴動きやすく手入れがしやすい服、袖口・肩まわりがすっきりしたトップス、履き慣れたスニーカー、ペダルが踏みやすい上履き
ICT・デジタル周りノートパソコン・タブレット、充電コード、HDMIなどの変換アダプター、有線イヤホン(3.5mm)、持ち込み可否の事前確認
カバンと小物大容量でクッション付きポケットのあるカバン、マイボトル・のど飴、楽譜ファイル、五線ノート・五線スタンプ・五線マスキングテープ

動きやすい服装や靴、ICTグッズ、喉のケア用品や楽譜ファイルなど、事前に準備をしておくと安心できるものがたくさんあります。ただ、最初から完璧に揃えようとせず、自分に必要なものを1つずつ確認してみてください。指導教員が何を使っているかを参観したり、昨年度実習に行った先輩にどんなものが役に立ったか聞いてみたりするのもいいと思います。

教育実習中は不安も多いと思いますが、子どもたちと音楽を楽しむ素晴らしい時間になります。しっかりと準備をして、体に気をつけて教育実習に臨んでください。応援しています。

 

 

よくある質問(FAQ)

Q. 教育実習では毎日スーツを着る必要がありますか?
A. 毎日スーツを着る必要はない場合が多いです。初日や最終日、研究授業など特別な日に着られれば十分だと思います。日々の実習は、シワになりにくいシャツやスラックスなど、動きやすく手入れがしやすい服がおすすめです。

Q. 上履きはバレエシューズでもいいですか?
A. 安全に動けるスニーカーをおすすめします。バレエシューズは実習時にしか使えないことが多いためです。音楽科の場合は、ピアノのペダルの踏み心地が分かりやすい、底がしなやかな靴だと安心です。

Q. 自分のパソコンやUSBメモリは実習先に持ち込めますか?
A. 学校によってルールが異なります。教室での扱い、授業中の可否、電源を切る場所、端末の保管場所などが学校ごとに決まっている場合があります。せっかく作ったデータが読み込めないこともありますので、事前に大学や実習先の学校に確認しておきましょう。

Q. 実習の後半で声が枯れてしまいそうで心配です。
A. 音楽の授業や合唱指導では、想像以上に声をたくさん使います。実習の後半で声が枯れてしまう実習生も少なくありません。マイボトルにお茶を入れて持参したり、のど飴を準備しておいたりすると安心です。

 


教育実習・若手の先生向けの情報は、中学校音楽の教育実習ガイドにまとめています。実習前の準備から実習後まで、順番に読めるようになっています。

この記事は、YouTube動画「教育実習の持ち物チェックリスト」の内容をもとに構成しています。端末やメモリの持ち込みルール、デジタル楽譜の使用可否は学校ごとに異なりますので、実習先の指導教員に事前にご確認ください。

この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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