教育実習のお礼状は必要?書き方のポイントと指導教員の本音

【指導教員の本音】教育実習のお礼状(書き方・例文を検索する前に) 音楽の教育実習のコツ
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「教育実習のお礼状、書いた方がいいのかな」「書き忘れてしまったけど大丈夫だろうか」——実習を終えた後、そんな不安を抱える実習生は少なくありません。

この記事では、国立附属学校で50人以上の教科の実習生を指導してきた元指導教員が、お礼状の必要性・書き方のポイント・そして指導教員が本当に欲しいものを本音でお伝えします。

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お礼状は出すべき?指導教員の本音

私は、附属学校で教科指導を行った学生の約半数からお礼状を受け取った経験があります。

附属学校では、教科では年20人弱の音楽科の学生、学級では年10人ぐらいの学生を受け入れていました。一方で、学級で担当した実習生からはお礼状を受け取ることはほとんどありませんでした。
つまり、お礼状の有無は必須ではなく、「どちらでもいい」というのが私の率直な意見です。

ただし、実習校が母校であったり、実習期間中に特別に手厚く指導してもらったと感じた場合には、お礼状を出すことで感謝の気持ちを形にすることができるでしょう。

教科・先生によって考え方は異なるため、自分の気持ちに素直に行動するのが良いと思います。

 

【教育実習生のための実践的マナー】指導教諭が教える学校でのあいさつ・コミュニケーション・帰り方」の動画では、授業・授業準備以外の点について、学校ではどのようなことに注意をすればいいのか。より具体的な実践編を話します。

 

 

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教育実習のお礼状は「出さなかった」で評価が下がるか?

結論から言います。お礼状の有無で、実習の評価は変わりません。

私が附属学校で指導した実習生のうち、お礼状を送ってくれたのは教科担当の実習生の約50%でした。学級担当の実習生からお礼状が届いたことは、ほぼありませんでした。「どちらでもいい」というのが正直なところです。

ただし、これは附属学校での話です。母校に実習に行った場合や、指導教員と濃密な時間を過ごした場合は、感謝の気持ちを形にすることに意味があると思います。出す・出さないは、自分の気持ちに素直に判断してよいでしょう。

 

私自身の教育実習エピソードについて「【教育実習の思い出】音楽の授業で生徒が歌ってくれない!実習期間中に大号泣!!」で紹介しています。

 

 

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書く場合のポイント:定型文だけではもったいない

お礼状を送る場合、形式は郵送一択です。私が担当した実習生から届いたお礼状は100%郵送でした。当時は学校のメールアドレスを実習生に伝えない方針でしたので、メールでの連絡はそもそも難しい状況でした。現在も学校によって事情は様々ですが、迷ったら郵送を選んでおくのが無難です。

書き方については、定型文を使うこと自体は問題ありません。しかし、附属学校では複数の実習生を同時に担当するため、全員から同じ文面が届くと印象に残りにくくなります。せっかく出すなら、以下の要素を盛り込んだ一通にしましょう。

  • 実習中の具体的なエピソード
  • 印象に残った指導や言葉
  • 実習を経て自分がどう変わったか・学んだこと

自分にしか書けない内容があってこそ、指導教員の記憶に残るお礼状になります。

 

 


ただ一点、お礼状の書き方に時間をかけすぎないようにしてほしいと思っています。教育実習の本質は授業そのものです。実習中の限られた時間は、まず授業準備に集中してください。お礼状はその後でも十分間に合います。

 

 

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実はお礼状より大切なもの:「現状報告」

指導教員が実習後に本当に知りたいのは、実習生のその後の現状です。

教員採用試験の結果、就職先、進学、実家に帰った——どんな報告でもかまいません。教員を諦めたという報告が来てもいい。指導教員は毎年全力で実習生を指導しています。通常業務と並行しながら、一人ひとりに熱を込めて向き合っているからこそ、その後どうなったかがとても気になっているのです。

私自身、恩師に年賀状やメールを送り続けているのも、ただの慣習からではありません。自分がきちんと胸を張れる人生を送っているか、定点観測のように振り返る機会になっているからです。その積み重ねが、学会発表や新たなキャリアへの動機にもなってきました。

実習直後のお礼状よりも、大学卒業時やその後の節目での現状報告を、指導教員は心待ちにしています。

 

教員のための学生時代の恩師との交流のすすめ」の動画では、私自身が恩師とどのように交流を続けているか話しています。ぜひ参考になさってください。
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皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています...

 

 

よくある質問

Q. お礼状を出し忘れてしまいました。今から出しても大丈夫ですか?
A. もちろん大丈夫です。遅れてしまったことへの一言を添えた上で、実習中のエピソードや学んだことを書いて送りましょう。時間が経っていても、気持ちのこもった一通は指導教員に喜ばれます。

Q. お礼状はメールでもよいですか?
A. 学校によって事情は異なりますが、学校のメールアドレスを実習生に伝えていないケースが多くあります。迷ったら郵送を選ぶのが確実です。

Q. お礼状の宛名は誰に送ればよいですか?
A. 中学・高校の場合は、教科を直接指導してもらった指導教員宛が基本です。学級担任の先生にも特別にお世話になった場合は、そちらにも送ってよいでしょう。

Q. 定型文・例文をそのまま使ってもよいですか?
A. 定型文は構成の参考にする程度にとどめ、必ず自分のエピソードや気持ちを加えましょう。附属学校では複数の実習生を同時に担当するため、定型文のみでは印象に残りにくくなります。

 


この記事は、動画「教育実習のお礼状は必要?書き方と指導教員が本当に欲しいものを解説」をもとに作成しました。

この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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