【異動先の情報収集術】赴任校が決まったら教員がするべきこと

【異動先の情報収集術】赴任校が決まったら教員がするべきこと 一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
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皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

3月になると、いよいよ赴任先。エリアはもちろんですが、学校が具体的に決まってくる時期になると思います。赴任する学校が決まったら「いよいよだな」とワクワクしますし、不安も緊張も同時に襲ってきます。

 

着任・離任はそう頻繁に経験することではありません。だからこそ分かりづらいマナー。着任・離任の際の挨拶・贈り物の送り方・渡し方のお作法を「異動する教員のための着任・離任時のマナー【誰に・何を・いつプレゼントで贈るのがスマート?】」で紹介しました。

 

この動画では、具体的な赴任先・学校が決まったらすべきことをお話しします。準備することが具体的に分かりますので最後までご覧ください。

この動画の他には
【短時間で習得できる】教員におすすめの学校で役立つ知識・技能3選
女性教員のための大事な自分自身の身体のこと【迷ったけれどやっぱり知って欲しい】
教員は名刺を持つべきだ!(その理由・手軽な作り方・名刺交換の作法)
などの項目があります。

 

 

是非その動画もあわせてご覧ください。

 

 

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家・学校の近くでかかりつけ病院を見つける

教員になったら病院になかなか行けません。

なぜかというと、病院はだいたい日中の9時10時ぐらいから遅くても19時ぐらいまでです。土日の診療も、土曜の午前中だけというところもあります。
教員は月曜日から金曜日の朝から晩まで。そして土曜日も今では行事があったり部活動や授業があったりするので、土曜日の午前中も学校にいます。そうすると病院に行く時間がありません。

ですのでお勧めは、かかりつけ医を学校の近くにも作っておくということです。

家と学校は離れている場合、家の周りにかかりつけ医があると本当に病院に行くことができません。赴任先が決まったら学校の周りにかかりつけ医を探していくことをお勧めします。

 

勤務時間が長いとかストレスが多いとか言われることが多いのが教員という仕事。ですので体調管理の仕方がとても重要。私が実践していた体調管理法を「心と体の健康管理のために現役教員時代に心がけていたこと」で紹介しています。

 

学校付近の病院情報は養護教諭に相談するのもOK

そうしておくことで、退勤後…例えば19時までその病院がやっているよう日を狙って17時にすぐ退勤をして病院に行くこともできます。また場合によっては中休暇を取っていくということもできますので、短時間ですぐに病院に行ける場所を作っておくといいです。

私の場合は、家の周りと学校の周りに歯科・内科、それから私はアレルギー体質なので耳鼻科や皮膚科。こういったところも学校の周りにかかりつけ医を持っておきました。その場合は「おくすり手帳を持つ」など、お互いの病院が診療しやすいという環境をこちらで作るというのが大事です。

また探す際のヒントとしては、学校に健康診断などで来てくださる学校医さんを知っておくといいと思います。養護教諭の先生がやりとりをしていて情報を持っていますので、周りの病院が知りたいという場合は養護教諭の先生に学校医さんも教えてもらうというのも1つの手です。

 

学校の養護教諭の仕事については「【学校を支える人】養護教諭・学校医・スクールカウンセラー・栄養教諭が心・身体をサポート」の動画で紹介しています。

 

かかりつけ医を学校の近くで作っておく、とても大事なことです。

 

 

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学校設置者である自治体のことを知る

自治体の長は誰か言えますか?

まずは自治体の長(区長や町長、市長や県知事など)を知っておくこれが大事です。

まずお名前を知ることが大事ですし、あわせてその人の政党を知っておくことをおすすめします。政党は教育分野で目指すものがそれぞれ違いますので、どの政党が何を目指しているのか?、どういったことに力を入れていきたいのか?ということを知ると、その区や市町村県の方針が分かります。

 

自治体の施政方針・予算を知っていますか?

それから自治体の方針や予算などについても知っておきましょう。

教育や子どもに関する内容…どういったことを目指しているのか?、子どもが何人ぐらいいるのか?、同じ区内・市内に何校の小学校・中学校・高校があるのか?。また高校のレベルや私学などの情報を知っておくといいと思います。

お金についても重要です。教育に関する予算から、その自治体でどれぐらいあるのか?、何に力を入れているのか?ということが見えてきますので、自治体に関する情報は事前に調べておきましょう。ホームページなどで公表されていますので、情報をすぐ手に入れることができます。

 

自治体のこととだけでなく教員ならば知っておくべきことは他にもあります。日経平均・文科省予算・著作権を理解してますか?詳細は「教員が日経平均株価・文科省予算・著作権を理解すべき理由とは?」をご覧ください。

 

また初任者は初任者研修などで自治体の人と直接関わることもあります。その場合にもきちんと頭の中に情報やデータが入っていると、失礼がありません。今のうちに調べておきましょう。

 

 

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学区内の商店街に行ってみよう

学区内の商店街があれば是非行ってみましょう。
教員になってしまうと自分の顔や名前・肩書が付きますので、普通に商店街に行けなくなってしまいますので、今がチャンスです。

 

商店街には子どもとの会話のネタが豊富にある

商店街に行くメリットは、まず子どもとの話題のきっかけになります。
「あの商店街のお肉屋さんのお惣菜がおいしい」とか「この間、お豆腐屋さんでこういったものを買ったよ」なんて言うと話題のひとつになりますし、打ち解ける1つにもなると思います。

また職場体験でお世話になることがあります。学区内の商店街は職場体験でお世話になる先があります。
例えば私の場合は八百屋さんや畳屋さん・お寿司屋さんなどいろいろな所、いろいろな商店街のお店に職場体験のお願いに行ったり、実際に職場体験をしているところに訪問したりといったことがありました。
商店街の様子やお店を知っておくと、こういうときに役に立ちます。

 

商店街を通して地域・PTA・保護者を知る

それから商店街には保護者やPTA・地域で関わる可能性があります。実際に子どものお家がその商店街の1つのお店であったりということもありますし、商店街をまとめている人が地域のまとめ役だったりすることもあります。

商店街の人と仲良くしておく、商店街を知っておくと、その地域・PTA・保護者が見えてきます。
赴任先が決まったら肩書、顔が売れる前にぜひ商店街を普通に楽しんでみてください。今だけです。

 

教員と保護者は子どもをより良く育てるという同じ目標を持ちます。教員が保護者と良い関係を保つにはどんなことに気をつければ良いか、「教員のための保護者対応の3つのポイント【保護者と良い関係を保つには?】」で解説しました。

 

 

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まとめ:【異動先の情報収集術】赴任校が決まったら教員がするべきこと

実際に学校が始まってしまうと、かかりつけ医を探したり、商店街を歩いたり…そういった普通のちょっとしたことができなくなってしまうのです。
今のうちに、今しかできないことをやっておいて欲しいと思います。

 

記事の内容は動画と同じです。
動画「【異動先の情報収集術】赴任校が決まったら教員がするべきこと」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

元東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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