音楽教員歴10年の原口直です。
学校に出入りする学校付きの楽器屋さんが必ずいらっしゃいます。
その楽器屋さんは街にある楽器屋さんとは少し役割が異なります。どういったことをお願いできたり、してくださるのかという話をします。
楽器屋の役割1:楽器・楽譜・副教材の注文
普段、街で見かける楽器屋さんと同じ役割ですが、例えば楽器を購入する場合に副教材のリコーダーや部活動で使う専門的な楽器を注文することができます。
リコーダーなどを注文する場合は、一気に100や200とかまとまった数を注文するので、学校付きの楽器屋さんに頼むのが有効です。なぜなら、楽器屋さんは去年までのその学校の注文数や動向を知っているからです。
もし、新任でその学校に行っても、去年がどうだったかという情報は楽器屋さんが握っています。
また、副教材を注文する場合には指定した業者からしか買えない場合もあります。
学校付きの楽器屋さんは学校で登録がある楽器屋さんですので、ここで注文して買うことができます。逆に言うと、それ以外の楽器屋さんでは難しいかもしれません。事務の方や管理職に相談してみてください。
次に楽譜の注文です。
街の楽器屋さんでも楽譜を注文できますが、学校付きの楽器屋さんのいいところは過去の楽譜をたくさん持っていたり、例えば吹奏楽コンクールの課題曲のような発注が少し面倒な注文をする場合に、学校付きの楽器屋さんだったら一言で「課題曲のこれをください」というと準備してくださいます。楽譜の注文にも使ってみてください。
楽器屋の役割2:楽器の修理・オーバーホール
年に1度くらい楽器のオーバーホールをすることがあります。
学校付きの楽器屋さんは、その学校の楽器をすべて熟知していますので、何年製であるとか、どこが傷みやすいとか、それぞれの楽器の特徴をよく理解してくださっています。また、コンクールや文化祭などが迫った急な修理もお願いできたり、教員よりも楽器のことを熟知しているからこそ頼めることが色々あります。
困ったときは前任者よりも楽器屋さんに聞いてみるのが一番手っ取り早いかもしれません。
楽器屋の役割3:こんなことも頼める!
楽器を運搬するトラックの手配
吹奏楽コンクールの際に必要なトラックの手配。
大型楽器や大量の楽器の運搬にはトラックが必要です。コンクールの日時が確定すると、それにちょうどいいように搬入搬出を手配してくれるのが、学校付きの楽器屋さんです。
コンクールの会場では、長い間トラックを停め続けることができないですし、学校を出発する時間や交通事情、駐車場の事情なども楽器屋さんがよくわかっていて、それをうまくコントロールしてくださいます。
コンクールの際にとっても頼りになるのが、学校付きの楽器屋さんです。
楽器屋さんは近隣他校の楽器事情通
それから、ない楽器があった場合にレンタルしたり、近隣の学校に聞いてくれたりするのも楽器屋さんです。
一つの楽器屋さんはいくつも掛け持ちで学校を持っていることがあります。
周辺の学校の楽器事情をよく知っていますので、例えばバスクラリネットがない、コントラバスがもう一台ほしいといった特殊な楽器が欲しい時、期間限定でその楽器が欲しい時には楽器屋さんに相談してみると、何かいい手段があるかもしれません。
まとめ:【学校を支える人】音楽教員のための楽器屋との付き合い方
裏のベテラン音楽科教員と言ってもいいかもしれません。
その学校のことをよく知っている楽器屋さんです。とても親切で明るくて丁寧な方が多いです。何でも相談してみて、自分の強い味方にしてみてください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「【学校を支える人】音楽教員のための楽器屋との付き合い方」も是非ご覧ください。
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