カルチャーショック!会社員から学校教員へ転職して驚いた3つのこと

カルチャーショック!民間企業の会社員から学校教員へ転職して驚いた3つのこと 一歩先ゆく音楽教育(役立つ豆知識)
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音楽教員歴10年の原口直です。

今日は民間企業から学校に入って驚いたことお話をします。

私は教育学部の大学を卒業してすぐに先生になったわけではありません。
教育実習で自分の無知さ、それから自分の足りていないところに気づいて、まずは企業に就職をしてその足りていない部分…私の場合はビジネス音楽についてきちんとが生んでから教員になろうと思いました。

 

 

ですので、民間企業である芸能プロダクションに4年間務めました。
もちろん、エンターテインメントやマスコミについて興味がありましたし、もともとお笑いが大好きで「ホリケンさんに会いたい」という夢を持って取り組んでいました。

民間企業で働いてから、4年後に東京都の教員採用試験を受けて学校という場に入りました。そこではさまざまなことにキャップを感じました。今日はそのお話をします。

 

この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。

▶教員採用試験か就職か迷っている人
▶すでに教員になった人で企業の考え方を知りたいという方

 

是非最後までご覧ください。

 

 

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学校と企業で大きく異なること:お金に対する考え方

他の動画では、お金の使い方や教員になる前に身につけておくべき知識の中でお金のことを挙げています。

 

 

それくらいお金の考え方が企業と学校では違います。

企業の場合、お金・金額というのは一つの目標になります。例えば、金額それから数値…売上枚数や売上金額それから動員人数などのそういった数値に結びつきます。

そして、お金を稼ぐことはその企業そして働いている人、そしてお客様を幸せにするものであるという考え方が主です。ですので、お金を得ることをお金を稼ぐことで企業や社会、自分、そしてその家族。そしてお客さんも含めて、いろいろな人のためにお金を稼ぐという考え方だと思います。

一方、学校でのお金の考え方は、もちろんお金が目標というのは一つもありません。
目標というのは、やりがいであったり、達成感であったり、ちょっとくさいですが子どもの笑顔のためにやるというような目標の設定の仕方です。

お金の話が出てくるのは年に数回の予算の話が出てくるときだけです。音楽科の中でいくら使えるとか、楽器を買うためにどれぐらいの予算があるとかないとか、今年買えるとか買えないとかそういったことの話は出てきます。けれども、目標や幸せ、やりがいの数値を測るものにお金は絶対に使いません。

 

そういったお金の考え方が企業と学校ではまるで違うところです。
学校ではお金の話をするのはタブー視されたり、お金儲けは悪だと思ったりする人もいます。企業と話をするときはそういったところで齟齬が生まれてしまうというのが企業と学校との違いだと思います。

 

 

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学校と企業で大きく異なること:時間に対する考え方

時間の使い方についてはほかに動画を上げていますので、そちらも合わせてご覧いただきたいのですが、「時間はお金」これが企業の考え方です。

例えば1時間働くというその働いている人に対する対価として給料を払っています。ムダをなくそうと努力するのか企業の姿勢です。

有名なのはトヨタ式のカイゼンというのがあります。効率良くする為に業務内容や過程を見直すという考え方です。
Googleなどでは会議の持ち方について工夫をしているところもあります。いかに効率よく短く会議をするために、様々な方法・対策が立てられているのです。面白いなと思ったのはGoogleでは会議の際、巨大タイマーを置くなんていう方策もありました。

一方、学校では時間とか人件費という考え方はあまりありません。人の労働時間やその生産性に対して、とても無頓着だなものと思っている部分もあります。最近では働き方改革や勤務時間などが一般にも取り沙汰されていますので、少し意識を持っているようですけれどもまだまだそれは進んでいないように思います。

 

 

ですので、効率化が図られづらい。スクラップ&ビルドの「ビルド」の部分が、やりがいを理由に増えてしまって、スクラップがなかなか進みません。先生たちの労働時間や会議の時間作業の時間といった時間が、お金になかなか換算されないのがその理由かなと思います。

 

 

 

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学校と企業で大きく異なること:社会との関わり方

企業では自分が社会の一員だと感じる場面がたくさんあります。それが日常です。

例えば、他の会社そして社会生活があってこその自分の会社や自分の業種、そして自分の仕事だと実感しながら仕事を進めることができます。もちろんそれは学校も同じですが、影響力は企業の方が大きいです。

それから一つのニュースで自分の仕事や方向性・目標がガラッと変わってしまうというのも企業の特徴だと思います。何か社会的に大きな出来事や問題が起こると、自分の業務や仕事に大きな支障をきたしてしまうというのが日常なのです。

一方、学校の方は目の前の子どもや日々の授業がメインです。もちろん社会生活や社会の動向による影響がないとは言えませんけれども、ほかの業種・企業に比べれば小さい方だと思います。
いい面もあって、社会生活に左右されすぎないので、目の前のことに集中できるということがありますし、影響を受けにくいということはとてもいいことだと思います。

社会の見え方、同じニュースを見たとしても、企業と教員では全く見え方が違って影響が違うというのが特徴だと思います。

 

だからこそ教員は社会との関わりを意識する行動が必要だと思っていて、例えば教育分野以外の本を読むとすれば何がおすすめか?ということをこの動画でお話しました。

 

 

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まとめ:会社員から学校教員へ転職して驚いた3つのこと

企業の中での常識が学校では通用しない。また逆も然りです。

最近では社会人の経験を優遇する教員採用試験も出てきています。また大学卒業後すぐに教員になることが悪いと言っているわけではありません。10年目の研修や管理職の研修で外の企業に働きに出て体験をするなんていうのもあります。

 

色々な知見・経験を持った人を教員として採用しようという流れが出てきている中で、ブランクがあることが逆に強みになるのでは?という私の経験談を「ブランク期間は教員志望者の武器になる(5年の空白期間を経て教員になった私の体験)」で紹介しています。

 

やはり企業と学校は違うんだという、違いを知って違いを受け入れる。そういったことが大事かなと思います。

 

ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「会社員から学校教員へ転職して驚いた3つのこと」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

元東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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