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最終ステップ解説!小学校教員免許の取得手続きと反省点【小免取得への道③】

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今日は小学校教員免許(小免)取得への道、第3回目のお話です。
今回は、免許取得後の「手続きの現実」と、「こうすればよかった」について詳しくお話しします。

この情報は2023年度、私が現在住んでいる自治体、そして明星大学教育学部教育科目等履修生としての経験に基づいています。自治体や大学によって異なる可能性があるため、これらの情報はあくまで参考としてお考えください。

この動画(記事)は、以下のような疑問を持つ方々に特に役立つ内容です:

「通信で小免をどう取得するのか」
「取得はどれくらい大変なのか」
「取得してどうするのか」

免許取得のプロセスには、予想外の困難が伴うことも多く、特に手続きの部分が想像以上に大変であることが多いです。今回はその手続きの具体的な内容と、振り返ってみて「こうすればよかった」と思う点に焦点を当てて解説します。

 

 

 

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手続きの現実:小学校教員免許取得後の手続きが大変な理由

免許取得後の手続きは、はっきり言ってとても大変です。勉強の難しさを超えるほど、多くの困難が伴います。ここでは、私が経験した手続きの具体的な内容と、それがなぜ大変だったのかを詳しくお話しします。

 

提出する書類が多い

手続きが大変な一番の理由は、提出する書類が多いことです。何が大変なのかと言うと、まず提出する書類がたくさんあります。

これらの書類を準備すること自体が非常に手間がかかります。各書類に異なる情報を記入し、それぞれ丁寧に正確に記入し、適切なフォーマットで提出する必要があります。
この書類準備には、多くの時間と注意力を要求されるため、多くの申請者にとっては非常に大きな負担となります。

書類の種類には、学力に関する証明書、人物や実務に関する証明書、身体に関する証明書などが含まれます。それぞれの書類が異なる目的と要件を持っており、正確な情報提供が求められるため、一つ一つに細心の注意を払わなければなりません。
また、これらの書類を適切な機関(大学、勤務した学校、役所、病院など)から取得し、管理する作業も含まれます。

 

費用がかかる

手続きには様々な費用が発生します。具体的にどんなお金がかかるかを詳しく見てみましょう。全体で約8,800円かかりましたが、これには以下の費用が含まれます。

まず、自治体の収入証紙に5,000円が必要です。これは手数料として支払うもので、免許の申請を正式に受け付けてもらうために必要です。
また、私の場合は中学校の免許を持っており、小学校の免許を取得するために中学校の免許のコピーが必要があり、その費用もかかります。

次に、学力に関する証明書の発行手数料です。私が取得した9科目18単位の成績証明書をオンラインで申請した際、その発行手数料として500円がかかりました。

さらに、人物や実務に関する証明書の取得にも費用が発生します。これには、前任校での勤務証明書を取得し、それを郵送するための切手代が必要で、往復で180円(90円×2)かかります。

また、身体に関する証明書を病院で取得する際には2,500円の費用がかかりました。これは医師が健康状態を証明するためのものです。

その他、戸籍抄本の取得にも450円がかかり、これは現住所と本籍地が異なる場合に必要になることがあります。

これらの費用を合計すると、手続き全体でかなりの額になります。書類作成だけでなく、これらの費用も事前に計画しておく必要があります。

 

手間と時間がかかる

免許取得後の手続きには、お金だけでなく、かなりの手間と時間もかかります。以下は、そのプロセスの一部を具体的に説明したものです。

まず、最初の申請書は手書きで行う必要があります。この手書き作業は非常に丁寧に行う必要があるため、間違いがないように慎重に進めなければなりません。細心の注意を払いながら、正確に情報を記入することが求められます。

次に、自治体の収入証紙を購入する必要がありますが、これは私の居住している自治体では銀行でのみ購入可能でした。最近では銀行の窓口に行く機会が減っているため、この手続きが意外と面倒に感じられることもあります。収入証紙を購入するために銀行に足を運び、窓口での手続きを完了させなければなりません。

学力に関する証明書の申請は、単位を取得した明星大学に対して行います。大学によっては申請手続きが異なるため、正確な手順を理解しておく必要があります。

人物・実務に関する証明書は、前任校に依頼することから始まります。この書類は、過去に勤務した学校から取得するため、書類を送付し、記入してもらい、返送してもらう必要があります。これには相手の協力が必須であり、場合によっては時間がかかることもあります。

身体に関する証明書の取得は、医師の診断が必要であるため、病院を訪れる必要があります。これには診察の予約から診断書の発行まで、さまざまなステップが含まれます。

履歴書も手書きであり、A3サイズの用紙に丁寧に記入する作業が必要です。この作業には集中力と時間が必要です。

最後に、戸籍抄本を取得する場合は、本籍地によってはオンラインでの申請が必要です。これは比較的簡単ですが、本籍地が現住所と異なる場合、追加の手間がかかることもあります。

これらの手続きを全て紙ベースで行う必要があり、電子申請が可能なものは限られています。そのため、大量の書類を整理し、適切に郵送する必要があります。全体的に見ると、これらの手続きには、多くの時間と労力がかかることがわかります。

 

 

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反省と改善:こうすればよかったと思う点

取得後のプロセスを振り返ると、いくつかの点で「こうすればよかった」と感じることがあります。以下は、特に改善の余地があったと思う点です。

 

