音楽教員歴10年の原口直です。
教育実習では毎時間書く学習指導案ですが、なかなか現場の教員となるとすべての授業の学習指導案を書くということを、あまりしなくなってしまいます。
この機会に学習指導案に向き合ってみましょう。
学習指導案の書き方については様々な著書が出てきますので、それを見てください。
私はその学習指導案について現場で気を付けてきたことを話します。
私は年間に約10人の教育実習生の指導をしてきました。
10人の教育実習生が1人5コマずつ持つと、年間約50位の学習指導案指導をしてきました。その中で感じたことを話します。
学習指導案のフォーマット(形式)を決める
学習指導案と一口に言っても、様々なフォーマットがあります。
教科によってちがったり、項目がすごく多かったり少なかったり、色々なフォーマットがあります。自分がこれがいいと思って作ったフォーマットが、これはいる/いらないと言われてしまうと本末転倒です。
まず、提出する相手にこのフォーマットでいいかということを聞いてから学習指導案を書き始めるといいと思います。
何を教えるか?の目標がブレないように
題材や目標、評価、授業内容など、色々考えていくとどんどん煮詰まってきて、何を自分が教えたかったのかがわからなくなってしまうことがあります。
教材をこれにした方がいいのか?とか、指導をこうした方がいいのでは?と考え始めると、本来教えなければいけないことを見失ってしまいます。
始めに立てた目標は変えない。目標をぶれることなく最後まで初志貫徹することが大事です。
「学習指導要領に沿っている」という基本に忠実に
目標や評価のところで、「学習指導要領のこの点に沿っている」ということを書くと思いますが、音楽という教科の特性として学習指導要領にあまりしばられないことがあげられます。だからこそ、学習指導要領をもう一度確認して、学習指導要領のどの部分を教えているという自覚をきちんと持って取り組んでみるといいと思います。
他の教科に比べるとしばりが少ない分、自分で意識して学習指導要領を考えておかないと、自分の好きなこと・思いこんでいることにどんどん偏ってきてしまいます。
気を付けて計画を立ててください。
まとめ:音楽科の学習指導案の書き方
基本の書き方は書籍が出ていますし、大学の授業でも学べると思います。
現場レベルで見た時にはこれらの点に気を付けてほしいと思っていますので、学習指導案を書く時には注意してみてください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽科の学習指導案の書き方」も是非ご覧ください。
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