今日は「教育実習のお礼状」について話をします。
「お礼状を指導教員に書く」ということが書いてあったりします。実際、Google検索してみると「教育実習」の後に「お礼状」というキーワードが上位にくるほどです。これはビックリしました。
このお礼状、どうすればいいのかわからない調べる人が多いということで動画にしてみます。
私は国立の附属学校で50人以上の教科の教育実習生を担当しましたので、本音で話したいと思います。
この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。
▶教育実習後にお礼状を書いた方がいいのかな?と疑問に持っている人
▶お礼状に何を書いたらいいんだろうか?と悩んでいる人
▶お礼状を書くの忘れちゃったけど、どうしたらいいだろう?と不安に感じている人
この記事の他に、YouTubeチャンネルの動画を『教育実習編』としてまとめた再生リストがあります。教育実習生の方に是非見ていただきたい動画です。
また『初めての教育実習のおすすめ10本』という再生リストは、厳選した動画10本をまとめた再生リストです。このリストの中には、例えば
キャンメイクしばりで「アイブロウはいいけど、マスカラは要らない理由」またギリギリOKなアイシャドウの色、リップの色なんていう話をしています。
無駄な買い物をしないで済む、教育実習のときに必要なもの、その見る観点をお話ししています。就活のそれとはちょっと違います。
併せてご覧いただけると嬉しいです。
指導教員の私は教育実習のお礼状を受け取ったか?
附属学校にいた時。教科では年に10人弱の音楽科の学生。また学級では年10人ぐらいの学生を受け入れていました。
音楽科の学生つまり教科を指導した学生からお礼状が来たことはありますが、学級で担当した実習生からお礼状をいただいたことはありません。もし出すなら教科の先生に出すのがいいかなと思います。これは中学・高校の場合です。
かといって全員の教育実習生からお礼状が来たわけではありません。率で言うと50%ぐらいかなという感じです。正直…お礼状どっちでもいいです。
特に附属の場合かもしれませんが、年間でたくさんの教育実習生の指導をしますので、特別お礼状をいただかなくても私は何とも思いませんでした。もちろん先生方によって、また教科によって考え方が違うと思いますが、私の場合はどっちでもいいです。
しかし、これは附属の話だけかもしれません。
母校の実習に行く方もいらっしゃると思います。その学校によってですけれども、「教育実習生が珍しい」という扱いを受けることもあると思います。手厚く歓迎されたり、指導教員と濃密な関係を持ったりということもあると思います。
附属の場合は毎年たくさん来ますので、教育実習生は決して珍しくはないです。それは教員にとっても生徒にとっても、です。
ですので、母校の場合また教育実習で本当にお世話になったなという場合は出してもいいかなと思います。でも、どっちでもいいと思います。
これも指導教員の考え方や大学の先生の考え方によっても様々ですので、お礼状を「自分はこうしたい」その意志でいいと思います。
あったからどうこう、ないからどうこうというふうにはなりませんので、安心してください。
教育実習のお礼状の書き方
お礼状をいただいた時の話ですが、メールではなく郵送が100%でした。
メールのやり取りは当時推奨されていませんでしたので、学校のメールアドレスをそもそも大学生に教えていませんでした。ですのでメールで連絡をとるというのはそもそも無理な話でした。ですので郵送です。
お礼状の定型文というものがあります。
Google先生に「お礼状 テンプレート」と聞けば、たくさん出てきますね。
せっかく出すならば定型文+オリジナリティがあると良いです。特に附属学校の場合はいっぺんに5人から6人担当しますので、同じ定型文の文書が送られてきても「ん~」と思ってしまいます。
せっかく出すならば自分にしか書けないこと、教育実習でのエピソードや思い、教育実習で学んだこと、変わったことなどが書けるといいと思います。
どうせ出すならば定型文だけというのはやめましょう。
指導教員が嬉しいのはお礼状より現状報告
教育実習後に送られてくるお礼状。
しかし、それよりも欲しいものがあります。それは現状の報告です。
こちらの『教員のための学生時代の恩師との交流のすすめ』という動画の中でも話していますが、私は恩師に年賀状やメールを毎年送っています。それはただ単に慣例だからというわけではありません。
定点観測「自分がきちんと恩師に胸を張れることができる人生を送っているか」「その報告をするに値することをやっているか」ということを測るためと思っています。そしてそのメールや年賀状から、私の場合は学会での発表。そして公立から国立へ行く動機にもなってきました。
このように指導教員には毎年でなくても構いませんので、現状を報告することをお勧めします。せめて教員採用試験や就職活動のこと、また大学卒業後の進路などはぜひ知りたいところです。
毎年1人ひとり全力で指導をしています。正直、教育実習生を指導するのは負担が大きいです。通常の業務が軽減されるわけではありませんので、やはり熱を込めて教育実習生を指導します。ですので、やはり行く末が気になっているのです。
別に「教員採用試験を受けない」という報告が来たっていいと思っていますし、「教員を諦めました」そんな報告でもいいです。「実家に帰ります」とか「大学院に進学します」とかそういったことでも構いません。せめて大学を卒業して何をするのかということ、その現状が知りたいなと思います。
これまで数十名の指導をしてきましたが、現状を報告してくれるのはやはりほんの数名になっています。
【教育実習シリーズ番外編】教育実習アフターインタビュー(その1)
【教育実習シリーズ番外編】教育実習アフターインタビュー(その2)
【教育実習シリーズ番外編】教育実習アフターインタビュー(その3)
先ほど言ったように学校のメールアドレスを教えるということは避けていたので、あまり現実的ではないかもしれませんが、郵送をするとか何か手段はあるのではないかなと思います。
ぜひ実習後すぐのお礼状より現状。大学卒業の時、またその後でも構いませんので、現状の報告を待っています。
私が指導した皆さん。もし見ていたらサイトからぜひ個人的にメールも送ってきてください。どうしているかとても気にしています。
まとめ:教育実習のお礼状、書くべきか?指導教員の本音と具体的アドバイス
今日は「教育実習のお礼状」について話をしました。
お礼状などのように、文化としてとても素晴らしい事なんですが、「気持ちを形にする」とか「気持ちを汲む」とかそういったことが明文化されてなくて悩んでいる人もいるかもしれません。
時間をかけてほしい悩みはそこではなく授業そのものです。ぜひお礼状の一つのヒントとしてこの動画を使ってください。
記事の内容は動画と同じです。
動画「【指導教員の本音】教育実習のお礼状(書き方・例文を検索する前に)」も是非ご覧ください。
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