魔王の学習指導案を一から書いてみた|音楽教員が全項目を解説

元指導教員が中学校音楽の学習指導案を解説しながら書いてみた【教材:魔王】 授業アイデア・教材例
授業アイデア・教材例
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「魔王」は中学校音楽の定番鑑賞教材ですが、いざ学習指導案を書こうとすると、どの項目に何を書けばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、「魔王」を題材に東京都の書式(平成27年度版)を使いながら学習指導案を一から書いていく動画の内容をご紹介します。

題材観・生徒観・評価基準の3観点対応・本時の展開まで、全項目を実際に書きながら解説しています。「どう書いたらいいかわからない」という段階の方も、書き方の流れをつかむことができます。

 

 

 

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この動画で学べること

この動画は、画面上で実際に指導案を書きながら進めていくスタイルです。完成した指導案を見せるのではなく、考えながら書くプロセスをそのまま見せている点が特徴です。

文章で読むよりも、動画で手元を見ながら一緒に書き進める方が理解しやすい内容になっています。ぜひ動画を一時停止しながら、自分の指導案と見比べてみてください。

この記事では、動画の要点と「ここだけは押さえておきたい」というポイントを整理してお伝えします。

 

 

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動画の構成:何が学べるか

内容動画のタイムスタンプ
題材名・題材の目標・学習指導要領との関連1:09〜
評価基準を3観点に対応させる方法2:18〜
指導観(題材観・生徒観・教材観)の書き方3:29〜
本時の展開と常時活動の設計5:00〜
「生活と社会に関わる」視点の取り入れ方6:32〜
まとめ・振り返りの書き方10:33〜
書式・体裁の最終チェック15:04〜
 タイムスタンプは参考値です。動画本編でご確認ください。

 

 

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指導案を書く前に確認しておくこと

書式・項目は最初に指導教員に確認する

学習指導案の項目は、先生・教科・学年・学校によって異なります。一番もったいないのは、書き終えた後に「これは不要」「この項目が足りない」と指摘されることです。

特に教育実習生は、書き始める前に指導教員の先生に項目を確認することが大切です。

▼指導教員とのかかわり方についての解説記事

教育実習の指導教員との関わり方|元指導教員が語る3つの視点
教育実習で指導教員とどう関わればいいか悩んでいませんか?6年間・約50人の実習生を指導した元指導教員が、指導教員の役割・公立校と附属校の違い・観察のポイントを解説します。

 

教科書会社の資料を最大限に活用する

題材名・題材の目標・学習指導要領との関連・評価基準の例などは、教育芸術社などの教科書会社がホームページで資料を公開しています。これらを活用しながら、目の前の生徒の実態に合わせて調整していくのが現実的なアプローチです。

重要なのは、教科書会社の資料をそのまま使うのではなく、自分なりに調理することです。資料はあくまでも出発点と考えましょう。

▶ 動画では 1:09〜 で教科書会社の資料をどう活用するかを実際に見せながら解説しています

 

 

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「魔王を教える」のではなく「魔王で教える」

動画の最後に登場するこの言葉が、この指導案づくりの核心です。

「魔王」という曲を教えることが目的なのではありません。「魔王」という教材を通して、音楽の何を生徒に学ばせたいのか——それを考えることが、指導案づくりの本質です。

この動画では、「声の高さ・音色・強弱」に着目した常時活動の設計や、「生活と社会に関わる」という学習指導要領の視点をどのように本時に組み込むかが、具体的なプロセスとして見えてきます。自分なら何を教えたいかを考えながら、ぜひ動画を見てみてください。

▶ 動画では 6:32〜 で「生活と社会に関わる」視点の取り入れ方を詳しく解説しています

 

▼学習指導要領についての解説記事

【初等教育課程の教育実習生の皆さんへ】新学習指導要領の評価観点から小学校と中学・高校を比較
音楽教員歴10年の原口直です。初等科教育課程の学生が中学校・高校に行く場合は、同じ音楽でも気をつけることが全然違ってきます。初等科教育の学生が小学校の実習を終えて、次に中学校や高校に行く場合は中学や高校を怖いのではないかという印象を持つよう...
音楽授業の評価が変わる!新学習指導要領に即した3つの実践ポイント
新学習指導要領に対応した音楽授業の評価方法を3つの実践ポイントで解説。現場ですぐに使える評価の工夫を紹介!
【音楽の新学習指導要領】音楽教員のための3つの改訂ポイント解説
音楽教員歴10年の原口直です。新しい学習指導要領は小学校では2020年度から、中学校では2021年度から完全実施されます。その内容については、移行期間から色々な議論がされたり、発表がされたりしていますが、現場レベルではどのようなことに注意...

 

 

書式チェックのポイント(東京都書式の場合)

東京都の書式を使う場合の体裁チェックポイントをまとめます。書式が異なる場合も、確認の考え方は共通して参考になります。

項目内容
余白上下左右 2cm
本文フォントMS明朝 10.5pt
大項目フォントMSゴシック
冒頭(タイトル行)MSゴシック 14pt
ページ番号下中央
大項目前1行空ける
題材の目標生徒の立場で「〜する」と記述
学習活動生徒が主語になるよう記述

▶ 動画では 15:04〜 で体裁の整え方を実際に見せながら確認しています

 

 

まとめ

学習指導案は「型」を覚えることよりも、目の前の生徒の顔を思い浮かべながら「何を教えたいか」を考えることが出発点です。様々な指導書や教科書会社の資料はあくまでも参考であり、それを使って自分なりに組み立てていく力が、授業づくりの力になっていきます。

書き方に迷ったときは、動画を一時停止しながら、ぜひ手元の指導案と見比べてみてください。きっと「魔王」が、自分にしかできない教材に育っていくはずです。

 

▼私が書いてみた指導案

 

 

よくある質問

Q. 東京都の書式でなければこの動画は参考になりませんか? A. 書式が異なっていても、題材観・生徒観・本時の展開といった各項目に書く内容の考え方は共通しています。自分の学校や指導教員の書式に合わせながら、考え方の参考としてご活用ください。

Q. 教育実習生が指導案を書く際、どこから手をつければよいですか? A. まず指導教員に書式と項目を確認することが最優先です。その後、教科書会社が公開している資料を出発点にしながら、目の前の生徒の実態に合わせて調整していくと、効率よく書き進められます。

Q. 評価基準は3観点で書かなければいけませんか? A. 現行の学習指導要領(令和2年度〜)では3観点が基本です。動画では平成27年度版の書式(4観点)を3観点に対応させる作業も実際に行っていますので、参考にしてみてください。

 


この記事は、動画「魔王の学習指導案を一から書いてみた【中学校音楽・東京都書式】」をもとに作成しました。

この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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