音楽教員歴10年の原口直です。
教員生活は公立で4年半。国立で6年。計10年と半年してきましたが、喜怒哀楽が色々ありました。
就職活動をした時に、あるエンタメ企業の社長さんが講演で「大人になっても泣ける仕事をしよう」と言っていました。
教員は日々生活していても、泣いたり怒ったりすること、楽しんだりすること、うれしくて泣くこともあります。そう意味では教員という仕事はとてもエンターテインメント性があると思います。
今日は教員生活の中での喜怒哀楽について話します。
教員生活における「喜」
一番うれしかったことは運動会や文化祭などで自分のクラスが1位を獲ったこと。優勝したこと。そこまでいかなくても勝ったことなどが喜びでした。
自分のクラスは勝つまでの過程をずっと見ていますし、当事者として関わっているので喜びもひとしおです。
こんな努力をしたな、こんな苦労をしたな、あの子とあの子がケンカして大変だったなとか、そういったことを全部ひっくるめて喜びに変えていくのです。
文化祭・運動会で勝利をした時、そして優勝や1位を勝ち取った時は喜びがひとしおです。
教員生活における「怒」
怒り方については「【家庭でも使える】教員が教えるプロの子どもの怒り方」の動画で上げますが、怒る時…どのような時に怒るのか。
教員は基本的に感情的に怒ることはないです。なぜそれが怒ったのか。それを分析、改善してあげるという怒るというより叱るという方法だと思います。
しかし、どうしても感情的に怒ってしまうこともあります。それは人を傷つけること、物を壊すこと、そして、弱い者いじめをしたり、悪ノリでふざけること。これは感情的に怒ってしまいます。
私が一番怒ったのはピアノを乱暴に扱ったことです。ピアノの扱い方を知らないで弾いたのなら怒ることはしませんが、絶対にそうしてはいけないとわかっているのにピアノの鍵盤をグーで叩いたりすること、「やめなさい」と言ってもやめない時はすごく怒りました。
「中学校音楽における授業規律の指導方法」という動画の中で、どのように授業規律を設定するか、授業規律を生徒と共有するか、ということについて話しています。
人を傷つけること、物を傷つけることは絶対に許さない。そしてその後にはもちろん、きちんと指導・説諭をしますが、まずは許せないことには怒りをぶつける。こういったことも時には大事です。
教員生活における「哀」
一番哀しいのは受験です。受験で思うような結果が出せなかった時に生徒が泣いてしまうことがあります。それが哀しかったです。
中学校に居ましたので、高校受験を控えて前々から色々な準備をしたり保護者の方の思いや本人の熱意もすべて知っていて、ダメだった時には本当に哀しいです。
中学校3年生15歳。体は大きいけれども、まだまだ心は未熟な部分がたくさんあるのに、厳しすぎる試練だなと思ったこともあります。やはりその子の努力が報われなかった時は、哀しいなと思います。
教員生活における「楽」
楽しいのは毎年の校内の合唱コンクールです。
これは担任あろうがなかろうが、合唱コンクールで1クラス1クラスずつがうれしい楽しいという気持ちになります。
自分のクラスはもちろん過程を知っていますが、合唱コンクールの場合はすべてのクラスの過程を知っています。どのような努力があったか、葛藤があったか、特に指揮者や伴奏者で苦労した子たちの過程を知っていると、その合唱コンクールで賞を獲ろうが獲るまいがうれしく楽しい気持ちになります。
1クラス、1人ひとりに感情移入をしてしまって、合唱コンクールが終わった時にはクッタクタになってしまうほどです。
そのクラスの発表が終わるたびに充実感と達成感に満ちた表情を見るたびに「あぁやってよかった。苦労してよかった」と思います。
まとめ:【教員のやりがいとは?】ドラマチックな教員生活10年の喜怒哀楽
学校という場所はドラマティック。毎日がドラマのような生活です。
喜怒哀楽はもちろん、その間のたくさんの感情が揺れ動く職業です。他の職業ではなかなか味わえない、泣ける仕事なのです。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「【教員のやりがいとは?】ドラマチックな教員生活10年の喜怒哀楽」も是非ご覧ください。
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