4月の授業の失敗を5月に挽回する方法|音楽科教員のゴールデンウィーク活用術

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4月の授業がうまくいかなかった、職員室で失敗キャラがついてしまった、そんな経験はありませんか。

この記事では、音楽科教員が4月の失敗を5月に挽回するための3つの具体的な方法をご紹介します。
「授業規律の再定義」「音楽室の環境整備」「ゴールデンウィークの戦略的な使い方」を押さえることで、ゴールデンウィーク明けから気持ちよくリスタートできるはずです。

 

 

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4月の失敗、挽回できます——まず心の余裕を取り戻しましょう

「4月は試運転」と考えてみてください。

子どもたちも、先生方も、そして自分自身も、4月はまだエンジンがかかりきっていない状態です。通常授業が月曜日から金曜日まできちんと回り始めるのは、実はゴールデンウィーク明けからなのです。健康診断やガイダンス、各種説明会が入る4月は、学校全体が「準備期間」ともいえます。

つまり、4月の失敗はリセット可能です。100%挽回できます。

 

 

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4月にありがちな3つの失敗パターン

▶ 動画では1:22〜で詳しく解説しています

音楽科教員が4月に経験しやすい失敗には、大きく3つのパターンがあります。

① 初回授業での授業規律の崩れ 初回授業で授業規律を作ろうとしたけれど、仲良くなりたい・自分を知ってほしいという気持ちが先に立ち、賑やかになりすぎてしまった。授業規律を配布したのに、それを破る場面を見逃してしまったというケースです。

② 着任式・自己紹介でのスベり 第1印象が大切と言われているからこそ、気負いすぎて子どもたちや先生方の前でうまく話せなかったという経験は、多くの先生が持っているものです。

③ 職員室での「失敗キャラ」定着 新しい環境でのミスは誰にでもあります。ところがそのミスが続いたことで「天然キャラ」「失敗キャラ」というレッテルを貼られてしまったと感じている方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

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挽回法①5月を「第2の初回授業」にする——授業規律の再定義

▶ 動画では3:52〜で詳しく解説しています

大切なのは、「キャラが変わった」と思われることを恐れないことです。

子どもたちも先生方も、「ゴールデンウィーク明けから本格的に授業が始まる」という感覚を持っています。ならば、こちらから意図的にそのリスタートを演出しましょう。

 

チャイム着席を徹底する最初の5分

5月の最初の授業で試してほしいのが、チャイム着席の徹底です。全員が静かになるまで一言も話さずに待つ、という数秒の沈黙を作ること。4月に配布した授業規律のプリントを示しながら、「5月からはこれを徹底します」と宣言する時間を1〜3分とってみてください。

この1〜3分に使った時間が、その後の指導にかかる数時間を節約してくれるのです。

 

音楽科ならではの言葉で伝える

重要なのは、感情的に叱るのではなく、音楽科ならではの言語で授業規律を伝えることです。「雑音」と「楽音」という言葉を使って、「静寂を作るということはどういう状態か」を子どもたちと一緒に確認してみましょう。音楽の授業は静寂から始まります。その意味を共有することが、授業規律の本質的な定着につながります。

 

▼授業規律についての参考記事

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挽回法②音楽室を磨いて専門性を再アピールする

▶ 動画では8:50〜で詳しく解説しています

職員室での「失敗キャラ」を言葉で覆そうとするのは、実は難しいものです。そこで大切なのは、自分の得意なフィールド——音楽室と音楽の授業——で信頼を示すことです。

具体的には、以下のような環境整備が効果的です。

  • 楽器の整理整頓
  • 掲示物の更新
  • 譜面台の高さ・角度が揃っているか
  • 数の管理が行き届いているか

「いつ音楽室に来ても、ここはプロの部屋だ」と誰もが感じる状態を作ることで、周囲の先生方は自然と「音楽に関してはすごいな」と思うようになります。事務作業や書類整理が苦手でも、自分が積み重ねてきた音楽の専門性は揺るぎません。間接的なフィールドで信頼を取り戻すことが、職員室での再評価につながるのです。

 

▼音楽室づくりのための参考記事

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挽回法③ゴールデンウィークを「戦略的停戦」として使う

▶ 動画では11:21〜で詳しく解説しています

ゴールデンウィークを「失敗を引きずって過ごす時間」にしてはもったいないです。半分は完全にリフレッシュ、残りの半分は5月以降のシミュレーションに使いましょう。

 

具体的なシミュレーションの方法

5月の授業で何が起こりそうかを、具体的に紙に書き出してみてください。3月とは違い、今の皆さんには子どもたちの顔が浮かびます。「1年1組だったらこういう反応をするかもしれない」「あのクラスのあの子がこうしたら、自分はどう返すか」という具体的なイメージができるはずです。

このシミュレーションが心の余裕を生み出します。実際に同じ場面が訪れなくても、「準備した」という事実が言葉と立ち振る舞いに自信をにじませます。それが子どもたちに「5月から何か違う」「先生、気合い入ってる」と伝わるのです。

 

不安の正体は「予測不能への恐れ」

今感じている不安は、予測できないことへの恐怖です。しかし皆さんは音楽を通じて、それを乗り越える経験を積んできました。「間違えそうなパッセージを何度も練習して乗り越えた」あの感覚と同じです。授業の失敗も、原因を究明して繰り返し準備することで改善できます。

 

 

まとめ:4月の失敗は、挽回の材料です

場面挽回のアクション
授業・子どもとの関係5月を第2の初回授業に。静寂と授業規律を丁寧に再定義する
職員室・先生方との関係音楽室の環境を磨き、専門性で信頼を取り戻す
ゴールデンウィーク半分はリフレッシュ、半分は5月のシミュレーション

「あの4月の失敗があったから、このいい授業ができた」と後から笑い話にできる先生は、ゴールデンウィーク明けの準備をした先生です。音楽の先生には、失敗を練習で乗り越えてきた経験が誰よりもあります。その力を、ぜひ授業でも使ってみてください。

 

 

よくある質問

Q. 5月から急に厳しくしたら「キャラが変わった」と思われませんか?
A. 思われても大丈夫です。ゴールデンウィーク明けは子どもたちにとっても「ここから本格的な勉強が始まる」という切り替えポイントです。そのタイミングに合わせたリスタートは、むしろ自然に受け入れられます。

Q. 職員室での失敗キャラは、どうすれば覆せますか?
A. 言葉で覆そうとするのではなく、音楽室と授業という自分のフィールドを磨くことが近道です。「あの先生の音楽室はいつ見てもすごい」という評価が、職員室での印象を間接的に変えていきます。

Q. ゴールデンウィークのシミュレーションは、どのくらい具体的にすればよいですか?
A. 「クラスや個人を思い浮かべながら、この子がこうしたら自分はこう返す」という対話形式で紙に書き出すのがおすすめです。完璧なシミュレーションでなくても、「準備した」という事実が自信につながります。

 


本記事は動画「4月の授業の失敗を5月に挽回する3つの方法|音楽科教員の新年度対策」の内容をもとに作成しました。

この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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