レポートと試験の対応

1つ目です。不合格のレポートや試験がありました。レポートは1発で通ったわけではなく、試験も1発で通ったわけではありません。これについて自分なりに考えてみました。

まず、レポートに関しては、急ぎすぎないことが重要です。
「いつまでに取れなければいけない」というスケジュールを組んでいましたが、あまり急ぎすぎてしまうと、テキストの内容をしっかりと理解する時間が不足してしまいます。もっと余裕を持って、テキストを深く理解した上でレポートを作成するべきでした。また、レポート課題によっては、その内容により時間配分を調整する必要があります。

そして、主張を書きすぎないことも大切です。
テキストの内容を理解することはもちろん重要ですが、それに加えて自分の意見や考えを盛り込み過ぎると、本来の課題の趣旨から逸脱してしまうことがあります。特に「不登校」に関するテーマでは、テキストに書かれている内容に沿って考察することが求められますが、現代的な問題への自分の意見を加え過ぎると、評価が分かれることがあります。

試験に関しても、問題文をしっかり読むことが非常に重要です。
試験では、与えられた設問に正確に答える必要があるため、問題文を正確に理解し、求められている回答をすることが重要です。また、全体的なテキストをしっかりと読み込むことも、予期せぬ試験の質問に対応するためには必要でした。試験とレポートでは求められる内容が異なるため、試験のための準備としてテキスト全体の理解を深めることが必要です。

 

試験の対策

試験については、いくつかのポイントで改善すべきだったと反省しています。

まず、問題文をしっかり読むことが何よりも重要です。
普段は生徒に「問題をよく読みなさい」と教えているのに、自分がそれを怠ってしまったのは大きな誤りでした。
試験では2つの設問があって「どちらか一つに答えなさい」と書かれていたのに、誤って2つとも回答してしまいました。これが原因で不合格になってしまったことは、非常に残念な結果でした。

次に、テキストをしっかりと読むことです。
レポートでは特定の部分を深く理解していたつもりでしたが、試験では全体的な理解が求められます。試験にはレポート課題とは異なる質問が出るため、テキスト全体を網羅的に読み込む必要がありました。
試験の準備として、テキストの全体的な内容を把握し、各部分がどのように関連しているかを理解することが重要です。

また、レポートと試験では異なる点に焦点を当てる必要があるため、その違いを理解し、適切に対応することも必要でした。
レポートでは深い考察を求められることが多いのに対し、試験では広範な知識と迅速な回答が要求されます。このため、試験に対する準備としては、テキスト全体に対する広い視野と理解を深めることが不可欠でした。

これらの経験から、今後は問題文を正確に読み、テキスト全体に対する理解をより深めることに重点を置く必要があると感じています。

 

手続きのプロセス

手続きに関しては、事前に準備できる部分をもっと早くから始めるべきでした。特に、必要な証明書の取得は期限が設けられているものも多く、余裕をもって準備を進めることで、ストレスを減らすことができたでしょう。

身体に関する証明書や人物および実務に関する証明書は、有効期限が決められているため、あらかじめ取っておくことは難しいです。3ヶ月や1年の有効期間が設けられており、単位を取得してからの時間も限られています。
このような証明書は、取得してすぐに手続きに使用する必要がありますが、準備の時間が短いため、プロセス全体が急かされる形になります。

手続きが特にバタバタとしていたのは、単位取得後の20日間です。
単位を取得してからすぐに必要な書類の準備を始め、急いで申請と連絡を進めながら、結局自治体に書類を投函できたのはそれから20日後のことでした。この期間中、書類一つ一つに必要な情報を丁寧に記入し、間違いがないようにするために時間を要しました。

これらの経験から学んだ教訓は、手続きに必要な書類や手数料、証明書などの準備を事前に計画的に行うことの重要性です。また、何かと時間がかかる手続きの性質を考慮に入れて、余裕を持ったスケジュール管理が必要であるということを改めて感じています。

 

 

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まとめ:小学校教員免許取得プロセスの振り返りと学び

今日は、小学校教員免許(小免)の取得プロセスにおける「手続き」と「こうすればよかった」という二つの重要なポイントについてお話ししました。
このシリーズは、私が住んでいる自治体の2023年度の情報を基にしており、明星大学教育学部科目等履修生としての経験を踏まえています。自治体や学校によって異なる場合があるので、皆さんが実際に手続きを行う際には、必ず自身で情報を確認してください。

この動画(記事)では、免許取得後の手続きの大変さと、レポートや試験の対応における改善点に焦点を当てました。特に、手続きには予想外の時間、労力、お金がかかることが多いため、これらの点を事前に知っておくことは非常に重要です。

また、レポートの作成や試験の受験においては、準備を急ぎ過ぎず、内容を深く理解することが成功の鍵です。テキストに忠実な回答を心がけつつ、自分の意見を適切に織り交ぜるバランスを見つけることも大切です。

最後に、この動画(記事)シリーズの他のパートである「時間・お金・要件」や「授業の選び方・スケジュールの組み方・学習の仕方」についても触れていますので、小学校教員免許取得に興味がある方は、これらの情報も合わせてご覧いただくとより理解が深まるでしょう。

 

 

免許取得のプロセスは一人一人異なりますが、これらの情報が皆さんの取得プロセスを少しでもスムーズにする手助けになれば幸いです。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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